第29話 待てと言われて待つ奴が居るか!

青樹の前でコスプレの話するんじゃなかった。前同じ様なことがあってその時に一条兄妹の前で一条兄妹の知らないコスプレイベントとかの話はしないと決めてた筈なのに言ってしまった。


「分かったから今は静かにしてくれ」

「私も出ようかな」


俺が青樹を黙らせると明日香ちゃんは苦笑いしながら答えてくれた。これで明日のコスプレ大会の人数が増える。序でに中村達も参加させて話題を作ろう。そうした方が話しやすいだろう。


「あ、後この3人も出ますから」

「「「はぁ!?」」」

「そうなの?」


俺が中村達も出ると言うと中村達は驚き俺にどういう事だという視線を向けてきた。取り敢えず俺は中村達に頑張って話を広げる様に目で言って俺は青樹に説明とかをすることにした。


青樹に説明をしてコスプレの話をしていたら中村達に呼ばれたので付いて行ったら明日香ちゃんと兄ちゃん他にもアイドルが何人かいた。中村達はアイドルの人達とちゃんと話すことが出来ていた。


「これから皆でドロケイするんだけど鈴音さん達も如何ですか?」

「やろうぜ鈴音」


俺と青樹が近付くと明日香ちゃんが俺達を誘って来た。その後に兄ちゃんまで俺を誘って来たのでやることにした。人数は全部で10人。警察は3人ジャンケンで決めることになった。


「「「「最初はグーじゃんけん」」」」

「「「「ポン!」」」」


結果は兄ちゃんと柴森と兄ちゃんのグループの人がジャンケンで負けた。10人居るからもっと時間かかると思ったけど全然かからなかった。俺は誰と一緒に逃げようかな?1人で居るより面白いからな。


「時間は30分間。じゃあ30秒後スタートな」


青樹がそう言ってドロボウはバラバラに逃げて行った。勿論俺は青樹に付いて行っている。他にも中村と八神も付いて来ていた。流石に7人の内の4人で一緒に行動しているのはダメだろう。


「流石に4人で行動するのは危ないだろ。別れようぜ」

「そうだな。流石に俺は捕まりたくないぞ。それから中村と八神が捕まっても助けないから」

「「何で!?」」


中村達がそう言って俺に詰め寄ってこようとしたので逃げる事にした。まぁもし捕まってたらちゃんと助けるけどな。俺は取り敢えず牢屋に行くことにした。まだ誰も捕まって無いだろうけど警察は誰も居ないと思って。


牢屋としている範囲に近いテントの陰に隠れて牢屋を見てみると案の定まだ誰も捕まってなかった。それに警察も居なかった。俺の予想通りだ。流石にずっとここに居られるわけじゃ無いからそろそろ場所を変えることにしよう。


「見つけたぁぁ!」


その声を聞いて俺はすぐに周りを見渡した。そしたら柴森が真っすぐ俺に向かってきていた。俺はすぐに走り出した。勿論向かう先は青樹達と別れた場所だ。彼奴らを巻き添えに出来たら上出来だ。


「待てぇぇぇぇ!!」

「待てと言われて待つ奴が居るか!」


俺はさっき青樹達と別れた場所まで走って来たけど青樹達は居なかった。しかも前から兄ちゃんが走って来ていた。すぐに向きを変えたけど流石に間に合わなかった。兄ちゃんに捕まえられてしまった。


「ふざけるなよ柴森。仲間呼ぶなんてせこいだろ!チートだチート!」

「これは立派な戦術だ!」


俺は柴森に連れられて牢屋に連れてかれた最初に使ったのは俺だった。まさか柴森が大声で仲間呼んでるとは思わなかった。俺に言ってると思ったぞ。因みに見張りは柴森がやっている。此奴意外と足早いからメンドイ。


暫くして明日香ちゃんが牢屋に連れてこられてやって来た。これで残りは5人。その後すぐに青樹と中村と八神以外捕まってしまった。それまで明日香ちゃん達やアイドル達と話していた。柴森が青樹達を探しているみたいだけど見つかってないみたいだ。


青樹が近くのテントに隠れているみたいで俺には少し見えていた。そして見張りが後ろを向いたタイミングで牢屋に向かって走って来た。他の方向からも中村が走って来ていた。


「見つけた!」


青樹が見張りを振り切って牢屋に居た人達を解放した。その代わり中村が使ってしまったけどな。俺はすぐに青樹と逃げた。危なかったけどな。


「ナイス!青樹助かった。まさか最初に捕まるとは思わなかった」

「ああ、俺も鈴音が捕まった時吹き出しそうになったぞ」


もう少しで30分経つから最後に中村助けて終わりたいよな。俺は何もしてないからな。少しくらいは役に立ちたいので俺は牢屋に近づいて見張りを確認した。見張りは柴森だった。柴森に走りでは勝てないけど距離を取ればなんとかなる。


柴森が後ろを向いた時に牢屋を向かって走った。中村は気づいて手を伸ばしてくれたので解放できたから一緒に逃げた。まぁ柴森に走りでは勝てないから時間ギリギリの時に行ったからな。何とか捕まらずに済んだ。


「あっぶな~もう少しで捕まるところだった」

「くっそー!もう少しで捕まえられたのに」


ドロケイはドロボウ側の勝利に終わった。とても疲れたのでテントで寝っ転がって休憩する事にした。だけど俺は原画描かなきゃいけないんだけど。後ででいっか。俺達がテントに行こうとしたら青葉ちゃんと雪野さんが来た。


「これから何するの?」

「ちょっと休憩。ドロケイで疲れたからな」

「そっか。じゃあ私達も言っていい?」


俺達は7人でテントに向かって、テントに着いてすぐに俺と八神は寝っ転がった。俺達2人は5人の中で一番体力が無いからな。

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お姉ちゃんに女装させれた。今は喜んで女装しています 月神月 @reasan

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