第303話「大提督が決断する」 ラスマル
世界的には珍しいことではないが、魔神代理領海軍の歴史は海賊から始まる。始祖は正規の海軍軍人ではなく、雇われの海賊だった。その海賊が得意としていた戦法が、小型快速船を複数連携させ、偵察と通報を徹底して繰り返して弱くて狩り易い獲物を発見し、船を集結させて包囲、仕留めるという姑息で確実なものだった。その古いがしかし高度な戦法は現代に至って広域海上遊撃戦術となった。
魔神代理領海軍は中大洋と南大洋双方の広い海域を警備する性格から、単純な艦隊集中よりは分散して各個対応することを求められた。集中の必要な艦隊決戦時には、十分な偵察を基本にして初期対応艦隊は数が揃うまで戦闘は避け、周辺艦隊が集結するまで待って数的優勢の確保を待つ。もしくは敵艦隊が集結する前に個別に叩く。ナサルカヒラから魚人兵を採用出来るようになってから水中接舷攻撃を適宜行って決戦前から損耗を強いた。
統制艦。指揮用の設備が充実する。帆柱より高い三脚櫓は屋根付きで大型望遠鏡を装備。遥か遠くまで見渡せる。信号用の装備は他艦種より充実し、旗は特別大きくて遠くまで見せられる。その分設備も大きい。
通報艦。小型快速で船体に対して高い三脚櫓で広い視界を持ち、偵察と通報任務に特化。旗の信号では届かない向こう側と連絡するために使う。
竜艦。スライフィールの大型艦。飛竜着艦用の広甲板があり、天候が良ければ船とは比べ物にならない次元で偵察、通報任務が行える。
この三種の船で散開した艦隊全体を統制し、常に敵艦隊の状態を把握し、弱点を突いては間違いのない集結、分散、追撃、撤退を可能としてきた。
戦闘艦も巡防艦、砲艦、巡洋艦、戦列艦、艤甲艦と揃えて、偵察と通報による情報優勢でそれらを適宜運用し、広域に海上遊撃戦を展開しては敵南覇艦隊の鋼鉄艦を相手に、船の性能で劣っていても互角に戦えていたのだが遂に均衡は崩れた。敵は護送船団方式を確立させ、隙を突けるような弱点を消し去ってしまった。魚人兵も数のまとまった龍人兵相手だと優位を確保出来ない。
敵は輸送船団を強力な艦隊で大規模に守ることで各個撃破の機会を消し去った。航路には襲撃が行われやすい要所に警戒艦隊が常駐し、沿岸要塞が築かれていて陸海の共同が常態化。こちらの艦隊を丸ごと生贄に捧げる覚悟で決戦を挑まなければケチな小舟一隻も襲えない状況である。
その護送船団方式が最たる形で現れた。
旗艦の統制艦にて敵の隙が無いか連絡を、成果が上がらずともしつこく密にして警戒させていたところに竜跨隊が空からやってきた。
号笛が鳴らされ、通信筒の受け取り作業が始まる。減速するために帆が畳まれ、手旗信号で竜跨隊が取るべき接近経路を誘導し、船員が舷側から長い鉤竿を、数人が掛かりで外へ突き出す。その竿へ錘と紐付きの通信筒が吊るして降ろされ、引っ掛けてたら甲板へ引き込み、通信筒を受け取ってから相対距離と同調して伸び続ける紐を切断。竜の背の跨兵が紐を巻き取りながら飛び去る。
手紙の内容はいよいよ来たかと唸らされる。警備活動も疎かにする程に大集結した南覇艦隊主力が大量の陸軍部隊を積んだ船団とともに、ラノ国を東西に分けるカリン川西岸に陣取るジャーヴァルの親征軍後背への上陸作戦を目指しているというのだ。
カリン川東岸には南覇軍とその属国軍が多数おり、少しでも隙を見せれば川を渡ってケテラレイト帝の親征軍を攻撃出来て、近況を聞くに長くは持たないだろう。今でも川を挟んで対峙していればこそ何とか戦線を保っていられたのだ。防御が疎かになった時、陸上の戦線は間違いなく崩れる。その状態で後方連絡線を断たれる形で、大艦隊の支援付きで大規模部隊が上陸となれば、総員死を覚悟して徹底抗戦したしても生き残ることは難しい。
畏れ多くも魔神代理よりお借りした海軍主力のほとんどを玉砕させてまでその上陸作戦――その一部しか無理だろう――を妨害するか、見逃して艦隊を温存するか、またその中間かを、南大洋大提督が決断する。
共同体同胞の巨大な一角であるジャーヴァル帝国の、臨時とはいえ皇帝陛下であらせられるケテラレイト帝が直接指揮をしている親征軍数十万を助けることは出来ないが、義務を果たしたという恰好をつけるためだけに優秀な部下達を死なせるかどうか決断するのだ。
ケテラレイト帝が前線を放棄し、なりふり構わず撤退をして、殿軍に多大な犠牲を払わせれば、もしかしたら成功するかもしれない。そのあたり、手紙でやり取りして計画を立てられれば良いのだが竜を使っても時間が掛かりすぎる。手紙が告げた敵の位置と日数から考えたその未来位置は既に、ケテラレイト帝へ最速で通信が行えたとしても間に合わない距離だ。そうなったのもあの大規模上陸艦隊、荒天時を選んでこの西タルメシャ海の海域に侵入してきてこちらの偵察の目から隠れていたと手紙にある。大艦隊にて荒天の事故を恐れず、損害を許容したのだ。おそらく複数隻が損傷、航行不能、衝突沈没し、将兵の中には戦闘不能な程に疲労している者もいると想像されるが、上陸作戦に支障が出る規模では全くないのだろう。
開戦時、そして今、性能でも戦術でも負けている。
統制艦周辺で待機している全通報艦、竜艦を使い、全艦に命令を出す。
全艦集結、緯度経度指定でラノ沖、敵大規模上陸艦隊の予測上陸地点近辺。
全巡洋艦、戦列艦は焼討戦術用意をし、海上特攻艦隊とする。
全巡防艦、全通報艦は全魚人兵を乗せ、海上特攻艦隊から脱出する船員を救助する救助艦隊とする。
全砲艦は、カリン川河口へ向かい、ジャーヴァル親征軍の撤退を支援する陸上特攻艦隊とする。海上より帰還する必要無し。ケテラレイト帝に救助を求めろ。
統制艦と艤甲艦は殿艦隊として撤退路を維持する。竜艦はただちに海域離脱、撤退。
遠方の東タルメシャ海域で作戦中のセリン艦隊にも撤退命令を出す……あの好戦的な小娘の絶叫が聞こえてきそうだ。ファイード王の後援があれば逃げられるだろう。
この上陸作戦妨害を最後にタルメシャ海域を放棄する。ケテラレイト帝にもそのように手紙を出す。この手紙を出す竜跨兵には大陸経路で脱出して貰うことになるだろう。
ニビシュドラで活動中の赤帽軍も見捨てることになる。あの広い島ならばそう易々と大海から孤立しようとも持ち堪えられるだろうし、帝国連邦の快進撃を聞く限りでは終戦も遠くはないと……希望的観測に過ぎた。いや、そうなって欲しいという願望か。無力を願望に転化するとは継承元のお方に叱られるか。
無力さから何を選択しても悲劇となる。やれることをやって悲劇を迎え、批判されよう。必要な首も差し出す。我が名ラスマルが未来の先々にまで愚かと呪われるくらいは構わない。魔なる力を継承した時から個人としては死んでいるのだ。
■■■
準備を整えた特攻艦隊が前進していく姿を、統制艦より羽ばたいて飛んで上空から望遠鏡で眺める。この飛んで行ける翼がただ見ることにしか役に立っていない。高い視点から指揮を執れれば絶対的に有利なのだが、性能差と戦力差がそんなものを帳消しにする。昔なら、昔といっても十年前ぐらいの基準ならば単身襲撃を仕掛けて艦隊の一部程度なら一時的に無力化した隙を突けたものだが時代は変わる。
既に敵大規模上陸艦隊はラノ国西側沿岸部の砂浜へ一斉に上陸を開始していた。こちらが応急的な水際防御対策を講じるより素早く敵は奇襲に成功したのだ。
沿岸部には緊急展開したジャーヴァル兵部隊がいて油断の無い規模ではあったが、上陸支援の艦砲射撃を前に撃退されてしまった。沿岸部には海を監視する施設が建てられていたが、上陸部隊を迎え撃つような防御施設はほとんど砲弾で粉砕された。
上陸部隊、兵士に大砲を乗せる小型艇が輸送艦と砂浜の間を行き来する。部隊を降ろし終わった邪魔な輸送艦などは蒸気艦が曳航して素早く、新たな輸送艦の配置を空ける。
それらを守る護衛艦隊、大小の鋼鉄艦、帆走と煙を吐く気帆走が入り混じっている。戦闘艦だけでこちらの隻数の三倍はいる。悪い風が吹いても蒸気推進で上陸作戦の陣形は維持されるだろう。
海上特攻艦隊が戦闘海域に入る。被害担当の戦列艦が、本命の巡洋艦を挟んで盾になって敵大規模上陸艦隊へと突き進んで行き、迎撃する艦隊の一部と舷側を並べ始めて砲撃戦が始まる。
砲丸の撃ち合いの時代は終わった。施条を入れた大砲から炸薬を入れた砲弾を互いに撃ち込む。木造装甲に穴が開いてから爆発、内部は凄惨となる。鋼鉄装甲は当たりどころが良ければ表面で爆発。全く内部は無傷とはいかないだろうが、炸裂する砲弾爆風とそこから弾ける木片を船員が被らないから比較して大したことはないだろう。
普段ならばこれでこちらの戦列艦は火薬に引火するなどして爆沈することもあったのだが、今回は最初に一発撃った以後は盾となることに専心しているので容易に誘爆しない。船体奥深くに守られている弾薬庫に火の手が回らない限り。
敵護衛艦隊は砲弾を海上特攻艦隊に浴びせ続ける。まずは先頭艦から、両側面の艦から粉砕されて船である形を崩され、時に弾薬庫に引火して爆発四散。
海上特攻艦隊の船員は衝突針路に乗るまで操船を続け、そして乗ったら索具類は固定してから飛び降り、魚人兵が戦闘には一切加わらずに救助活動を行い、護衛艦隊が狙うまでもない小型艇で回収して救助艦隊に拾わせる。
海上特攻艦隊は次々と砲撃を受けて撃沈され、弾薬庫に繋がる導火線に点いた火が到達して爆沈し、まだ兵士を降ろし終わっていない輸送艦へ爆風は一部しか届かなかった。ただ、この特攻艦隊を避けるために上陸艦隊は退避行動を取り、混乱して動き回ったので衝突事故を何度も起こし、中には浸水から傾いて沈む艦も見られる。混乱の波を被って引っ繰り返った小型艇もある。爆沈時に散らばった破片を受けて死傷した者達もいるし、燃えた破片が艦に飛び込んで火災に発展しているのも見られる。事故や事件として見るなら稀に見るような大損害であるが、一つ仕立てた艦隊を丸ごと使い潰した戦果として見るのならば小規模であるし、戦略的にはほぼ意味が無い。
救助艦隊の活動、そして退路の確保は殿艦隊が行う。敵の追撃艦隊を食い止めるために動く。
先鋒は戦列艦に、応急的に鋼鉄装甲を後付けした艤甲艦がやる。敵の鋼鉄艦程ではないがそう簡単に砲撃を受けても爆発四散などしない。
救助艦隊は足が早い船ばかりで、魚人兵の巧な泳ぎによる救助が迅速で、魔術を使う帆走補助員も移譲して集中させたので敵追撃艦隊を振り切って逃走を始める。
殿艦隊も救助艦隊、未来の魔神代理領海軍の新鋭艦に乗る者達を本国へ逃がす目的が達成出来る見込みがあるとなれば、もう海域に留まる理由は無い。
艤甲艦は敵の快速艦相手ならば引けは取らない重火力重装甲なので落ち着いて救助艦隊の後方につき、殿を務めつつ撤退する。これだけ軍艦を残せば、制海権は譲ってしまうが絶対的なものにはさせない程度に抑えられる。後退した先のジャーヴァル海域では運用費用が高い大規模作戦しか有効とさせられない程度には艦隊を温存した。これが限界。
艤甲艦が真っ先に後方へ食らいつこうとした敵の追撃艦隊、先頭を走る巡洋艦程度の鋼鉄艦に砲弾を当て、艦首側に損傷を与えて追撃を断念させた。
蒸気機関を焚き、大きな煙を吐いて帆も張って追撃に食らいつこうとしてくる鋼鉄艦がそれ以外にもいた。一時的に追い付いても無限に火を焚けない機帆なら直ぐに引き下がるだろうとは思った。
しかし自分は、最後に一撃を決めなければ腹の虫が収まらない。
力を継承した時に得た腕と脚に続く六肢目の翼を広げ、滑空し、殿艦隊に一撃でも食らわせようと走るその機帆の鋼鉄艦へ流れて降りる。
距離と角度と目算が合ってからは己の体を動く鋼鉄としてその敵船員が動き回り、一部がこちらを指差す上甲板を蹴りで粉砕、一枚ぶち破って船内で両手両足が半ば貫いた甲板で踏ん張った。手足を抜く。
今の魔術で変化させたこの体は重くて固くて鈍い。大砲を操作する竿で敵船員に殴られる。何ともない。槍で刺され叩かれる、何ともない。龍人兵の槍ですら何のことはない。
敵船員が騒ぎながら殴って叩いて刺して、効かない。海兵隊が小銃で一斉に撃った銃弾が砕けて、破片が誰かに当たるだけ。
ゆっくりとしか動けない体で、金属の階段を踏み曲げながら歩いた。
当たり前だが船には種類、様式が様々にあって内部構造が違う。特に蒸気機関など積んでいれば相当に違う。しかし人間が使い易くするための構造、設計者が常識的に考える構造というものは、船の仕事を長年続けていれば初見でも何となく分かる。世界中どこでも求められる道具の形というものは究極的に収斂する。それは構造や者だけではなく、様々な配置に就いている船員達も顔に体、服の着こなしに動き方でも収斂する。
造りと人とその動きの流れで艦内構造を把握、見当をつけて蒸気機関を管理している通路を探り当て、打撃銃撃の妨害は弾いて、行く手を遮る者もいないかのように押しのけ、踏み潰し、閉まった扉も捩じ切って開いて、蒸気機関の窯で赤く燃える石炭を見つけた。しつこく追いすがる者達には焼けた石炭をばら撒いて牽制し、幾つかを握り込む。
そしてまた見当をつけて弾薬庫まで進む。自分が焼けた石炭を手に何をしようかということが分かっているので必死の抵抗があるが、この重い体を抑えられる者はいない。防火斧の柄が折れるまで巨漢の者が、その手が折れるまで殴ってきたが効かない。龍人が通路を目一杯使って走って勢いを付けて蹴ってきたが効かない。そして人とその辺からかき集められた椅子や机に穀物から石炭袋まで積まれた弾薬庫の前に到着し、機転を利かせた者が、自分が握る赤い石炭に水桶で海水を掛けて消火した。
消火した者と目が合う。この混乱時に賢いものだ。
問題は解決していないが敵の船員達が一時の勝利を喜ぶ。弾薬庫前の障害物を気にせずに片付け、扉を掴んで鍵が掛かっているが捩じ切って開き、中に入って閉じる。鍵も取っ手も壊れているので閉じ方は捻じ曲げて壊す形を取る。
まずは片付け時に取っておいた石炭袋で濡れた手を拭き、大砲の発射薬の包みを割いて火薬を露出、振り撒く。そして一度魔術を解除し、飛び上がり、鉄骨に向かって蹴りを繰り出した瞬間に魔術で鋼鉄となり、火花を散らす。
……視界が白く染まって、音が分からなくなった。
そして上下も左右も分からなくなる。これは沈んでいる。ぐるりと見回し、太陽が照らす海面を確認。襲撃した鋼鉄艦は真ん中から裂けてしまい、比重の重い破片と船員と煮え立つ蒸気機関が沈む。爆圧で自分は海中に吹っ飛んだか。
魔術を解除し、泳ぐ。火傷だらけで服か皮膚か分からなくなったものを吹き流しのようにして泳いで来る龍人兵の生き残りが一人、槍を手にやってきた。その勢いに乗せた安易な刺突は鋼鉄の体で防ごうかと思ったが感覚が悪い、出来ない。だから槍の柄を掴んで引き寄せて凌ぎ、もう片手でその喉笛を掴んで握り潰す。それでも戦闘意欲があったので顎を潰しつつ掴んで捻って首を折ってからねじ回して神経類を断ってようやく死んだ。
海面に浮く。敵船員が砕けた木の板、船に積んでいた雑品に掴まり、浮く。そして蒸気機関が沈んで作る熱湯の湯気に巻かれ、二つになって沈む鋼鉄艦の渦に巻き込まれて海中に引きずり込まれている。爆発からそう時間は経っていないはずだが沈没が早い。相当に損傷させてしまったようだ。弾薬庫が吹っ飛んだのだから当たり前か。
「閣下、お運びします」
「うむ……」
様子を見ていた魚人兵部隊が声をかけ、腕を掴んできた。体を変化させる副作用で、一度限界が来るとしばらく力が上手く入らない。助けがないと長く泳げず、筋骨の重さでただ沈んでいく。
鋼鉄の体の魔術、あれがいつまでも続けられれば敵の艦隊なぞ百隻、二百隻いようとも全滅させてやるというのに! 一隻で限界点に迫った。
昔なら緒戦で、旗で分かった敵旗艦に突っ込んで船底に穴を開けて撃沈し、指揮交代をしそうな次席の船に見当を付けてまた撃沈してと二、三隻ぐらいやって指揮系統を混乱させた後、艦隊に尋常の勝負をさせて戦勝を重ねてきたものだが。
この海上特攻作戦、陽動になってくれれば良いが、陸上特攻艦隊は上手く……地上に逃げられるか? 陸上特攻艦隊を別働させてしまった判断が正しいか誤りだったか自信が無くなってきた。
未来が分かれば何の苦労も無い。そんなことが出来たら決断する、失敗の責任を取る者など必要無くなるのだが。
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