番外日誌 「私がお姉様と出会った日」
私がお姉様と初めて出会ったのは忘れもしない。3月が始まったばかりのあの日……私はその時、オークの群れに襲われていました……
「はぁ……!?はぁ……!?誰か助けて……!!?」
ピンポンパンポン!これは彼女に妄想による事実とは異なるセリフが入ったので、真実のセリフを入れた彼女の解説をどうぞ。
「ちっ……!たかが豚風情が鬱陶しい……!さっさとやっちゃいなさい!精霊達……!」
何とか必死に逃げていましたが、ついに私は追い込まれてしまいました。
「ちっ……!数匹倒せなかったわね……いいわ。私を襲おうとした事……じっくり後悔させてあげましょう……」
そんな時でした。私を襲おうとしたオーク達に巨大な雷が落ちたのです。
「えっ!?何!?この強力な雷の魔法は!!?」
私は驚いて後ろを振り向くと、そこにいたのは肩まで伸びた茶色の髪をなびかせた美しいお姉様でした。
「う〜ん……やっぱりまだまだ魔力コントロールが上手くいかないなぁ〜……」
お姉様は私がお礼を言う前に颯爽と立ち去って行きました。私は慌ててお姉様の後を追いかけ(ストーキング)ました。
それから私が目にしたの美しいお姉様の素晴らしい活躍でした。お姉様がオークの住まう洞窟で、オークキングを倒した時は、胸の高鳴りが抑えられませんでした!(なんか1人邪魔なクソ吸血鬼がいたけど……)
そして、自分の危険を顧みず、依頼主のペットのカエルを救ったお姉様を見て確信いたしましたわ。彼女こそが私の運命のお姉様なのだと!!
だから……決めましたわ。私、お姉様に会いにいきますわね♡
さて、そうなるとあの邪魔吸血鬼をどう排除するかね……
エリスの冒険日記 風間 シンヤ @kazamasinya
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