第4話

生きたいという気持ちを忘れてしまっています。

宙を舞った時の体の感じは覚えています。

何ともいえず心地よかった、あの瞬間。

そうして、重力に引き込まれていく、あの恐怖。


彼女は、再度、どこかで飛び降りることを考えるでしょう。

今度は、もう少し計画を練って、余所行きの服を着て、自宅よりも高いビルの上から、考えることを止めて久しい思考のルートで。

今度は、もっと、うまくやろう、と。

なけなしの頭で、計画を立てる気力もなく、ただただ死にたい思いに駆られ、あの恐怖が甦っては、耐えて、死にたい気持ちと闘っていく日々が、続いていくのです。

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ベランダから ぽふ、 @a-piece-of-harmony

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