未来

 気がついたら前の話から2年半も経っていた。

 諸般の事情コロナうつのような何かでろくに書けもしないうちに、作品たちが塩漬けになってしまっていた。本当に申し訳ない。読者にもキャラクター達にも。


 さて次は何の話をしようか、と思って1話から読み返してみた。

 特に何も浮かばなかった。

 これだけでは味気ないを超えてtwitterのボヤキ程度にしかならない。

 小説となれば書けるのに、自分のこととなったら一気に緘黙である。


 どうして私がここまでのディズニー好きに育ったのかは、はっきり言って私にもわからない。

 ただ、生まれてはじめて読めた熟語が2歳頃で、「東京」だったのは母から聞いた。

 まあつまりはそういうことである。

 生まれたときから「ミッキーマウス」が身近にいて、しかも週末ともなれば車で舞浜に行く。

 親の休みが取れれば宿泊のおまけつき。

 そして帰るときには泣きじゃくる。

 こんなんで好きにならない理由が、どこにあろうか。




 私は、あの「夢が叶う場所」が好きだ。

「ディズニーランド」を、心から愛している。

 いつでも自分の心は、あの場所にある。

 死んだら成仏しないでホーンテッドマンションで暮らすつもりだ。

 最後はともかく。

 あの夢と魔法の世界が、私に多くのものを与えてくれた。

 どんなに素晴らしい教師よりも、どんな名著よりも、数多くのことを教えてくれた。

 だからこそ、今も何とか私は生きている。




 二十歳もすぎ、いよいよアラサーが見えてきたのにまだ私は夢を見続けている。

 親からもいい加減にしろと事あるごとに言われるが、やめられない。

 確かにこの世界で一番大事な「金」の面から考えれば無茶な話だ。全く否定しないし、自分自身そう思っている。

 だが、そうであっても。

 夢を叶えたい。

 夢の先に行きたい。

 そう願い、行動し続けている自分がいる。

 そして幸か不幸か、現職の上司はそれを理解わかっているのだ。

 目標の為に何が必要か、今の自分の課題は何か。

 洒落でもなんでもなくそういうことを一緒に考えてくれているのだ。

 本当にどうかしている。

 たった1つの願いの為に、全ての時間を使う。なんて贅沢で、なんと愚かだろうか。

 何とか、掴みたいものだ。

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