第3話 它禽塒

禽は空に浮遊し必死に羽搏き

它は地に沈着し怠惰に喘ぐ


滔々に流れ往く音の色彩

聴こえますか?


何処へ成りとも彼方の傍へ。

孵り尽くす

行く末に帰ろうね、

埋まれ逝く 苑の刻まで


為す我儘に肺にして

灰と成りても

共に夢現と翔ける


想い杯として͡ 此の身 灰に成りても

風と疼き征く 始解を為す詞

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