第41話『のんじゃぁっ!?』



 の、のじゃら!?


 ゆ、めんたい悠人のやつ、いったい何を言ってるのじゃ?

 こ、ここ、こういう時、メルはどう反応すればいいのか分からないのじゃ。


 メルは今、悠人にとんでもない事を言われてしまったのじゃ。誕生日会から一週間、悠人に誘われて町を散策していた時なのじゃ。


 悠人のお気に入りの場所。

 夢咲町の坂を登りきった眺めの良い場所。

 そこでメルは言われてしまったのじゃ。



「メル、い、いきなりで驚くかも知れないけれど……やっぱり自分の気持ちに嘘はつけそうにないんだ」

「……の、のじゃ?」

「メル、僕は君が好きだ。……も、もし良かったら……つ、付き合ってもらえませんか!」



 のんじゃぁっ!?


 ど、どういう事じゃ。ゆ、悠人には彼女がいたんじゃ……え、と……どど、どうすれば……


 ゆ、悠人がこっちをまっすぐ見てくるのじゃ……と、とりあえず目を逸らすのじゃ。は、恥ずかしいのじゃ。


 ドキドキ、ドキドキ……のじゃのじゃ……


 悠人……メルも……はぅ……


「……メル……ご、ごめん……いきなりで驚いたよね。どうも僕はこういうの疎くて……」


 あ……ちょっと待つのじゃ……!

 どうしよう、答えないと……


 ……よ、よよ……よし……

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