欠席
佐々木
『あれ、あいつ来ないんだな』
吉田
『メールしてみっか、珍しいよな』
『メール返ってくるの早っ!あー風邪だってさ』
佐々木
『へぇー、そうなんだ、ふーん』
『なんかしとくか』
吉田
『おぉー、佐々木が何かするなんて、珍しい』
『これは乗るしかありませんな』
佐々木
『といってもなー、俺はいつもやられてばっかりだから、思い浮かばないな』
吉田
『そうだなぁ、机にエロ本仕込んでも仕方無いしなぁ、チャンス過ぎて困るな』
佐々木
『そうだよなぁ、もっと予想外な事したいよな』
『んー、まぁ思い付いたらその都度話そうか』
吉田
『そだな』
~昼休み~
吉田
『三船にメールでもしてみるか』
『熱、どうよ?』
佐々木
『なんて?』
吉田
『38.5度だってさ、明日もこねえだろうな』
佐々木
『そうか、じゃあ猶予はまだあるな』
吉田
『なんか思い付いた?』
佐々木
『ラブレターってのはどうだろう』
『今日の日付で、放課後屋上に来てくださいって紙を机の中に入れとく、あいつが後日、
能天気に登校してくると、女子に呼び出されていたことを知り、後悔して一生もやもやするって言う作戦だ』
吉田
『んー、良いけども、きっとめんどくさいぞぉ、何年後もずっとこの話しそうじゃね?』
『あの子誰だったんだろうな~って』
佐々木
『あー引きずりそうだよな、引きずってもいいけど、その話されるとめんどくせえだろうな』
『やめた!』
吉田
『あいつの持ち物にイタズラしてえな』
佐々木
『んー、ジャージ位しか置いてないな』
『あー、じゃあジャージ持って帰ってさ、めちゃくちゃ良い柔軟剤の匂いでプンプンにしてやろうぜ』
吉田
『いいねぇ 戸惑うだろうなぁー!』
『あれこれ本当に俺のジャージ?みたいなね』
佐々木
『良い事してやってるもんな、感謝されちゃうぜ全く』
『じゃあ任せろ帰りに香りだかい柔軟剤買って帰るわ』
吉田
『待て待て、じゃあ上下で匂い変えない?』
『上がバラで下が桃 みたいな』
佐々木
『いいねぇこれは戸惑うぞぉ』
『じゃあ下任せたわ!』
吉田
『おっけー!』
~後日~
佐々木
『おう三船!もう大丈夫なのかよ!』
三船
『おー、もう余裕よ!完治!』
吉田
『まぁ完治してんじゃねえってのはあるけど』
『1時間目体育だぞ、早く行くぞ』
~体育館~
吉田
『あいつ戸惑うぞぉ』
佐々木
『いやそれがさ、なんかすまんちょっとミスったわ』
吉田
『え、なしたの』
三船
『あれ?あれれ?俺の体操着こんなピッチピチじゃないんだけど!』
『なんか色々匂うし、え?俺の?』
佐々木
『いやー、Tシャツも洗ってやろうと思ったら乾燥機にかけすぎて縮んじゃったのよ』
吉田
『仕込みが渋滞しすぎよ』
だいたい2対1 けら @1k2e4r2a
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。だいたい2対1の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます