　モロッコヨーグルか。

　懐かしい味だな。こうしてスプーンですくってちまちまと食べるのがいいんだよな。

　そうだ、今日も図書館に寄っていこう。

　まだ時間あるし、ね。

　そういえば、あの絵本を読んでいる時何故メルはあんなに真剣だったんだろう。たしかに、良い話ではあったけど。

　おちた天使は、もう二度とお母さんに会えないのじゃな……かなしい話じゃ

　どうしてだろう。あの言葉が頭から離れてくれない。あの言葉に、どんな意味が。

　いや、意味なんてないのかも知れない。

　僕の考えすぎか。

　気が付けば、また児童書コーナーにいた。

　僕はもう一度あの絵本を読みたくなったんだ。でも見当たらない。貸出中なのかな？

　仕方ないか。適当な雑誌でも見て時間を潰そう。まだ、時間はあるから。

　それにしても綺麗な絵だったな。色の使い方とか、コントラストも素晴らしい。

　天使の神々しさと夜空が絶妙なタッチで描かれていて、とても真似出来るものじゃない！

　作者さん、チェックしておかないとね。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい