君と僕
からあげクン
第1話余命宣告
僕が芽衣の余命があと3年しかないのを聞いたのは高校3年生の時だった。
僕は幼馴染の斎藤芽衣が、好きなのか好きではないのか、わからない感情だった。芽衣は僕のことは全く興味がなくほんとに余命宣告をされているのかと聞きたいくらい元気でいつも周りを明るくしてくれる人だった。そんな僕は芽衣がいなくなるのが信じられなかった。毎日のように泣いた泣いて泣いて泣いて泣いて泣いても涙は出続けた。そんな僕は絶対芽衣の前では泣かないと決めていた。一番泣きたいのは芽衣だと思う、だから僕は芽衣の前では泣かないと決めた。これからずっと。泣いていても仕方ないと思いあと三年間芽衣とできることを探した。芽衣がやりたいこと。芽衣とやりたいこと。芽衣が楽しいと思ってくれること。芽衣が、、、
次の日芽衣を遊びに誘うことを決意した。
「芽衣明日遊びに行かん?」
幼馴染といっても高校三年生の、可愛らしい女の子に遊びに誘うのはちょっと緊張した。
緊張しながら誘ったのに、芽衣は驚いた顔で、
「なんで?」と言ってきた。
僕は芽衣が亡くなるまでのあと三年でいろんなことがしたいと言えるはずもなく、
「なんとなく」
と答えてしまった。
すると、芽衣は、
「いいよ!!いこ!!」
最高の笑顔で返事をくれた。僕は本当に嬉しかった。
「どっか、行きたいところある。ほんとにどこでも連れて行くよ!」
「どこでも??ほんとに??」
驚いた顔をしている芽衣を見て僕は、
「ほんとに連れてくよ!!どこでも言って」
「遊園地!!」
まじで可愛いと心で思った。遊園地デートなんて初めてだ。ドキドキワクワクが止まらなかった。
「じゃー来週の土曜日迎えに行くよ!大丈夫??」
「うん!!」
君と僕 からあげクン @karaagekun1122
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