あとがき

あとがき

皆様、今回は『墜ちたら天国でした。』を読んでいただきありがとうございます。

はじめましての方もお久しぶりな方もこんにちは、咲場大和です!



 今回のお話はどうだったでしょうか。私はこの作品を書きながら自分で「なんだこれは!?」と思ってしまいました。



 当初はもっと簡単なお話にしようと構築していたのですが、あれよあれよと話は飛んでいき、気づけばこんなお話に!?楽しんでいただけたのなら幸いです。



 皆様はどうしようもなく悩んだり、緊張したり、生きるのがつらくなってしまった経験はありますか?私はありました。私には年上の幼馴染のお姉さんが居ました。今思えばあれが初恋だったのでしょう。



月日は流れ、お姉さんが高校生になり、私は受験生となりました。もちろん私はそのお姉さんの居る高校を受験しました。頭が悪かった私は残念ながら不合格となってしまったのですが、その高校の近くの高校を滑り止めで合格していたのでそちらに通うこととなりました。



まぁ落ちたこともすごくショックだったのですが、近くにいるのでまだ良いか。と楽観的に考えていました。そのお姉さんとは、高校に通い始めてからも疎遠にならず、関わりはありましたが、やはり前のように会えなくはなりました。そして、事件は起こったのです。



 あれは忘れもしない夏休み3日目、私は高校の友達と遊びに行って帰ってきたところでした。そのお姉さんの家の近くを通りかかった時、異変に気付きました。夜なのに明かりが灯っておらず静かだったのです。それだけなら、出かけているだけだと思えたのですが妙な胸騒ぎがしました。



 慌てて帰るとお母さんが居間で悲しそうな顔をしていました。



「大和、ちょっと来なさい。」



私はお母さんに呼ばれ、近くに行くとそっと手紙を渡されたのです。送り主の箇所にはお姉さんの名前が書かれていました。私は慌てて開封して手紙を読みました。そこにはお姉さんの字が書かれていました。詳細は書きませんが、内容は親の転勤で引っ越すということでした。私は、それはもう絶望しました。当時は携帯電話を買ったばかりでお姉さんのアドレスなんて知りませんし、手紙にも書いてはありませんでした。



お母さんによると、お昼頃にお姉さんはうちに来て手紙を置いていったそうです。その夜、私は一人で部屋にこもり、泣いていました。こんな事なら気持ちをもっと早くに伝えておくべきだったと今でさえ後悔しています。



 そこからもう幾年の月日が流れましたが、今もまだ出会えたことはありません。

いつか、また出会えたらいいなと今は思っています。



 長々と書いてしまいました。すみません。

今回のお話は、そんな大切な人を失った時にどう立ち直るのかを描いた作品です。



 また、どこかでお会いできる日を楽しみにしています。本当にありがとうございました。



 あなたの前に“凛空”が現れますように…


敬具

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墜ちたら天国でした。 咲場大和 @SAKUBA-YAMATO

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