最終話
___2年後
私は無事高校を卒業することができ、私立大学に合格できた。
私の夢はスポーツトレーナーになること。スポーツを通してその人を笑顔にできるように、希望を与えれるように。
大学に入学して数日経った頃、
高校は中学から仲がいい子もいたからすぐに馴染めたけど、大学は違う。
環境にうまく馴染めず、何もかも中途半端になっている気がして嫌になってきた。
(こういう時三上くんがいてくれたらなあ)なんて思いながら大学の近くの公園のベンチで1人、ぼーっとしてると1人の男の人が近づいてきた。
(普通なら不審に思うけど、大学の入学式で見たことあったからすぐに同じ大学の人だとわかったから不審には思わなかった。)
「隣いい?」
「いいですよ」
「なんか悲しいことでもあったの?」
「いや、別にないです。」
「誤魔化すの下手だね。顔みたら悲しいことがあったってすぐ分かるよ」
「急になんですか」
「公園のベンチで1人悲しい顔してる女の子いたから心配になっただけ。」
「心配してくれてありがとうございます。でも、私は大丈夫なので。」
「そっか、名前は?俺は藤野朝陽」
(大学の入学式に思ったことを今思い出した。そういえば初めてこの人を見た時なんだか、前にも会ったことのあるような気がした。)
「私は、田岡優陽です。」
「なんか桜みたいだね」
「え?」
(待って、三上くん?三上くんなの?)
「まあなんかあったらいつでも言ってよ、はい」
連絡先の書かれた紙切れを受け取った。
「…ありがとう」
「またな!」
肩の荷が一気におりたように涙が出てきた。
三上くん…ありがとう。私三上くんと出会えれて本当によかった。
心からそう思えた。
太陽が私にくれた陽だまり 河野愛音 @anonk-24
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