第13話#広げた傘の視界

冬は丸くなりふたり暖をとり

夏は骨片ひとつ揺らいでしまえ


間柄をすり抜ける

抜けるような青空の下で

空いた隙間に擦り寄る


捨て猫だった君

店で輝くおつきさま

共に見上げてさ


染み射る程に幸せで

滲む視界は儚く辛い


相合傘 独りと一引き

涙だけが降り続く

展望は昏い、狭き淵


#広げた傘の視界

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