なんか隣の美少女との同棲生活が始まった件

スーパームーン

日常がかすかに揺れる日

何もしなくても自分は変わると信じていた。そんな始まりはいったい何だったのだろう


でもそこに光は差し込まなかった。大きく、硬い扉があったから。











「誠一~行こうぜ、もうすぐ学校だぞ~」


「うん。すぐ行くよ晴馬」


僕の名前は神楽(かぐら)誠一(せいいち)新高校1年生。


でもって僕が晴馬と呼んでいるのは池晴馬、僕の幼馴染というか腐れ縁だ。


僕にはお母さんもお父さんもいるが1人アパート住まいである。


でも別に喧嘩したっとかそういうわけではなくて自立しただけだ。


ルックスも運動神経も普通、唯一の特技は勉強ができることだけである。


・・・と僕は思っている。


というものの僕はなぜかイケメンだともてはやされる。


・・・そんなにルックス良くないと思うんだけどなぁ





僕の入学する高校「応神(おうじん)高校」では入試結果トップが新入生代表の答辞をこたえることになっていた。


そして僕は答辞に選ばれてしまったのである。


人前で話すことに自信はないけど、頑張る。



そしていよいよ入学式


「新入生代表神楽誠一君、お願いします。」


「ハイっ」と大きな返事をしてステージに向かう。


よし。このままでいいんだ。後はセリフをかまなければ大丈夫。


「温かな日差しとともに吹く風が心地よく感じられるようになった今日僕たちはこの王神高校に入学します。僕は学業、運動共に全力で取り組みこの学校で大きく飛躍できるように頑張ります。新入生代表神楽誠一。」


噛まないでめちゃくちゃ安心した。あんま滑舌はいい方じゃないからなぁ。





「えーC組の担任を務める事になった片丘といいます。よろしくお願いします。」


「自己紹介をまずしていきましょう。」


この一言によって自己紹介が始まった。


いよいよ僕の番だ。もちろん緊張している。


「王天中学から来た神楽誠一です。特技は勉強です。よろしくお願いします。」


順調に自己紹介を終えて授業のガイダンスをされて学校は終わり家に帰った。





たまたまだった。たまたま。


隣に住んでいる美少女、霧崎茜と遭遇した。


正直ほとんど話したこともなかったけど綺麗な人だなぁって思ってたのは覚えてる。


どうしてそんな話になったって?


それは、なんと彼女も高校1年生でしかも同じクラスの生徒でした。


晴馬と話してたから気づかなかったなあ


それは突然の事だった。


「ピンポーン」とベルが鳴ったので晴馬でも来たと思ったら違った。


一回ドアを開けたら・・・まさかの霧崎さん。反射的にドアを閉める。


あれ、僕ついにおかしくなったか?


「ちょっと~閉めなくたっていじゃないー」



あ、これ現実だ。


「ちょっと、どうしたんです?霧崎さん」


「そのぉ自己紹介カードの宿題ってあったでしょ」


「はい。ありましたね。」


「恥ずかしながら、そのプリント学校において来ちゃったからコピーさせてくれないかなって思って」


「わかりましたよ。これどうぞ」


「ありがとう」


この人の笑顔って可愛いなぁ。って何を考えているんだか。スペックが違いすぎいる。綺麗な銀髪のロングヘアーに赤い綺麗な瞳。芸能下院にでも行くんではないかと思うほどの美しさだ


あれから30分たったんだけど遅くね?


ちょっと心配になって見に行ってみたら・・・


「ちょっと、霧崎さーん」














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