第二話

緋子ひこせんせー!」

 ドアを勢いよく開けながら、七ツ森ななつもり夏乃佳かのかは科学喫茶にやってきた。今日はランドセルのわりに、水泳用具の入ったビニールバッグと、小さめのトートバッグを肩に掛けていた。プール授業が終わってすぐにやってきたらしく、ポニーテールの先端はまだ湿っているように観察される。夏乃佳の毛量が多いせいか、移動距離が短いせいかは分からないが、強い夏の日差しもドライヤーわりにはならなかったようだ。

「おかえり。おぼれなかった?」

「大丈夫でした!」

 小説家が帰ったあと、客足はすっかり落ち着いていた。テーブル席は全て埋まっているが、六人掛けのソファ席は空いており、カウンター席も、老人の二人組がいるだけだった。あと三十分もしないうちに、今いる客もけるだろう。

 夏乃佳はカウンターの上にトートバッグを置いたあと、定位置である、出入り口付近のカウンター席によじ登る。水泳用具の入ったビニールバッグは、床に直接置かれた。

「今日も暑そうだね。のど乾いた?」

「からからです」夏乃佳は舌を出して、暑さをアピールする。「歩きながら、早く冷たいものが飲みたいなあって思ってました」

「今日はラボには行けそうにないから、ここでソーダでも作ろうか」

「ソーダ!」夏乃佳は元気良く手を上げる。「それがいいと思います!」

「夏だからね」

 緋子はよくわからないことを口にして、実験器具を取り出す。と言っても、使うものは材料の他にはペットボトルの空き容器がふたつだけである。

 緋子が作ろうとしているのは、炭酸ガスを注入して作る炭酸水ではなく、クエン酸と重曹じゅうそう、水、シロップなどを混ぜて作る簡易かんい的なものだった。

 ソーダは科学喫茶のメニューにはっていないが、子どもの来客などがあった場合などに、気まぐれで提供されることがある。子どもに化学実験の魅力を伝えるために作成しているため、ひそやかな社会貢献こうけんのつもりで、無料サービスとしていた。

「じゃあ、準備するね」

「はい!」

 緋子が材料を戸棚から取り出していると、夏乃佳はふんふんと鼻歌めいたものを唄い始めた。自分の感情が抑えきれない、夏乃佳らしい反応と言える。

「今日はごきげんだね」

「今日はですねー、お母さんが迎えに来てくれるんです」

 夏乃佳は満面の笑みを浮かべながら、体を左右に揺らし始める。夏乃佳は嬉しい時、その感情が動作に現れるので、わかりやすいことこの上ない。

「そうなんだ。良かったね」

「はい! しかもですね、緋子先生、聞いて下さい」

「何?」

「来週はなんと、お父さんもお母さんも夏休みになったんですよー」

 みんなでおばあちゃんちに行くんですよー、と、夏乃佳は嬉しそうに続ける。

 来週は丁度、お盆の時期だった。日頃から忙しくしている両親もちゃんと休みを取れたらしいということが、他人事ながら、緋子には嬉しく思えた。家族で祖父母の家に行って、お墓参りでもするのだろうか、と想像する。

 緋子はきペットボトル二つに、半分くらい水を注いだ。片方にクエン酸を、片方に重曹と砂糖を入れ、ふためる。

「はい、実験開始」緋子は重曹の入ったペットボトルを夏乃佳に渡す。「振って」

「はーい!」

「透明になるまでね」

 緋子は片手で、夏乃佳は両手でペットボトルを振った。にごっていた液体が、みるみるうちに透き通っていく。

「こんなもんかな。はい、下準備終わり」

「ちゃんと出来ました!」夏乃佳はペットボトルを緋子に渡しながら言う。「いい仕事が出来ました」

「七佳には科学者の才能があるかもね」

「本当ですか?」

「多分」

 ペットボトルの蓋を開けてから、両手にペットボトルを持ち、口同士をくっつける。クエン酸の入った方のペットボトルをかたむけて、ゆっくりと注いでいく。

「わー、しゅわしゅわしてきました」

「不思議だねえ」緋子は微笑みながら言う。「化学反応ってやつだね」

「そう言えば、緋子先生は、夏休みはいつからですか?」

 夏乃佳は実験風景を見つめながら、唐突に尋ねた。

「ん? ……どうだろ。いつ休みにしようかな」

 緋子はぼんやりと、自分の休暇について考える。今年も実家から帰省についての問い合わせはなかったし、地元に思い入れもないので、特別帰る理由はない。かと言って、店を閉めてまでやりたいこともなかった。いっそ、夏休みなど取らなくても良いかもしれない、と思っていたところだ。

「特に決めてないや。夏乃佳が出掛けるなら、それに合わせようかな」

「もしかして、緋子先生も一緒におばあちゃんちに行きますか?」夏乃佳は目を輝かせて言う。「おばあちゃんちは広いので、緋子先生も泊まれますよ!」

「まさか。行かないよ」緋子は笑いながら言う。

「おばあちゃんちは楽しいですよ! 自然がいっぱいなので、色んな植物が見られるんです。知らないお花とか、たくさんあるんですよ。おばあちゃんちのお庭は、ジャングルみたいになってるんです」

「へえ。どこにあるの?」

「遠くです!」夏乃佳は元気良く言う。「場所はー……わかりません。いつも車の中で寝ちゃうんです」

 夏乃佳は照れたように、えへへ、と笑う。

「まあ、そんなもんだよね。私も小さい頃は、よくわかってなかった気がする」言いながら、自分の小さい頃をイメージしてみたが、上手く思い出せなかった。「じゃあ、おばあちゃんちに行ったら、みんなでお墓参りとかもするの?」

「しますよー。お掃除して、お花を替えて、お線香せんこうをあげます」

「ふうん」緋子は手元で起こる反応を見ながら、「興味本位で聞くんだけど、七佳はそういうところでは、やっぱり幽霊とかいっぱい見えるの?」と尋ねた。

 夏乃佳には、霊視の能力がそなわっているらしい。母方の家系が特殊な能力を持っているらしく、それが遺伝したようだ。無論、緋子は科学的とは言えない霊の存在そのものを否定しているし、同様に、霊視や霊能力と言ったもには懐疑かいぎ的だ。そうした能力を誇示こじする人間はペテン師だと決めつけて生きてきたつもりだったのだが、夏乃佳と接するようになってからは、見えているものは仕方がないという風に考え方を変えている。自分は信じないが、見える人がいても別にいいか、という程度のゆるさである。この科学喫茶でも過去に何度か、夏乃佳が霊視している姿を見ることがあった。夏乃佳が知らないはずの情報をしゃべることもあったので、世の中にはそういう人もいるのかな、程度に考えている。考えているだけで、全てを信用しているわけでもないのだが。未だに、緋子の中で夏乃佳の存在は不安定である。

 夏乃佳は「んー」と思案しながら、唇に人差し指を当てた。どこまで話して通じるだろうか、と考えるための時間だった。夏乃佳が見た映像をそのまま伝えても、常人には理解されないことが多い。つまり夏乃佳には、言葉にする前に、現実に即した表現を考える必要があった。

「基本的に、お墓にいる人たちはお盆にはみんなおうちに帰ってるので、あんまりいませんね」と、さも当然のように、夏乃佳は言う。「たまに、寂しそうにしてる人はいますけど……そんなに多くないです。去年は十人くらい見た気がします!」

「ああ、そうか、お盆はみんな家に帰るっていう設定なんだっけ。茄子ナスとか胡瓜キュウリの……なんて言ったっけ。精霊馬しょうりょううま?」

「はい。あれがないとお墓から出られない人もいるみたいです」

「ふうん。じゃあ、なくても出られる人もいるってことか」

「本当はいけないけど、二人乗りも出来るって、昔知らないお爺さんに教えてもらいました」夏乃佳はいたずらっぽい顔で言う。「お墓がおうちに近い人なんかは、普通に歩き回ってますねー」

「へえ。お墓って結構無法地帯むほうちたいなんだね」

「ですねー」

 もちろん、緋子は夏乃佳の話を百パーセント信じているわけではなかったが、夏乃佳が言うならそういう仕組みなのかもしれないな、という程度に話を聞いていた。

 緋子はペットボトルの中で生み出された炭酸水を、ビーカーに優しく注ぐ。注ぎきれなかった分をペットボトルからそのまま飲み、味は及第点きゅうだいてんだな、と満足げにうなずいた。

「よし、実験成功。はいどうぞ」

「ありがとうございます!」

 夏乃佳は嬉しそうに、ビーカーに差さったストローに口をつけた。一口飲んで、刺激的なのどしに、身体を震わせている。多少酸味が強いが、運動したあとの身体には美味しく感じられることだろう。

「墓参りかあ……もう二十年近く行ってないかも」

 緋子は独り言を口にする。夏乃佳の帰省きせい予定を聞いて、思わず出た言葉だった。

 小さい頃は、緋子も夏乃佳と同様、弟の蒼太そうたや両親と一緒に猫目ねこのめ家の墓参りをしていたはずだ。だが、ある時期をさかいに、そうしたものに興味を示さなくなった。あれは、いつ頃からだろう。高校生くらいだっただろうか……この世には霊的なものなど存在せず、墓参りなど非科学的な行為で、何の意味もないものだと考えるようになったのだ。科学にかぶれていた時期と言えるだろう。今となってはどちらでも良いと思えるが、当時の緋子には、墓参りや、仏壇ぶつだんに手を合わせる行為などは、無駄な作業の象徴しょうちょうだった。あるいは、宗教的な気味の悪さを覚えることもあった。もちろん、墓参りはそのもの宗教的な意味合いがあるのだが。

「美味しい!」ストローから口を離して、夏乃佳が言う。「今日もたくさん泳いだので、なんだかちょっと疲れました。しゅわしゅわが身にみます」

「そう、たくさん泳いだんだ。七佳は、泳ぐの得意なの?」

「あんまり得意じゃないですね」夏乃佳は照れたように言う。「走るのもそんなに早くないです。困ったことに、ジャンプ力もないです」

「まあ、七佳は体質的にも体格的にも、そうだろうね」

「本当はもっといっぱい動きたいんですけどねー……」

 霊視の他に、幽体離脱体質、とでも言うべきものを持っている夏乃佳は、基本的には体が弱い。その上、過度かどな運動をしたり長時間起き続けることで幽体離脱は発生しやすくなるらしい。そのくせ本人は体を動かすのが好きだというから始末が悪い。そのために、体育の授業がある日などは、ほとんど必ずと言って良いほど幽体離脱が起こる。つまり、今日も例外なく、幽体離脱は発生するはずだ。

 無論、幽体離脱であるから、通常の睡眠とは若干じゃっかん異なる。肉体的な状態としては、気絶に近いのかもしれない。睡眠薬を飲んだ状態が一番近いんじゃないか、と緋子は思っていた。睡眠薬という名前が付いてはいるが、あれはほとんど気絶を誘発ゆうはつさせるような薬である。夏乃佳の幽体離脱にしてみても、まぶたが重くなるというような時間をすっ飛ばして、糸が切れるようにして。それでも、夏乃佳には幽体離脱中の記憶がちゃんとある。肉体は自由を奪われるが、そこから抜け出した精神は宙を浮いて、きちんと活動を続けているらしかった。この辺の感覚が、緋子にはどうも理解出来ない。

 だから授業についていけなくなるとか、学業面で遅れを取るような問題は発生していないらしい。あくまでも、体が動かなくなり、他者とのコミュニケーションが取れなくなるだけである。ノートは取れなくなるだろうし、テストなども受けられなくなるだろうが、小学生の段階では、まだ大きな問題とはなっていないようだった。

「クラスの友達は、今日はそのまま校庭で遊ぶって言ってました。私も一緒に遊びたいんですけど、あんまり動くと倒れちゃうから、我慢がまんの子です」

「今時、学校の校庭で遊ぶような子がまだいるんだね」と、緋子は驚いたように言った。「私が知る限りだと、最近の子は、ゲーム機を持って公園で遊ぶのがオーソドックスだと思ってた」

「夏休みの間は、ゲームの持ち出しは禁止なんですよー」

「へえ。そういうの、先生から言われるの」

「はい。夏休みに入る前にも言われましたし、今日も、プールが終わったあとで体育の先生が言ってました。近所の公園は先生が見回りするみたいなので、見つかると怒られちゃいますね」

「ふうん。小学生も大変そうだね」

 自分の子どもの頃はどうだっただろう、と緋子は考えてみる。夏乃佳と同じ年齢の頃には、既に携帯ゲーム機は存在していたはずだ。だが、緋子はあまりビデオゲームで遊ぶタイプではなかったので、夏休みはもっぱら、図書館を利用していたように記憶している。図鑑などを読んで、頭が良くなった気になっていたものだ。蒼太は携帯ゲームを持っていたような気がするが、昔はあまり行動を共にしていなかったので、よく覚えていない。いや、今も行動を共にしているわけではないが、今の方がまだお互いの趣向しゅこう把握はあくしているように思える。それくらい、昔の蒼太の記憶は少ない。

 あとは、そう、子ども向けのホラー映画を見に行ったことがあったかもしれない。これは数少ない蒼太との記憶だ。きっと今見れば、程度の低い合成映像なのだろうが、当時は恐ろしく思ったものだった。緋子の小学生時代の思い出は、それくらいだ。単純に記憶が薄れ、思い出せなくなっているだけかもしれないが、あまり、有意義な小学生生活を送っていなかったのかもしれない。

「あ、あと今日は、神社には行かないようにって言われました」と、夏乃佳が思い出したように言った。

「ふうん。なんで神社?」

「えっとー……二年生の子が、神隠かみかくしにったみたいです」

 神隠し、という言葉を聞いて、緋子は記憶を呼び起こした。つい数時間前にも、同じ言葉を耳にした気がする。そう、小説家から聞いた言葉だ。夏乃佳が通う小学校で、一人の生徒が行方不明となっている、というニュースも見せてもらった。名前は確か……夏に関係していたはずだ。

夏川なつかわ柳一りゅういち君だっけ」緋子はフルネームを思い出して、口にする。「七佳と同じ学校の子だよね」

「わあ。緋子先生はなんでも知ってますね」驚いたように、夏乃佳は緋子を見つめた。「私は今日、初めて神隠しのこと聞きました」

「ニュースになってたからね。大人だから、当然知ってるよ」と、小説家の存在などなかったかのように、緋子は得意げに言う。「でも、ニュースには神隠しとは書いてなかったけどな。単純に、行方不明って書いてあるだけだった」

「うんと、その子は神社で遊んでたみたいで、そのあといなくなっちゃったみたいです。だから、みんな神隠しに遭ったって言ってます」

「ふうん。ってことは、目撃情報があるわけだ」

「はい。その子がいなくなったのは、遠鳴とおなり神社だって言ってましたよ」

 緋子は頭の中で、科学喫茶周辺の地図を思い浮かべる。

 遠鳴神社は、店から徒歩二十分くらいの場所にある小さな神社だ。科学喫茶から見ると、北側に位置する。走れば十分程度で着くだろう。緋子も何度か足を運んだことがある場所だったが、ご利益りやくがありそうな感じはなく、子どもの遊び場として利用されることの方が多いのかもしれない、という印象だった。

 科学喫茶や夏乃佳の通う小学校から少し離れると、田舎いなかぜんとした田んぼ道が現れる。直線で五百メートルほど続く長い車道があり、その左右に碁盤目ごばんめ上に区切られた田んぼがある。その中腹ちゅうふくあたりにある横道を入ると、遠鳴神社に辿り着く。周辺には、小さな墓地も存在していた気がする。緋子はこの地域の出身ではないが、遠鳴神社の存在はよく知っていた。というのも、毎年この時期になると、『遠鳴祭えんめいさい』という祭りのチラシを店内に貼っているからである。現在も、正面玄関横の掲示スペースに貼られている。

 地元の祭りのチラシ、というのは、洋風つ科学的な店の雰囲気にそぐわないものの、緋子はこれを受け入れている。『古樹ふるき酒店』という仕入先から、是非ぜひ貼ってくれと頼まれるからだ。取引先との関係は、良好であるに越したことはない。それに、掲載期間も二週間程だ。緋子はこれも、夏の風物詩ふうぶつしの一種だと認識している。

肝試きもだめしとか出来そうなとこだよね、あそこ」

「ですねー。男子がよく遊んでるみたいです」

「そこでいなくなっちゃったんだ、夏川君は」

「みたいです。だから、しばらくは家にいるか、学校の校庭で遊びなさいって先生に言われました」

「ふうん。やっぱり小学生は大変だ」

 緋子は自分用に、またアイスティーを作り始める。今度は、シロップとミルクを入れて、ミルクティーにしようと考えた。冷房が効いているので暑さはあまり感じないが、夏という季節のせいか、冷たい飲み物を欲する傾向にあった。そして、甘さとまろやかさも、体が求めている気がする。ランチを食べそこねたからかもしれない。

「さて、そろそろ宿題でもしようか」

「はーい」夏乃佳はカウンターに置いていたトートバッグから、夏休みの課題を取り出す。「今日は算数の問題を二ページ分やります」

「そんなの一日で終わりそうだけどね」

「こういうのは毎日やらないとダメなんですよ」と、夏乃佳は該当がいとうページをめくりながら言う。「先生も言ってました。継続けいぞくは力なりだそうです」

「私は一日で終わらせる派なんだけどな」

 緋子はカウンターの上に組んだ腕を乗せて、夏乃佳が開いた問題集を上からのぞき込む。夏乃佳は見上げるような形で、緋子の表情を見た。

「緋子先生、答え言っちゃだめですよ」

「うん。間違ってても何も言わない」

 今日やるべきページには、図形が書かれていた。平行四辺形と、台形が見える。辺の長さを求める課題だろう、と緋子は推察すいさつする。図形を見て、感覚的に面積を求めてしまうが、そこまでは要求されていないようだ。この後に応用問題として出てくるのか、それとも小学四年生の出題範囲ではないのか。小学生時代のカリキュラムは、緋子はもう忘れてしまっていた。

 夏乃佳と同じ学校の生徒が行方不明である、という話を聞いたばかりではあったが、それはまるで、自分や夏乃佳の人生とは無関係の事件のように、緋子には思えていた。対岸たいがんの火事というか、まるで海外で起こっている紛争ふんそうや災害のようなものだった。自分の観測範囲外で起こることに、緋子はあまり興味を示さない。それは真っ当な大人としては歓迎かんげいすべきことではないかもしれなかったが、真っ当な大人になろうという自覚が欠如けつじょしているため、大した感慨かんがいもなかった。

 緋子は脳内で計算した答えが、夏乃佳の手によって書かれていく様を観察する。そこだけが現実であり、その現実はとても平和だった。緋子にとって、見知らぬ小学生が行方不明になっていることよりも、見知った小学生が図形の性質を知っていることの方が、よほど重要だった。

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