日常3


びっくりしたね……

まさかこんな所で会えるなんて思ってもみなかった

このイベントが好きだなんて知らなかったなぁ今度推しとかも聞いてみよう

しっかし失敗したな、変なことを口走ってしまったし

かわいいなんて……すげー気持ち悪い奴やん

余り気にされてなかったけどそれはそれで少しショックだしなやってしまった……

次のバイトが憂鬱だ


などと考えていると

後日バイトで彼女と会った時に思い出したかの様に


そういえば、こないだ会ったのは内緒ね

イベント行ってるなんてバレたらあのオババがうるさいし面倒だから

と、笑いながら言われ

内緒なんて言われドキドキしながら


もちろんですよ、自分だってイベントに言ってることがバレたら何を聞かれるか分かったもんじゃないですしめんどいですから、そういや…………

誤魔化す様に彼は話題をイベントのことに変えていった


なんてことは無いよくある話だ

何時からだとか何が?どこが好きか……

少ししかない知識をフルに使って彼女に話を合わせつつ彼は情報を集めていく

彼女の方もある程度話ができると分かると軽快に話し始めた




そんな会話ののち

彼は勇気を振り絞り、再び聞いてみることにした

言っていた食事に行きませんか?美味しいものご馳走しますよ

彼は照れながら言う


本気なの?そりゃ誘ってくれるのは嬉しいけどね?私とでしょ、他の子を誘う口実でもなく……

それこそ同じ学生でかわいい別の子だっているでしょ?

彼女は念を押すように聞いてくる


えぇ、もちろんです 行きましょ!

良い店があるんですが1人では行きづらいですし、一緒に行きたいですし

焼肉なんですが、嫌いじゃなかったですか?

なんて、言い訳なのか誘い文句なのか分からず思わず笑ってしまいながら


流石大学生ね、焼肉とは

そこまで高いところじゃないだろうしありがちな店よねきっと

などと考え、彼女は了承した









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殺人を起こすまで うーろんちゃ @klly4356

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