読者のみなさんへ
こんにちは、この物語の中で“スピーカー”と呼ばれている者です。それにしてもなんて安直なあだ名でしょうね。これじゃまるでおしゃべり好きな近所のおばさんみたいじゃありませんか。まあなんと呼ばれようと構いませんが……。
さて、彼は無事に地下室から抜け出すことができたようですね。正直、死体を観察したくらいでは、わかるとは思いませんでした。ちょっとアンフェアだと思いますが、まあ推理の材料を部屋の中以外から求めるのはダメだと言わなかったのは私の敗因です。
ところで、みなさんはおわかりになりましたか?
よろしければ、みなさんも推理してみてください。
ちょっと整理してみましょう。
A 小太りの男(三縄)
B パンチパーマの男
C つり目の女
Bのパンチパーマの男はAの小太りの男の下半身に乗っかるように倒れていました。男は両方とも仰向けに倒れています。Aは足を地下室の扉に向けて、頭を反対の壁、小窓のある方に向けて倒れています。
そしてCのつり目の女だけが男たちから離れて足を男たちに向けてうつ伏せで倒れていました。Cの頭の先には地下室の扉があったことを、もう一度お伝えしておきましょう。
さて、わかりましたか?わかりましたら、コメントにあなたの推理を書いてみてください。
それでは、引き続き「『私』は『誰』を殺したか?」をお楽しみください。
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