第116話・第四章までの主要人物、国家
*ネタバレを含みます。いきなり読まない方がよろしいでしょう。
*作中では語られていない設定も少し含まれています。第四章終了時点までのことなので、疑問なところがあれば疑問のままにしておきましょう。
*第三章までの主要人物、国家紹介で説明した箇所の一部は省略します。
*地図は近況ノート参照
○6年目・春
01話:遠征途上 ~ 08話:天政の裏表
○6年目・夏
08話:天政の裏表 ~ 10話:ユンハル征伐
○6年目・秋
10話:ユンハル征伐 ~ 13話:ベイラン虐殺
●7年目・冬
14話:ヤンルー攻略準備 ~ 16話:中原再進出
○7年目・春
16話:中原再進出 ~ 19話:ギセン関の戦い
○7年目・夏
20話:霊山に集う ~ 21話:沿岸都市を壊す
○7年目・秋
22話:篭城 ~ 28話:最も古い訳
●8年目・冬
28話:最も古い訳 ~ 30話:次なる戦場
○8年目・春
30話:次なる戦場
○8年目・夏
30話:次なる戦場
○8年目・秋
30話:次なる戦場
●魔神代理領
疲弊から完全に回復したとは言えぬ大陸を股にかける世界の超大国。しかし各地の有力者に私兵を吐き出させたり、人外兵士を動員する仕組みを持つが故にまだまだ土台は揺るがない。
*グラスト州
人を寄せ付けぬ氷土大陸北側半島部にある貧しい州。
○ベルリク=カラバザル・グルツァラザツク・レスリャジン
男:セレード人
イスタメル州第五師団師団長
主人公。本業は代理に任せて世界の反対側まで出張し、名のある都市を落として焼いて回ってきた。”嵐”と呼ばれてご満悦。
○アクファル
女:レスリャジン氏族
ベルリク付き秘書
秘書らしい仕事は無かった。キツい冗談をするようになり、愛しのクセルヤータとは別れた。
○ラシージ
マトラ妖精
イスタメル州第五師団副師団長
工兵としての活躍は少なかったが、二万に及ぶマトラ人民義勇軍の管理を行った。妖精種の生存をかけた「しゅるふぇ号計画」を現実路線に乗せた。
○ルドゥ
男:マトラ妖精
ベルリク直属偵察隊隊長
他所の家に潜りこんだ隠密すら発見する嗅覚を発揮。全自動刺客除去装置。
○ナシュカ
女:アウル妖精
通訳兼料理長 > 妖精の権利獲得の為の交渉代表 > 料理長
魔神代理領在住の妖精達の権利を獲得する為に奔走した。敵わぬ相手はラシージだけ。
○ナレザギー
男:メルカプール人
持ち会社組織の長
海上兵站業務をこなし、ニザール派の伝説のようにイカれた兵隊達を作り出せる。
○ギーリスの娘セリン
女:ファルマン人:魔族・アスリルリシェリ
イスタメル海域提督、マリオル県知事
第四章に至ってようやく本領を発揮した。正式ではないがベルリクとの結婚が叶った。どうにかなったが普通の夫婦関係は無理。
*アスリルリシェリ号
火力よりは速力重視で船体は縦長、巡洋艦相当。
○ルサレヤ
女:古スライフィール人:魔族・ゴルゴド
イスタメル州総督 > 無任所将軍 >魔都大図書館館長
年寄りの過激な引退旅行の終了後、千年近く望んでいた職にやっと就けて超上機嫌。
○クセルヤータ
男:竜族
竜跨兵四番隊隊長
種族と文化に住む場所の違いは越えられず、アクファルとは円満に別れた。同種同士ではないのでこの表現も微妙ではある。
○チェカミザル
男:アウル妖精
アウル藩王
妖精の権利獲得のため、藩王という権威を使って他の妖精をまとめあげた。
○ベリュデイン
男:グラスト人:魔族・イレイン
シャクリッド州総督
魔神代理領の将来を憂う新米州総督。妖精の戦力化、私兵であるグラスト魔術戦団の強化にと成功が続く。
○ガジート
男:ヴィラナン人
高級奴隷
道具を振るう作業だけでも困難な八万以上の断頭を実行し、首狩りにゃんこと化してしまった。
○アリファマ
女:グラスト人
グラスト魔術戦団筆頭術士
グラスト魔術戦団最強の女。喋るのは得意ではない。常人ならざる体温と、髪を灼熱させる芸が出来る秘密の体質を持つ。
○ギーリスの息子ファスラ
男:ファルマン人
ファスラ海賊艦隊頭領
酔っ払いでチンコ弄りが好きな、武芸と裸踊りの達人。姉妹に対しては挑発せずにはいられない。
*ヘリューファ
ファスラの愛シャチ。尋常ではない知能があるらしい。
*ファルマンの魔王号
何の変哲も無いようで魔術使いと仕掛けの併用で物理的に視界から消える。巡洋艦相当。
●ファイードの王国
タルメシャ南洋諸島の一角、ガシリタ島を中心に周辺海域を実行支配する海賊。大海賊ギーリスの正統後継勢力。
○ギーリスの息子ファイード
男:ファルマン人
海賊王
大海賊の亡霊ともあだ名されるハゲ。命名に困るぐらいに子供がいる。
*水竜ヒュルムの八つ当たり号
折れず断たずの竜角の衝角を持つ大型櫂船。小型船程度なら容易に踏み潰す巨人船。
●アマナ
東大洋の島国。外敵に対しては一致団結する気風こそあるが普段は小規模な内戦を各領主が繰り返している。
*マザキ
現在はシラハリ家が統治するアマナ西部の沿岸地方。複雑な入り江を持ち、容易に海上からの攻撃を許さない。
*ムツゴ
マザキに隣接する地方。マザキに手を出したせいで主力軍のみならず多くの領民を虐殺された。
*ハセナリ
マザキに隣接する地方。ムツゴと同じく主力軍のみなら多くの領民を虐殺された。
○ギーリスの娘ルーキーヤ
女:ファルマン人
マザキ海運業元締め、マザキ領主正室
アマナでの通名はシラハリ・コウ。妹セリン程極端に血生臭くはないが過激な性質ではある。
○ヒナオキ・シゲヒロ
男:アマナ人
マザキ武士 > ベルリク私兵
外の世界を知りたいと一念発起したドジっ子な若武者。セリンの母方の親戚。
●天政・ヤンルー政権「北朝」
天政における正当政権。京はヤンルー。北王、東王、南王それぞれの大軍閥を味方につけていて優勢であったが、軍閥の自己中心的な消極行動、西勇軍の猛攻、黒龍公主の謀略もあって消滅。象徴する旗は光明八星天龍大旗。レン王朝が東部出身に由来する。
*ヤンルー
良く灌漑や道路で整備されている穀倉地帯オウレン盆地の中央にある天政の首都、京。機能性よりも幽地思想にしたがって各方角に対応した門を八つ備える大都市。首都であるので勿論防備は厳重だが、しかし戦城ではないので弱点は結構多い。
*ファンコウ
南王の都で、本体の都市に七つの支城が有機的に組み合わさった堅固な要塞。
*北王領
天政の中原において北部を天子に代わって北王が治める地域。広大だが貧しく、東王の支援が頼りである。象徴する旗は白灰の竜馬二天無空大旗。
*東王領
天政の中原において東部を天子に代わって東王が治める地域。外敵と接触する境界を持たないので余力が大きい。象徴する旗は光明八星天龍大旗。
*南王領
天政の中原において南部を天子に代わって南王が治める地域。密林山岳で地形が悪い代わりに河川交通が発達している。象徴する旗は宝船六金黒龍大旗。
*ビジャン藩鎮
書類上に誤って記された嘘の存在を節度使サウ・ツェンリーが実在のものとした地方組織。ハイロウを中心にして広大な領域を持つ。
*北部三藩
北王が後方支援役となって更に北部にいる遊牧民を中原に侵入させない為に作られた三つの地方組織の俗称。シム、ガルハフト、マドルハイがある。広大なので三つに分かれているが、人口経済力は合計してもビジャン藩鎮以下。
*西部藩鎮
自給自足が出来る国境警備隊程度の規模の諸藩鎮。広域で険しいランテャン高原を受け持っており、中原の騒乱とはほぼ隔絶されている。
*南部藩鎮
騒乱続くタルメシャ地方に対して睨みを利かせている諸藩鎮。タルメシャの地方国家軍と直接対決する可能性があるので規模はそれなりにあるが、国内問題に手を出せる程に余裕は無いので中原の騒乱には関わっていない。
*ウラマトイ王国
中原より北部の冊封国。内戦に関してはビジャン藩鎮軍へ支援する程度以上の動きはせず、静観を決め込んだ。
*天政海軍
当初は中立を持って敵は海賊のみであるとしていたが、買収や海戦での人員損失による混乱で多数の派閥に分裂した。
○レン・エイシュ
男:文明人:龍人
「北朝」天子
南朝呼称凡愚廃帝。ヤケクソになってヤンルーを包囲する西勇軍に突撃するも返り討ちに遭う。そして瀕死のところを操られたショウ・フンエに暗殺される。
*レン・エウマ
ウーテン公主は名目上の地位で権限は無い。黒龍公主が作った皇后そのままの姿でほぼ生ける屍。操られたショウ・フンエに暗殺される。
*東王
ヤンルー解放の実績で次期天子の座も決まったも同然の入城の絶頂の中で操られたショウ・フンエに暗殺される。その後王子達がそれぞれに天子を名乗って分裂。
○レン・セジン
男:文明人
南王王子 > 南廃王子 > 「南々朝」天子
南朝の間抜けな人事交替による幸運によって死を免れ、天政の分裂までゲリラ戦を続けて生き残り、遂には魔神代理領軍が荒らした地域で王朝を勃興させた不屈の男。
*レン・イジン
百戦錬磨の老獪な南王。南廃王。自らを囮に息子を逃がした。
○サウ・ツェンリー
女:文明人
ビジャン藩鎮節度使であり観察使と按察使を兼ねる
チンチクリンから美しく成長。黒龍公主の暗殺に一応は成功する。また霊山の仕組みに対して理解を深めた。
*公安号
高い知能を持つ巨大な山犬。隠密狩りで活躍。
*奉文号
非常に高い知能を持つ見た目麗しい鳥。敵側との通信にはあまり使われなかった。
*サウ・バンス
兵力の大規模運用能力に長けたがルオ・シランには敵わなかった。
*ゲチク
遊牧騎兵を纏め上げて戦う名将。
*サウ・ツァン
総校尉。ヤンルーにて寄せ集めの部隊を率いる。隠密の手により爆殺。
*サウ・ハレン
隻脚の知恵者。集光機でバオン関にて戦果を挙げる。ヤンルーではその前に爆殺される。
○ショウ・フンエ
男:文明人
学生 > 天政軍雑兵 > 班補 > 操り人形
第四章の副々主人公。数奇な運命に翻弄された凡人。ベイランにて黒龍公主に取り憑かれて一変、刺客に使われて最後には東王に高所から体当たりをして内臓破裂で死亡。
*ダンバ
班長。ユンハルの戦いにて銃弾を受けて戦死。
*カマンダル
ユンハルの戦いにて背後より味方の砲弾の直撃を受けて戦死。
*ベシャヌ・オイコンナップ
ユンハルの戦いにて喉に矢を受け戦死。
*シャオン・エンブラム
ユンハルの戦いにて目に矢を受け戦死。
*エイ・シュン
実家が食堂経営。黒死病に罹患し、感染防止策の一環として銃殺。
*タルマード
梅毒の高熱と水銀中毒で狂う。慈悲の刃で死亡。
*ノシャン
元鉄砲猟師。虎に腹を食われて死亡。
*クワン・ベチル
メロン泥棒。鞭打ち刑でショック死。
*パウライ
小隊長殿。ショウ・フンエが馬を強奪する際に殺された。
*クトゥルナム
ショウ・フンエの遊牧民出身の友人。戦闘中に逃走した。
*ケン・カラン
ヤンルー出身の若い禁衛兵。砲弾が弾いた石片に首を切られて戦死。
●天政・リャンワン政権「南朝」
天政における正当政権を否定する革命政権。京はリャンワンであるがヤンルーともしていて曖昧。実権は皇太后が持ち、中央官僚の多くは腐敗が横行していた老人官僚を嫌う若手官僚と皇太后の縁戚の者が占める。担がれた南朝天子は正当政権と同じレン家ではあるが、実権は母方エン家の者が占める。象徴する旗は革新四方霊山大旗。
*リャンワン
東大洋に面し、そしてフォル江河口を挟んだ形の大都市。南側は区別されてハンワンとも呼ばれる。海軍優勢が取られなければ難攻不落である。
*リュンフェン
古名マナハライの百五十万都市。天政五指に入る大規模都市である。
*西王領
天政の中原において西部を天子に代わって西王が治める地域。山岳、高原地帯が多く高地の良馬には恵まれるがあまり豊かではない。象徴する旗は革新四方霊山大旗。
*ニビシュドラ王国
天政南方の南大洋上にある冊封国。ルオ・シランの軍事介入による戦乱が集結し、南朝に助力したが影響は微々たるものであった。
○レン・トイン
男:文明人
「南朝」天子
レン・エイシュの異母弟で第一後継者。宝船禁城砲撃の際に天井崩落に巻き込まれて死亡。
○エン・キーネイ
女:文明人
皇太后
トインの母。野心旺盛で行動力もあるが、大体にして場を引っ掻き回すだけであった。宝船禁城砲撃の際に天井崩落に巻き込まれて死亡。
○ウィー・ソンニ
男:文明人
「南朝」丞相
汚職塗れの老人官僚を排斥し、若手官僚にて清廉な政務をしようと志す。激務による過労でやせ細り、余命はわずか。黒龍公主の同志である。
○エン・グーアイ
男:文明人
天政軍大校尉 > 紅龍軍将軍 > エン朝天子
皇太后の親戚であるというだけで後は凡庸。とりあえず言う事は聞くので天政分裂後は新しく勃興したエン朝の天子として祭り上げられた。
○ルオ・シリュン
男:文明人
ルオ家当主
引退した宦官。野心が強く、エン家を乗っ取ってルオ王朝を立てる気概がある。大事なシランが過労状態にならないか配慮はしていた。
○ルオ・シラン
男:文明人
「南朝」特務巡撫、西勇軍将軍
第四章の副主人公。天政最強の男。甘い物大好き。過労に悪い偶然が重なって脳溢血で倒れる。
*エン・ジュイシャン
ルオ・シランに嫁いだ娘。妖艶であり何か曰くがありそうだが普通の人である。一児の母。
*カー・ロロウ
ニリ都公。美術品の収集家。軍閥の大物。
*ウハン・フォモン
クンチョン都公。政治には興味が無く、芸術や色恋にだけ目が向いている。
*フー・イールー
ヨンリー州侯メオ・コウミン夫人。夫を暗殺され、保護され、幼馴染のウハン・フォモンへ引き渡された。裏事情はご存知無いので幸せな生活を送っている。
○ルオ・メイツァオ
男:文明人:龍人
水戦に強く、戦艦を一撃で撃沈する方術すら使う。セリンに手足をもがれて捕縛され、酒と阿片の浣腸をされ、後に利用価値無しと処刑された。
○タウ・ヒンユ
文明人
ルオ家隠密
高速移動の方術と、成り代わりの技術を身につけた隠密筆頭。常に忠実でマンゴーアレルギー。
●霊山
天政内にあって、西王領内にあると推測されている謎の地。
○黒龍公主
女:龍人
なし
最も古いとされる龍人。天政の代謝の為と色々と昔から大禍をもたらす。隠密に相応しい数々の方術や技術を扱う。気さくに見えて非道だがシランに対しては親愛の情が深い。
*龍帝
大昔からいる霊山にいる龍のような何か。信仰の対象となって畏敬される風格はある。
*龍信仰
龍帝を信仰対象とし霊山や霊山に至る大岩を聖地とする。龍僧と呼ばれる聖職者は俗世と関わりを持たずに各地を放浪する。自然崇拝に近い。
●ベイラン
天政よりハイロウにいたる北回り街道にあるオアシス都市国家連合の主要都市。遊牧勢力を取り込んで強気になって混乱した天政にちょっかいをかけたら滅ぼされた。
●カチャ
天政よりハイロウにいたる北回り街道にあるオアシス都市国家。歴史的経緯と実力差からもハイロウ、そしてビジャン藩鎮に友好的。
●ユンハル部
天政北部にいるアッジャール分裂勢力の中でも最有力であると言われた遊牧勢力。ベイランと組んで天政へ侵攻しようとしたが緒戦で破れ、王も討ち取られてまとまりを失った。
●タルメシャ
魔神代理領の東、天政の西隣にある、山岳や密林によってある程度閉ざされた地域。過去に統一王朝があったので一応の連帯感がある。伝統的にタルメシャ南洋諸島海域の領有宣言をしているが実効支配はほぼ出来ていない。
*タルメシャ南洋諸島海域
南大洋東側に広がる島々の総称。ただ単に南洋諸島と言えばこれを指す。海賊や未開の人食い蛮族に未知の疫病、毒虫に毒蛇に何やら凄い化物がいると言われている海域で、隅々まで探検はまだされていない。
●エデルト=セレード連合王国
遂にジャーヴァルへ恒久的な貿易拠点を獲得した。先の大戦の荒廃からは完全ではないものの、他国より一足先に回復した。
○イレキシ・カルタリゲン
男:ハリキ人
エデルト=セレード連合王国海軍中佐
ヴィルキレク王子の命で機密情報を扱う海軍情報局員。神聖教会には改宗していない。
●神聖教会
世俗諸侯から領地を奪い取る程に凶暴化している。
*北部
エデルト南部に位置する地域。諸侯の数に対して聖領が少ない。エデルトからは北領とも呼ばれ、回収するべき土地と見られている。南領と言い張るまでの面の皮の厚さはない。
*中部
大小無数の諸侯や聖領が入り乱れている地域。かつては聖王カラドスの都もこの地にあった。
*南部
聖皇領北部に位置する地域。聖領が多くある。北部や中部と比べて裕福。中部とは山脈を置いてある程度隔絶している。
○セデロ
男:フラル人
アタナクト聖法教会修道司祭
聖女ヴァルキリカの命で機密情報を扱う宣教師。聖なる任務を異教徒の力で解決する事には抵抗が無い。異教徒よりも異端者が憎い性質。
●ロシエ王国
アレオン、ユバール両王国とは連合を組む。ジャーヴァルにおいて実質的な海外領土を確保し、海軍と財政の再建の兆しを見せている。
●バルリー共和国
中部地方より東に位置する山岳国家。貧乏で傭兵が主産業。
●エスナル王国
南北大陸における拡張は早々に諦めて新大陸開拓に国力を注ぐ西大洋沿いの国家。
●ベルシア王国
聖皇領の南に位置し、先の大戦では魔神代理領軍の侵攻を直接、長期間に渡って受けて酷く荒廃をしている。復興はまだ先。
@おまけ
*上帝
天政の祖とされる偉大な天子に贈られた。八人の名が挙げられるが、婿入りや詐称こそすれ実際に連綿と直系が続いたわけでもなく、八人の間に無数の有名無名の天子が名を連ねる。
九番目の上帝の諡号を得ようとした天子、贈ろうとした皇族は複数いるが、成功しても代が下れば不敬として改名されて逆に名を悪いものにされるのが伝統。
*幽帝
目覚しく施政を全うした天子に贈られる美諡。並大抵の業績では贈られない。
*乾帝
凡庸な施政を全うした天子に贈られる平諡。
*廃帝
悪徳な施政を行って在位途中で退位させられた天子に贈られる悪諡。退位さえさせられなければそこまで悪徳ではなかったとして乾帝となる。
*龍帝
天政を古代より守護する白き龍の称号。統治するのではなくあくまでも守護する立場であるので、帝号でありながら陛下ではなく殿下の敬称が用いられる。
*天子
天政を代表するものの称号。時代が下るにつれ、独裁君主から象徴君主に変貌し、現代では内々に助言をするのが精一杯の御輿である。
敬称は陛下や殿下でも不足とされ、過去に複数の敬称が考案されたが、あえて使わない事で過去の帝達に最大の敬意を示すと規定されている。しかしそれでは呼び辛いので、天子様と一般的な敬称が使われる。書類上ではその敬称も使われない。
*爵位
特等:天子
準特等:龍帝
一等:東、西、南、北王
準一等:「属国」王
二等:道公、都公
三等:州候
実質上の準三等:節度使
四等:州伯
五等:郡男、市男
六等:郷子
*大旗
正当九大上帝大旗 緑 中央
光明八星天龍大旗 白黄 東
宝船六金黒龍大旗 青黒 南
革新四方霊山大旗 紅 西
竜馬二天無空大旗 灰 北
*階級
大将:総把軍監
中将:禁衛将軍、鎮守将軍
少将:将軍
准将:参将
大佐:護校尉
中佐:総校尉
少佐:大校尉
大尉:中校尉
中尉:参尉
少尉:下校尉
准尉:参隊
下士官:掌班
下士官補:班補
参将、参尉、参隊は役職補正がついて別格扱い。
*三選挙
文官選挙。文挙人
討論、文筆、司法、経済、天政、民政、軍政
武官選挙。武挙人
武術、馬術、文筆、軍令
術官選挙。術挙人
方術、幽地、文筆
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