止まっていた電波時計は電波の収拾を開始した
「大丈夫?」
女の子の部屋だからと思って少しだけ躊躇したけどそれよりまずい事態になっているかもしれないと思ってそのまま突入した
「え?神楽君?なんでここに…」
「いや、コピーしてくるって言ってから30分経っても帰ってこなかったし、心配になったんだよ。」
「あ、ごめんね。今持ってくるから」
足元がフラフラしてるし顔も少し赤い。お母さんがこういう時は風邪を疑った方がいいって言ってたもんな。
「霧崎さん、座っててもいいから先熱は買ったら?足取りもおぼつかないし」
「う、うん。計ってみる。…本当に熱があった
ありがとう教えてくれて。これプリント。私はもう安静にして寝ようかな」
「さすがに風邪人を一人にするわけにもいかないし」
「悪いって。ね、1人で大丈夫だから。」
「悪くないし。正直僕は風邪人の方が心配だ。看病させてくれ」
「分かった。ごめんね。よろしく。」
「とりあえず今は寝てな。おやすみ」
「霧崎さん、熱は大丈夫?もし良かったらお粥作ったから食べる?」
「ありがとう、食べるよ。また助けられちゃたね。」
「おかゆ食べたらすぐ寝なよ。」
「何かあったら隣の部屋にいるから呼んでね。」
「ありがとう。神楽君」
3日後
「風邪なおった?」
「うん。神楽君のおかげだよ、ありがとう。」
「それでねそれでね霧崎君にプレゼントがあるんだー」
「え?プレゼント?」
「私ね、料理が得意なんだけど一番得意なのはチーズケーキなんだ。」
「ハイ口開けて、アーン」
「イキナリッ!」
「イイの?」
「はーやーく」
「あ、アーン」
「美味しい?」
「美味しいよ」
「ねえ、私も食べたいな~」
「あ、アーン」
「アーン」
「めっちゃ恥ずかしいね、コレ」
「そうだね」
「あと今日お泊りしていってよ」
「え!?」
マジで何言ってるんだ?看病してくれてだけで何するかもわからない男を連れ込んじゃいけないだろ。ここは断らなければ。すげー行きたいけど。
「絶対だよ絶対」
「さすがにそれは駄目じゃないか?たまたま看病したけど俺も男だしなにをするかわからないんだぞ!」
「はあ。まるで覚えていないのね。あなたを探すのに時間かかったのに」
「なんか言った?」
「いや、別に。ただ私は大丈夫だと思う。だって私が寝てる間に襲うでしょ。本当にそういう目的だったら。だから私は神楽君を信じる。」
「そうか…僕も霧崎さんが嫌がることはしないと誓うよ」
「うん!」
おもわずOKしちゃったけど、最初の決意は何だったんだよ意思弱すぎでしょw
女の子の家なんて何年ぶり何だろう
そう考えると急に恥ずかしくなってきた
(ベッドの中でゴロゴロと悶絶する俺)
よし。行くっきゃない。
ピンポーン
「神楽君ー入って入って」
「お邪魔します。」
「というか、俺なんかを泊めて良かったのか?てか親とかに怒られない?」
「私の親は、死んじゃったから」
「ごめんね。変なこと聞いちゃって」
本当にまずいことを聞いてしまった気がする。
「じゃあ~バツとして私と一緒に寝ること。」
「ちょっと、急に何を言ってるのかな?言ってるのかな?さすがにダメだろそんなの。」
「冗談だよ~」
「ビックリしたー。嘘でもそんなこと言っちゃ駄目だよ。」
「あははーごめんごめん」
なんか隣の美少女との同棲生活が始まった件 スーパームーン @suppar-moon
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