第1部:番外編『妖精もどき』

第227話「あー神様!」 第1部番外編開始

第七・五章

第一章第一話、先の大戦/聖戦終結より過去の話

第一章第一話を零年秋とするならこの話は零年冬



 川の縁が凍ってる。踏むとパキっと割れる。

 水の中まで足を入れると冷たいからダメ。指が腐ることもあるんだって、こわいね。でもちょっと水面を足の裏で撫でる……ていてい、よし、ギリギリ大丈夫!

 隣のおばあちゃんは水桶一つ。腰が曲がってるからそのまま川に届く。地面が固くて、ゴミが入らない石の浅いところで杯を使ってゆっくり汲んでる。他の場所は草が深いし、踏み外すといきなり深くなるからお年よりやちっちゃい子は危ない。お兄ちゃんは昔、それで落ちて死んじゃったんだって。

 向かいのお店屋さんとこの娘、ちっちゃいミーちゃんは水桶二つと吊るす木の棒一本に縄二本。隣のおばあちゃんが汲み終わるまで枯れた草をブチブチ千切って遊んでる。あそこは狭いからね。

 私は、昔街道で拾ったお酒の樽を持って「ダッパーン! ざぶーん!」って川に突っ込んで汲んで終わり!

 川の隣に皆の家があれば水汲みも楽なのになぁ、何でだろ?

 村に井戸はあるけど、この前の春にあったおっきな地震があってから水が出なくなっちゃった。修理したけどお金が掛かっただけで出なかったみたい。新しく掘るお金はご領主様が聖戦税ってのを集めたから無いんだって。

 樽の中がビチビチ震える。

「やった!」

 すごい!

「ミーちゃん! ミーちゃん!」

「サニャーキ、どったの?」

 手招きするとミーちゃんが両手で千切った草を転がしてよじりながら来た。あれを指輪とか首飾りとか髪留めにして遊ぶ。

「ナマズ!」

「ふ? ナー、マンジュ?」

「ナマズ! 魚!」

「さかな!?」

 ミーちゃんはヒルヴァフカ人だからちょっと言葉が通じないことがある。

 樽に手を――冷たい!――入れて鯰を掴んで見せる。

「どうだ!」

「ナーマンジュ、グチャゲーロ」

 しまった。勢いがついて握り潰しちゃった! お腹が破れて内臓がピュルっと出てる。

「食べれればいいの!」

「ナーマンジュ、たべる」

 ミーちゃんがお腹を手で押さえる。

 ミーちゃんとこのお店屋さんは戦争で売り物が入らなくなって、それから兵隊さんが徴発って言って持って行っちゃって、お父さんは兵隊さんと一緒に行っちゃったから生活が大変。お母さんは知らない内にいなくなっちゃってた。

「ナマズ、あげる!」

「ナーマンジュ、たべる」

 あげた、潰れた鯰をミーちゃんが水桶に入れて戻ってくる。

「サニャーキ。ありがと、シェンハッテェ」

「私、ありがとう!」

 ミーちゃんを抱き上げて振り回す。降ろすとミーちゃんが「おえ」って言った。

 隣のおばあちゃんが村に戻る坂をよちよち登っている。水汲みが終わったみたい。

「ミーちゃん、空いたよあそこ!」

「あそこあいた」

 ミーちゃんが水汲み終わるまで川縁のおっきな石を「さーかーな、でーてーこい!」とドン! ダン! と踏んで叩いて回った。秋までこれで獲れたのに、最近は一匹もいない。

 漁師のおっちゃんは「上流の連中もねこそぎやったんだろ」って言ってたと思う。おっちゃんも兵隊さんに行っちゃった。悪魔と戦うんだって。カッコいいね。

 穴で寝てるカエルを探す。いない。

 水汲みの終わったミーちゃんと一緒に探す。やっぱいない。

 この辺はほとんど村の皆が掘り返しちゃったからいないみたい。

「帰ろっか!」

「かえる」


■■■


 樽を担いで村に帰る。

 家でこんなに水は使わない。村長さんとこのお馬さん用の水汲み。これでお小遣いが貰える。

 それから水汲みが大変で行けない家の人にも分けて回る。これで食べ物をちょっとずつ分けて貰える。

 広場に人が集ってる。村の男の人達、それから格好が立派なお役人様、裸足で全ハゲのお坊さんに鉄砲や槍を持った兵隊さん達。

 兵隊さん達は村の男の人達と一緒にいるんだけど、何か顔がおっかない。

 村長さんが走って、石に躓きながらやってきた。痛風だって言っていっつも杖突いてるのにね。

「閣下、事前通告も無しに来られては困ります。それにもう三回目ではありませんか。これでは働き手がいなくなります」

「ほう、それでこの前に見なかった若い男共がいるのか」

「それは……」

 村長さんがお役人様に怒られてるみたい。半ハゲの頭のてっぺんで汗が水玉になってる。変なの!

 桶屋さんとこの末っ子ちゃんが兵隊さんに家から引きずり出された。いっつも泣いてるけど今日も泣いてる。

「ウチの最後の息子なんです!」

「しつけぇぞババア!」

 兵隊さんが、末っ子ちゃんにしがみつく桶屋さんの奥さんを蹴っちゃった! 痛そう。

「閣下、若い連中を全員連れて行くおつもりですか?」

「悪魔共が、あろうことか聖都にまで迫ったそうだ」

「まさか!?」

「ヒルヴァフカ遠征中の聖戦軍も後退を始めている」

「ということは……」

「覚悟を決めろ。女達の髪も切っておけ」

 今度は女の人達が泣き始めた。何か悪いことが起きたみたい。

「ミーちゃん、短いけど髪切るの?」

「ふ?」

 ミーちゃんはこの前、頭に虱が湧いちゃったから髪を剃ってあげた。また伸びてきたけどまだ男の子みたい。

「サニツァ」

「ダラガンくんどったの?」

 旦那さんのダラガンくんが、兵隊さんに腕を掴まれながらこっちに来た。

「俺、徴兵されるみたいだ」

「兵隊さんになっちゃうの?」

「そうだ」

「すごい、ダラガンくんは悪魔をやっつけて来るんだ! 聖アルベリーンみたいだね!」

「う……いや、あー、そうかもしれないけど」

 村の皆が奥さんや子供の髪を切るかどうか話し合いを始めた。

「サニツァ」

「うん?」

「短刀研いで来るから待ってろ」

 ダラガンくんが髪を撫でてくる。あれ、なんか褒められた?

「いやあそれほどでも」

「あ? あー、待ってろよ」

「うん!」

 ダラガンくんが家に行く。

 髪を切られるのを嫌がって女の人達が泣いたり怒ったりし始めた。そんなにハゲが嫌なの?

「村ちょーさん! 村ちょーさん! ハゲになればいーの?」

「男のフリをすれば、少しは助かる可能性がある……たぶん」

「そうなんだ! 皆、こうすればいいんだって!」

 頭の髪を掴んでブチブチっと引き抜く。わっ、なにこれ面白い!

「ひぇ、嘘だろあの馬鹿」

「いー見れない見れない!」

 ブチっと抜ける。草より根が張ってる感じ。

 皆が変な声を出して見ている。手で目を隠している人もいるけどすっごい見てる。ちょっと恥ずかしいかも。でも皆のお手本になってる。えらいなー。

 最後の一本まで抜いたつもりだけど。

「ミーちゃん、髪の毛残ってる?」

「サニャーキ、あたまハゲ、さむそう」

 ミーちゃんに頭を突き出して、残った髪の毛をプツっと何本も抜いてくれた。ありがとう!

「ミーちゃんありがとう!」

 ミーちゃんを抱き上げて振り回す。降ろすとミーちゃんが「おえ」って言った。

「はいいっちょあがり! 皆、私がやったげよっか? すぐブチブチっちゃうよ」

 ハゲをやってあげたかった。従姉のデニちゃんに、こっちおいでー、って手招きしたら逃げた。

「いい! お母さんにやってもらう!」

「そっかー」

 でも皆ブチブチするのは嫌みたいで、お父さんとかお母さんに髪を切って貰い始めた。

 切るくらいなら死ぬって顔と目を真っ赤にして暴れる子もいるけど、何回か叩かれて大人しくなる。ハゲってそんなに嫌?

 女の人達が皆髪を切ったり剃ったりして短くしていく。切り方が下手っぴで血が出てる子もいる。痛そう、ブチブチしてあげるのに。

「うほー」

 頭をぺちぺち叩く。撫でる、新触感、気持ち良い!

 ハゲ良いな。ハゲ良いよ。髪洗うの面倒だったし、ハゲ良いじゃない。

「ハゲ最高! ミーちゃんもハゲする?」

「ダリャーカ、来る」

「ダラガンくんに剃ってもらうの?」

「ダリャーカ」

「そっかー」

 ミーちゃんもブチブチ嫌なんだぁ。でもミーちゃんの髪の毛短いから掴みづらいかも。

 頭に何か被さる。締まって巻かれる。

「自分でやったのか」

「うん、ブチブチっちゃった」

 ダラガンくんがこのハゲに頭巾を巻いてくれた。触っても新触感じゃない。

「お前は……そうするかぁ」

「ミーちゃんもハゲ」

「ダリャーカ、ハゲ」

「そうだな。ミリアンナ、おじさんのとこ来なさい」

「うん」

 地面に胡坐かいたダラガンくんの股のところにミーちゃんが座って、短刀で頭を剃り始めた。

「痛くないか?」

「んーん」

「ミーちゃんミーちゃん、お揃いハゲ」

「ハゲ」

 村の女の人達、おばあちゃんとかおばちゃん以外は皆男の人みたいな頭になった。

 女の服を着てたらハゲの意味が無いらしいので、兵隊さんに行っちゃった男の人達の服を皆で分けた。

 自分はダラガンくんの服を着た。大体背は同じ、肩がちょっとブカブカかも。

 ミーちゃんはデニちゃんの息子の服を分けて貰った。

 若い、ちょっと若いかも? の女の人達は皆男の格好になった。

 その間に村の食べ物とかが兵隊さんに徴発される。家の床とか剥がされちゃった。そんなとこに隠さないのにね。でも隠している人もいて怒られてた。隠していること忘れて腐っちゃったら大変だから怒られるよね。

 兵隊さんに行く男の人達は、明日の早朝に出かけられるように旅の準備をするみたい。

 そして裸足のお坊さんが「聖なる神に、聖戦軍の勝利を祈り、願いましょう。皆、跪きなさい」と声をかけて広場に皆で集る。お坊さんだけが立って、他の皆に村長さんにお役人様まで地面に膝を突く。

「聖なる神は無から全てを創られて世界としました。その世界に邪悪な破壊者である魔なる者達がやってきました。それら悪魔を打ち滅ぼさなくてはなりません。悪魔を打ち滅ぼす、正しく篤い聖戦軍の光の戦士達に勝利あれ。男達は光の戦士となって戦いなさい。そして勝利の後に家族の下へ帰れますように」

 お坊さんが難しいことを喋っている。何を祈って願うのか良く分からない。

 だから神様にお肉が食べられるようにお願いしよう! ナマズはミーちゃんにあげちゃったし。徴発されて食べ物は無くなっちゃったし。

 兵隊さんに行くダラガンくんに食べさせたいな。神様お願いします! 肉、肉、肉! 良い子にしてますからお肉下さい!

「家族は男達のために全力で尽くしなさい。行くのも戦いならば待つのもまた戦いです。行く戦い、待つ戦いに倒れた者達は死んで無に還るのではなく世界を巡ります。苦痛より解き放たれます。痛み、寒さ、暑さ、飢え、労働の苦しみはもうありません。この解放を恐れることはありません。いずれ皆解放される時が来ますが、戦う者達にはそれが少し早く訪れるだけです。聖なる義務を全うして解放されることを恐れてはならず、歓迎し、行く者と待つ者を祝福しましょう。解放された時、聖なる神との決して破られぬ誓約の下に永遠に守られます。永遠を目指す彼等と我等を、聖なる神よ守り給え」

『聖なる神よ守り給え』


■■■


 お坊さんのお話が終わり、水を配る仕事に戻る。

 まずは村長さんの家のお馬さん。大きな水桶に「ざばーん!」って入れると待ってたとばかりにすごい勢いで飲み始めた。

「遅れちゃってごめんね」

 お馬さんの頭をよしよしごめんと撫でる。

「サニツァ、悪いが他の馬の分も汲んできてくれ」

「うんいーよ!」

 馬丁のおっちゃんに言われて、村長さんの家には兵隊さん達のお馬さんもいるのでその分も川に行って樽に汲んで運ぶ。

 途中からお店に水を置いてきたミーちゃんも一緒についてくる。

「ミーちゃん、村長さんとこにお馬がいっぱいだよ」

「うまー」

「皆喉渇いてるから走ろう!」

「うまー」

 川と村長さんの家を往復して水汲みを終わる。

 今度はお坊さんが「すみませんが、もう一度水を汲んできてくれませんか? 出来れば急いで」と言う。

「うんいーよ!」

 急いで、と言ったので走って川に行ってまた樽に汲んで、走って村長さんに家に戻る。

「ここに置いてください」

「うん!」

 お坊さんの言う通りに水の入った樽を置く。そして兵隊さんの中でも一番体の大きい人がその樽を「うぐ!」と言って持ち上げようとして、ちょっと浮いたけど直ぐに地面に降ろした。

「兵隊さん、腰が悪くなっちゃうよ」

「おう、そうだな」

 お坊さんが拍手する。

 そっか! 自分も拍手する。

「兵隊さん頑張ったね! 力持ち!」

「あ、いや」

 大きい兵隊さんが頭を掻く。照れ屋さんなんだ。大きい兵隊さんの頭をよしよし頑張ったと撫でる。

「サニツァさんでしたね?」

「お坊さんなんで私の名前知ってるの?」

 神様のお力かな?

「村長さんに聞きました」

「そうなんだ!」

「旦那さんがいなくなると大変でしょう」

「うん? うん!」

 ダラガンくんいなくなっちゃうの寂しいな。前にマリオルまで村の皆と馬車で買い物に行った時は十日くらいだったかな。もっとだっけ?

「我々と一緒に修道院へ来ませんか? 今は戦争中でこちらも人手が足りません。あなたのような熱心に祈る働き者には是非来て欲しいのです」

「熱心?」

 ダラガンくんにお肉食べさせたい! 最近はご飯が食べられない日がある。ちゃんと祈ってお願いした。

「うん、熱心! 神様にお願いしたよ」

「修道院に来れば、朝と夕に二回食事が出ますよ。昼にも一度、つまむ程度ですが出ます」

「ご飯が毎日三回も食べれるの!? 修道院すごい!」

「あなたには神のお力の一端が、奇跡という形になって降りています。普通の女性に酒樽一杯の水は持ち運べません。鍛えた大男にもです」

「神様すごい!」

「もしかしたらあのヴァルキリカと同じ奇跡が起きているのかもしれません」

「奇跡すごい!」

「そんなあなたには毎日ご飯を食べて頂きたいと思いますよ」

「毎日食べられるの!? 食べたい!」

「では明日の朝、共に参りましょう」

 お坊さんすごい! お坊さんを抱き上げて振り回す。降ろすとお坊さんが「おえ」って言った。

「行く! あ、でもミーちゃんどうしよ? お父さんもお母さんもいないし、親戚もいないの」

「ミーちゃんとは誰ですか」

 ミーちゃんが足に抱き付いてきた。甘えん坊さんめ!

「お店屋さんのミーちゃんです」

「その子ですか。んー、娘さんではないようですね」

「お友達! ねー?」

「サニャーキ、ともだち」

 そういえばダラガンくんと結婚して二年になるけど子供が出来ないなぁ。神様のとこの配達屋さんが忘れてるのかな?

「ミーさんは何か特技はあったかな?」

「特技? そうだ、すーがく? が得意なんだって。ねー!」

「数学」

「サニツァさんをサニャーキと仰ってましたね。ヒルヴァフカ人ですか。幼い頃から読み書き計算を教えられていると、なるほど。数学ですか」

 お坊さんが頷きながらミーちゃんを見つめる。ミーちゃん、自分の後ろ、お尻に隠れる。や、くすぐったい。

「ミーちゃん、一足す一は?」

「じゅー」

「はやい! もう一回!」

「じゅーいち」

「すごい!」

 お坊さんが首を一度傾げてから手を一回打つ。拍手かな? 自分も拍手。ミーちゃん賢い!

「ミーさんも一緒に来ていいですよ」

「やった! ミーちゃんもお腹いっぱいだ!」

 ミーちゃんを抱き上げて振り回す。降ろすとミーちゃんが「おえ」って言った。


■■■


 朝だ。

 布団が濡れて汚くてビッチャビチャ。

 また神様がお願い叶えてくれたけど、ちょっと意地悪さん。鍋に空けてくれたら良かったのに。でも鍋に空けて、ってお願いしないとダメだったよね。失敗しちゃった。

 火を熾して鍋に水と、最後の塩を入れて肉を煮る。あまり大きくないけど、でも柔らかそう。

 ダラガンくんは村長さんの家で宴会に行ってて帰って来なかった。でも出発する前に家には寄るよね。旅行用の鞄とか帽子とか置きっぱなしだし。

 煮て、肉を突くと骨から解れるくらい柔らかくなってきた。肉が柔らかいんだ。

 ダラガンくんを待って、ミーちゃんのスカートをズボンに直していると扉が開いて「ただいま」とダラガンくんが鼻をスンスン鳴らしながら帰ってきた。

「おかえり! 出る前に食べてって!」

「肉? 徴発されなかったのか。どこに隠してた? あ、捕まえてきたのか」

「変な肉!」

「何言ってんだ?」

 ダラガンくんが鍋を覗いて、後ろに転んじゃった。お酒飲みすぎ。

「お前……!」

「うん? 神様の変な肉!」

 肉をつまんで食べると柔らかくておいしい!

「おいしーよ! 後はダラガンくんが全部食べて良いよ。私、後でミーちゃんとお坊さんの修道院で毎日ご飯食べるから大丈夫なんだ!」

「あ……神様」

 ダラガンくんが震えて拝み出した。肉なんて久しぶりだからって喜び過ぎ。妻の愛が強過ぎた?

 一緒に手を合わせて神様にお礼をする。

「あー神様! ありがと、大好き!」

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