第2話 シカイ

ミルク色の水霧のベール

日々の欠片たちは朝靄に虚脱する

ようやと、すくと、草木もなびくこと


吹き抜ける風はこの身を

透かすように横切って逝った


刹那のくぐりどは天青たらしめ

青天の浜辺は心地よく馳せる


始解しかいは清海の肺を満たす

硝子の柩に溢れ孵る雫は故旧とこきゅう共に


蔦が這う白き境界に導きの侭に

はじまりの其の地にキスして終わりたい


願わくば

滔々に往くことを、

この身に聴きながら懐かれて、

過ぎ逝く時を迎えんと欲す。

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