第2回:俺TUEEEとバランスブレイカー

序盤数回は「ゲーム物」集中講義です。以前の補講もあるかもしれませんが、基本は新ネタで。自分もゲーム物を新プロットで考えているので、それを踏まえて皆さんと再認識する為に……という目的もあるのですが。


・今回のテーマ

ゲーム物をやるとして、「俺TUEEE」な主人公をだすと白けてしまうのか……と言われると、少し違うのです。


ゲーム物の場合、ゲームの説明を兼ねたチュートリアルがあります。そのバトルは相当な題材でない限り、勝つのが当たり前です。これを俺TUEEEと指摘して炎上させるのは間違いでしょう。1回の勝利だけでレッテル貼りをしたら、それこそ全てのゲーム物は俺TUEEEになるでしょう。


中には逆主人公補正で敗北ばかりするようなゲーム物もありますが、それはあくまでも敗北して話が進む場合です。話すら進まないプレイのゲーム物は勝敗があったとしても、週刊誌の連載作品と同じような物かもしれません。


ゲーム物で一番出すのに中止いないといけないのは、俺TUEEEでも負けてばかりのプレイヤーでも、かませ犬でもありません。バランスブレイカーです。


バランスブレイカーはゲーム物で出すと、それだけでご都合主義とも取れる位の無双展開をします。ルールブレイカーも当てはまるかもしれないでしょう。


ゲーム物で、決められたルールをルール改訂や追加システムの解説なしでご都合主義と同じように、――ゲーム物で一番白けるのは、ずばりこれでしょう。現実のゲームデモチート等を初めとしたツールを使用したプレイは禁止されていますよね? これらのプレイは発覚すればアカウント凍結は決定的です。


現実でもやってはいけないチートプレイこそ、フィクションでもゲーム物でやるべきではない事でしょう。敵やモブキャラが行い、それを断罪する等のケースとして取り上げるのであればアリでしょうが、主人公サイドがチートツールのプレイを推奨するのは、どうかと思います。


ゲーム物では、根底を覆すようなバランスブレイカーを出さない、これが一番ですよ。

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