第二話 ミレイナ

ふと、目が覚めると俺は見知らぬ異様な空間にいた 

奥の方は歪んでいて次元の狭間みたいな空間だと思っても可笑しくない空間だった、異様にも目の前には椅子で寝ている女性もいるしついに幻覚を見るほどにおかしくなってしまったのかと思ったがどうみてもこれが現実だと認めるしかないのだ。認めたくないがな

『この椅子でだらしなく寝てる女性も女性で何なんだ?こっちは椅子も何もないしせめて用意してほしいな。』

『でも、彼女を見てるとなんかこっちも眠くなってきたな、どうせ待ってても起きないだろうし寝るか。』と思いながら奏は床に寝そべりそのまま寝たのであった。

ー数時間後ー

『ふわぁぁ...よく寝た、あれ?何でここで寝てる人がいるのかしら?...でも先ほど世界を救うために選ばれた者達を全員送ったのに何故ここにいるのかしら?』

彼女は首をかしげる

『でも、このまま彼を寝させとくわけにもいかないし、起こしますか。』

バシ!っと凄い音が響いた

『いったぁ~、何すんだよ!このアバズレ』

『今の言葉はいいとして、何故あなたはここにいるの?私はこの空間に召喚してないわよ。』

『知らないよそんなの、いきなり視界が真っ暗になって気付いたらここにいたんだよ...俺にも分かんないよ。』

『一回あなたの過去を覗くわね。』

『過去を覗くってあんた何者なんだ?』

『何者って正真正銘女神だわよ。』

『へぇ~女神様なんだ、名前は何て言うの?』

『五月蝿いわよ、こっちは今からあなたの過去を覗くのに話しかけないでよその答えは後で答えるわ。』

はぁ~自己中な奴だな...

ー数分後ー

『あなたの過去を見終わったわよ、あなたは既に死んでるわ。』

『そうか、やはり俺は死んでたか。』

『その知ってたみたいな言い方、自分が死んでたこと本当は知ってたんじゃないの?』

『いや、さっきもしかしたらって思っただけだ。』

『そう、そういえばさっきの質問だけど私の名前はミレイナよ。』

『そうか、それじゃミレイナ様何故俺はここにいるのだ?』

『それはこっちが聞きたいわよ。』

『ミレイナ様にも分からないなら俺にも分かるわけないよな。』

『もしかしたらだけどあなた、ここに迷いこんだんじゃない?それも無意識に。でもそれはそれで奇跡だわ、こんな事例今までに一回もないもの、それに異世界で人生をやり直すチャンスを手に入れたんだもの。』

『俺って意外に凄い奴だったりしてw。』

『いや、いたってあなたは凡庸よ、さっきここから異世界に行った者達に比べたら全然才能もないわよ。...でもそれだと異世界に行ったときに可哀想だから一つだけ異世界に持ち込める様にするわ、あなたが異世界に持ち込みたい物は何?』

『そうだな、だったら愛車のLFBを持っていきたいな。』

『そのLFBってやつだけど酷い有り様よ、こんなのでいいの?他の人なら(伝説の剣がほしー)とか(ロ○の剣が欲しい)とかだけどあなたはそれでいいのね?』

『ああ、そうだよ。』

『でも、このままじゃ流石に酷過ぎるから元通りの状態に戻しておくわね。』

『おお!マジか!流石ミレイナ様、慈悲深い。』

『さて、転送の準備も完了したからそっちに送るわね。...異世界生活頑張って下さいねー。』

『ああ、人生で最高な生活を送ってやるよ...見守って下さいねミレイナ様。』

『ええ、奏よミレイナの御加護あれ。』

こうして俺は異世界生活の幕が上がったのだ。


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異世界にスポーツカーを持ち出して何が悪い たくぞー @naritatakuhumi

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