第285話「脱出の日」 シンザ

 先達の本塚をなぞって歩き、道中の壁面に彫られているそれまでの知見を拝読。先へ進むにつれて工夫が進み、自然の凹凸が激しい壁面に文字が彫られていたものが平らに加工してからになり、そして図面付きとなる。それを模倣して自分も工夫を重ねて後の者達のために知見を記し、図面を交えて説明し、地図も記す。

 岩へ刻むに尋常の道具は用いない。トマイ山で習った方術を用いて岩を脆くし、道端に転がる石を同じく脆して筆にした物で刻む。現世より持ち込んだ道具など長い年月と無限の作業の前には儚過ぎる。入道時に持ち込んだ旅装束や杖など風化して久しい。

 先達の本塚、それまでに倒れ伏した彼らの墓を詣で、そして自分の一つ前の先達の遺骸を葬って墓を建立し、己の手で試し塚と本塚を築き上げるようになってから幾年過ぎたか全く知れぬ。ここには昼も夜も無く、明暗が時の経過で移ろうことがない。

 本塚を先の見えぬ終着点にまで築いて繋げて道とするのが龍道に入った者の使命である。そのためには道内の山の頂の数々に登り、周囲の地形を把握する必要がある。一つ登るだけでも道が入り組む場合があり、試し塚を築いて目印にしなければ迷ってしまう。

 山頂からの見晴らしは非常に良い。この鴉頭の目には過剰に良いとも言える。天を埋める赤と白の斑の雲は近くに見えるようでいて山まで降りて来ることはない。空気は澄み切り、霞まぬので遥か先まで見えるが遠近に注意を払わないと実体を理解出来ない。現世の山谷と違い、遥か遠くに見えたものが近くにある小さなものに見え、近くに見えたものが遥か遠くの巨大なものに見えたりする。この目算違いで何度も行く道の見当を間違えた。太陽が無いので影が微動もしないことも原因だろう。そもそも影自体、斑なくぼんやりと照らす天の光で見え辛い。何か物の直下の影くらいしか確認出来ない。

 道端に生える草花は現世では見ることがない――異国の植生までは流石に把握していないが――姿だ。他に虫や鳥すらもいないのでこれを、荒野に咲くが如く希少だが糧とする。先達が名前をつけ、実食した記録がある。毒草も薬草も見当たらないことだけは分かっている。

 入道する前の修行にて、虫も食わぬ草木と土塊と方術で練った水のみを飲んで全国の龍道寺を千日以内に二十四度参って生き延びた後に、暗闇で静穏の石室内で二十四日間絶食不眠で小龍言経を誤りなく誦経し続けるというものがある。即身転生にて尋常ではなくならねば出来ぬ荒行だが、それに耐えられねばとてもではないが入道する資格はない。

 この地は尋常の生命を寄せ付けぬと実感している。まず飲み水が、湧き水すら無く雨も降らず、朝露が草花に集まることすらない死の砂漠だ。

 この龍道、歩き見て壁面へ図に起こし続け、先達の知見を合わせると見えてくるものがある。まずここは空間が広過ぎて把握は難しいが細長い道である。現世では道ではないかとの推測を元に龍道と名づけていた。または探究すべき道という意味合いでの道でもあった。それが実体として道であると確認が出来そうである。まだ出来ていない理由は、入道は出来たものの帰れるわけでもなく、またどこかにあるかもしれない終着点が発見出来ていないからだ。

 大陸の龍教では特に重要な一角を霊山と呼び、天龍や仙人が住むとされる。未だに仙人には出会ったことはないが、各所にて龍の木乃伊を拝見出来る。小さい龍程蛇のような姿に近く、大きくなればなるほど同一の生物かと疑う程に神妙で変化に富む。一括りにし難い。天龍はこの龍のことなのか、大陸で云われる龍帝とその眷族のことなのかは確認出来ていない。問う相手がいない。

 トマイ山には龍骨が祀られていた。それは今思い返せば頭骨が破損して不完全で長い背骨、肋骨は百足の様相。また大陸で描かれている龍の姿はこの小さい龍の姿に近いこともここで分かった。先達達も壁面にそう記している。

 龍は蛇か百足か、いや魔なる神の国の四肩飛竜である等と山で論争が起きたことを思い出す。確かあれは、新しい屏風絵をどうしようかという話であったか? 今思えば滑稽である。


■■■


 龍道には風が吹き降りる地点がところどころある。天の赤と白の雲の上に風穴があるようで、そこだけ正円に対流している。現世との出入り口かどうかは分からない。少なくともトマイ山から入道した時に、真上の天にはそれが無かった。

 全てではないがその風穴の下には、先達が呼称する塩海が広がっていることがある。そこでは雪より細かく、埃のように塩が降って積もっている。湿り気は一切無い。

 その塩海は難所だ。柔らかく細かく降り積もっていて結晶になっておらず、足を入れれば底無しのように沈む、水の無い海。初めて滑落した時は運良く浅いところで岩の斜面に足がついたから良かった。龍道に連なる天を突くような山々と覗き見ても底無しに見える深い谷を思い返せばそこへ落ちて助かる見込みは無い。その上に足を乗せてはならない。

 その恐ろしく幻想的な塩海を遠目に尾根伝いに試し塚を築いていると、動いた。

 初めは何が起こったか理解が難しかった。動く何かなど入道以来、己の手足以外見てこなかったのだ。

 塩を掻き分けて現れたのは神妙なる異形。

 青紫の鱗、腕が一対、翼が一対、脚が二対、尻尾が一本、長い首の先に白い顔の巨体。生きて動いている。塩を砂塵のように巻き上げて羽ばたき、飛び上がったのは、目撃したことがある先達が名付けるに白面龍王。

 異質な相手である。常ならば逃げ隠れして安全を確保すべきであるが、当然ながらこの身がそのようなことではいけない。

 小龍言経の内容は、著者が自ら評して欠落が多いとして”小”と名付けた上に、口伝筆伝の積み重ねで大半が意味を喪失して久しいが、覚えていれば龍と会話が出来る、と云われてきた。意味が分かる部分を扱い、龍と対話が出来ればおそらくその言葉を習得出来る。多少なりとも穴埋めが出来れば解読が進む。

 本物の言葉、聴いて壁面に彫って伝えるべきだ。仮に言葉が通じなければ……致し方ない。

 白面龍王は塩海から出でて、近くの山に取り付き、四つ足と翼を含めた四つ腕で這い進み始める姿は蛇より百足であろうか。しかし長い首と尻尾は蛇であろうか。

 追う。進み易い道を行っては追いつくことは出来ない。

 谷を越える。高台へ駆けて行き、飛び降り、両手両足を広げて少しでも空気の抵抗を増やしてから方術にて滑空する。着地時にも方術にて減速、風圧にて軟着を試みてから回転する受身を取る。これは龍道寺巡りを千日内で終わらせる時に必須になる技である。

 まともに歩いていけない巨石交じる原は、石の一つに登ったら方術で補いつつ石跳びで駆ける。森駆けの時のように木々の枝を跳んで回ることよりは容易い。

 近寄る度に白面龍王の巨体と、そしてこの龍道の広漠たる風景と比べればそれでも矮小な姿が確認出来る。現世にあるあれ程の生物は成木か鯨かといったところ。

 周囲と比較すれば大き過ぎることはないが、己の矮小さに比べれば遥かに巨大。その手足が進む度に岩の脆いところが崩れ、落石となってこちらを襲う。

 落石の斜面を駆け上がり、避け、時に方術で弾いて進む。全て避けては追いつけず、全て弾いては術が間に合わぬ。

 小龍言経、通用するか?

「言葉、理解、其方!?」

 白面龍王が伸ばした腕、次なる岩を掴む前に止まる。静止に踏ん張る足が斜面を削り掻いて更なる落石。避ける。

 白いその蜥蜴を過度に獰猛としたような顔が、首だけ曲がって真後ろを向く。

 目が合う。動作の一つ一つに確信のある知性の輝きが見られる。拙い語彙で通じたか!?

「グァンブル・バータ」

 発せられた一言は巨体の低音で響く。聞き覚えは……小龍言経にある意味不明な言葉の一つか?

 何か、その言葉、推測出来ないか? 何と返答を?

 白面龍王が胴をくねらせ、こちらに向くとその体重移動だけで落石。避け始めるとその長い尻尾や足でこちらへの落石を防いでくれた。本能に生きる獣がする行動ではない。

「龍、言葉……」

 威圧したかどうか分からないが体が動かなくなって、その手に掴まれる。握り潰す勢いは無いがしかし、視界が回る。

 放り投げられた! まさか、そんな!?

 視界が赤くなり、入道の時を思い出す。

 眩しい、目が眩む。

「きゃ!?」

「あ!」

 風景がおかしい。明るい、明る過ぎる。緑? 青、眩しい塊は太陽か!

 高い、どこだ? 空気が柔らかい? 重い? いやこれは暑いだ!

 地面、木? 森! 鳥が、妙な色? 異国?

 まずは基本に忠実。両手両足を広げて少しでも空気の抵抗を増やしてから方術にて滑空、その時間も残り少ないが少しでも減速し、着地時にも方術で減速、風圧にて軟着を試みてから回転する受身を取る。

 周囲には草、木、小さい何かは虫か! 変な音、いや鳥の鳴き声。一定間隔で聞こえるこれは、足音? 動物はこんな不注意に大きい足音は立てない。人?

 立つ。いつでも逃げ隠れ出来るように。ここは、分からない。

 人間が三人、弓矢を構えているのと、投石紐を回しているのと、槍持ち……脱道したのか。

 両手を挙げる。確か無抵抗を示すのはこの動作で良かったはずだが。

「う……」

 言葉が咄嗟に出ない。あちら側も何やら喋っているが異国の言葉。アマナ言葉の他に天政官語なら分かるが。

 喉を鳴らし、言葉を思い出す。

「あ、あーえー、うん、はい、言葉、出た、出ました。失敬、ご挨拶を。拙僧はトマイ山の龍道僧、名をシンザと申します。アマナ言葉は通じますか?」

「鴉坊主かよ!」

 弓矢を構えている人間と言葉が通じた。

 龍道を通じて地の果てまで歩いたように感じたが、通じるのならばあまり遠くに到達したわけではないのか? 南国、いやリュウトウ界隈か?

「まっぱで白いから何かと思ったぞ」

「白羽は即身転生にて」

「魔なる神の眷族の?」

「同一ではありませんが」

 言葉だけではなく話も通じる様子。安堵する。


■■■


 話を三人の長である同郷のシゲヒロから聞くに自分は現世に戻ったが、名も無き未開の地であると確認出来た。竜大陸と名付けた地で、かなり珍妙な生物がいるとのこと。龍道との関連を調べたいところだ。

 自分がどうやって脱道したかは若者三人が目撃している。彼らが暫定的な住処の一つとしている雨除けの巨石の陰から突如、矢のように飛んで現れたという。これで白面龍王に脱道の術を用いた投擲によって追い出されたと分かる。道半ばで放り出されたとも言えるが、脱道方法など分からなかった我々がそれの一端でも知ることが出来た上に、先達の為した成果を山に報告出来るのだから無為ではあるまい。これからの入道を志す者達に正しく指導も出来る。後はこの大陸から帰還する方法だ。

 親切で明るい若者三人であった。漂着生活とのことで精神的に参っているのではないかと思ったが、間もなく信頼出来る仲間が危険も顧みずに救出に来てくれるというので表情は曇っていない。水竜という、伝え聞くに無数の船を沈めて来たあの恐ろしい危険があってもだ。剛毅な海の者達なのだろう。

 それから龍道で独りだった時は気にしていなかったが、自分は今、全裸である。海岸への漂着物や革で作った簡単な服を貰った。彼らが着るための予備だ。

 ホドリゴという西洋の男と、イスカという南洋の少女が人に見せるのではなく個人的に楽しむ組み踊りを焚き火の周りでしている。この二人とは言葉が通じないが、気の良いことは分かる。男は作った食事について何やら、口に合うか、僧侶なら禁忌は無いかと聞いてくれたし、少女の方は読経回数を数える数珠を作ってくれた。

 世話になってばかりなのでお返しにとまず出来ることから、夜にはこの休む必要の無い体で番をした。それから方術で水や、石を加工して道具を作った。水汲みの労が無くなり、道具が洗練されたことで大層喜ばれた。

 シゲヒロからはアマナの最近の歴史を聞いた。それで自分がどれ程の期間龍道にいたかも判明、五十余年であった。長いようで過ぎれば遥かに短かった。

「……区切りとしてはな、六十年前に鎮護将軍が変死したことから始まる。未だに死因不明で、そもそも死体が無いという話もある。鎮護天府の後継争いが始まって東軍西軍に分かれて内戦になった。シンザさん方のトマイ山が推すのは順当に鎮護将軍の長男、病弱だが正統後継者のカバナ・オウサン、西軍大将。東軍大将は妾腹の四男、武勇に長けて鎮護代の反乱鎮圧で幾つも功のあるヨナガラ・ソンコク。この戦争はまだ終わってないし、両名とも死んで代替わりしている。西軍大将は今ではクモイのアバシラ家になり、東軍大将はまだヨナガラ家だけど実権は失ってるらしい。詳しいことは知らないが、家臣団が合議制で物事を決めてるらしいな。何でそうなったかは知らん。それから両軍はもう直接戦っていない。本格的にやり合ってたのは最初の十年くらいで、後は戦争が続いて兵に米に金を出せと要求されるのが嫌になった地方の鎮護代が反乱独立して、それを潰して回るような戦いになる。反乱側も馬鹿じゃないし勝算あって動くから徒党を組んで大勢力になる。で、その大勢力内からまた反乱が起きて分裂、併合だとかの繰り返しで鎮護天下の体制は事実上崩壊。それから気候が今から振り返ると寒冷化し始めて米の値段が上がる。それから銀の輸出で大陸から物を輸入してた流れが新大陸銀の流通で値崩れし始めて輸入規模が縮小。これで商売の上手い下手で更に明暗が分かれた。銀を資金源にしてたトマイの本山も含めたお山の龍道寺勢は寺領の収入だけじゃなく寄進から何から減って食えなくなったから武家みたいに武装勢力化して、武家の真似をして強いところだけが生き残った。今アマナで一番強いのはおそらくマザキだ。レンの国の内戦時に魔なる神の国と繋がりが太くなった時に海洋貿易で儲けて、そして最新火器も導入するようになって西国一になる。安くはなったがアマナ銀を大陸に流す流通路をほとんど制していて、今、銀決済を進めているレンの国に替った龍の国に高値で売って差額で大儲けしている。山から銀を買って、この銀で大陸や遠方の物を買ってアマナ全国に売ってぼろ儲け。恨みも買ってるがその分武器も兵隊も揃えている。戦いになりゃ容赦しないやり口で強くなったよ。まあ、坊さん方にはウケは悪いことばっかりしてるな。でもそうして脅して回らないとこっちがやられるからな。あ、俺はマザキ出身だ。今は俺自身は仕えてないが家は代々マザキのシラハリ家の家臣だ」

 過酷な競争を強いられるような天下になっているということは分かった。多少なりとも人の性質に行動は左右されるが、大半は環境が作り上げるもの。

 将軍家の交替こそあったが何百年と続いた山が武家に託す天下鎮護の体制が崩れ、乱世となればそうもなろう。山の築いた伝統が今、風前の灯ということか。帰郷しても龍道がどうのとやっていられるだろうか?

「龍の国とは?」

「龍朝天政。実在が良く分からない龍帝を天子にして、これもまた表に出てこないが実務を担当しているらしい黒龍公主をその代理にしている。こっちの内乱からの王朝交代は五、六年も掛からなかったと思う」

「黒龍公主とは、伝説上の人物と聞いておりましたが、実在していましたか」

「らしい。まあ、龍人なんてものがうようよしているから不思議じゃないな。隠居している場合じゃないくらい状況がまずかったってこともあるかもな。俺は内戦にも関わったんだが、血は相当流れてたよ。政変もかなりあったらしい」

 レン朝も三百年以上は続いた歴史ある王朝だがそれがもう無いか。世の移ろいは早いものだ。


■■■


 脱出の日が来た。

「きゅいーいんいんいん!」

 と鯱の呼び声を合図に行動に移る。

 そして立派な帆船の出迎えと、砲声。海面から突き出る水竜の大角、砲弾でなぎ倒される水竜の子。脱出の段取りは忙しない。

 鯱のヘリューファが曳く小船が海岸に着き、若者三人が急いで乗り込む。小船には銃と槍が複数積まれている。船に取り付こうとする異形の魚を槍で突き払い、水竜の子が近寄れば銃撃で追い払う。帆船の船員からの銃撃も激しい。

 自分は、龍道では使わなかった水面歩きの方術で波と船と水竜でうねる海面を駆ける。龍道にて踏破困難な水場があれば困ると習得したものだが、ここで役に立つとは分からないものだ。

 次に使うのは山から山へ素早く言葉を伝達する術の応用で、水竜の鳴き声を真似て出す。これは水竜の巣で聞いて習得した。

 鳴き声を聞いた水竜達は混乱する。これは仲間に危機を伝える声だ。水竜の群れは別の脅威に襲われていると勘違いをし、襲撃を止めて引き上げ始める。真似て出したのは帆船と小船より離れた場所だ。陽動は離れた場所で行うもの、とシゲヒロに聞いた。その通りである。

 水竜の襲撃が終わり、若者三人の乗る小船を綱で帆船の甲板へ引き揚げる作業が始まる。自分も海面を駆けて方術にて跳ね上がって乗船する。

 髪と髭の長い、雰囲気から船長と思しき男に深々と礼をされる。

「上人様、当船の若いのがお世話になりました。ありがとうございます」

「いえ、微力を尽くしたまでです。こちらこそ道中はお世話になります」

 手を合わせてこちらも礼をする。

 後に聞くとアマナ言葉を使う彼はファスラという名で、船長ではなく海賊船団の頭領だという。言動の通りに礼儀正しい者であったが、喜びのあまりかズボンを下ろしてシゲヒロの顔に正面から肩車の体勢に飛びついた時は驚愕を禁じえなかった。異人の風俗は計り知れない。

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