8.読み専の記憶力と情熱と更新頻度
連載での更新頻度はどれくらいが適当か?
それは、読者の記憶力へのチャレンジです。そして情熱への燃料です。
登場人物が少ない場合。例えば基本二人のラブコメとか、一話完結型の場合、ある程度あいだがあいてもついていけます。覚える必要のある事柄が少ないからです。
しかし、できれば最低週一回くらいは更新してほしいところです。
なぜなら、あまり間が開くと読む情熱が冷めるからです。
そして、いったん冷めるともう戻らないということも……無きにしも非ずです。
適度に情熱を維持するための燃料という意味では、毎日や1~2日おきは効果的です。
登場人物や設定が多い場合、そして、連載を始めたばかりの場合、最大でも五日以内でしょうか? できれば毎日~三日おきくらいが理想のような。
その方が記憶と情熱が維持できるからです。
読み専、少なくとも私は、複数の作品を同時に読みます。
同時に3~4本。連載中も完結済みもあります。最新話を追っかける場合、古い作品を読み始める場合、どちらもあります。
そして、気分に応じて適当に新しいのを見つけて読み始めることも多いです。
常に面白い小説を求めて、気分に合わせて移ろうわけですね。
つまり、連載中の更新が無い間は、他の作品を読んでいるわけです。
または毎日の仕事や勉学で忙しいわけです。
そんな状況で、新規連載中の最新話まで追いついている作品の場合で、久しぶりに更新通知が来て読もうかという作品だと、前回や今までの話がなんだったかとか、設定とか、話の内容を忘れがちです。
特に設定が複雑とか、名前がキラキラネームや長いカタカナで登場人物が多いと、覚えられません。
そうすると、新しいエピソードを読み始めても「?」となって、そこで止まります。
いえ、完全に忘れるわけではないですよ。何かキーとなる項目を忘れるだけで、あれ? となる場合があるということです。
大好きな作品であれば前のエピソードを遡って読み直しますが、まだそこまで達していない作品だと、読むのを諦めてしまいます。
なので、新規連載の場合、読者の心をつかみ、内容がある程度定着するまでは、それなりの頻繁な更新が必要です。
なお、更新頻度が早すぎると、脱落する場合があります。数日して戻ると10話以上投稿されていた、とか。
そういう場合、更新分全て読む事ができずに置いてきぼりになる場合があります。そして、読むのをやめることになる場合も。
もし毎日更新で読者がついてこられなさそうなら、ペースを落とすのも有りですね。
新規連載の別の方法として、最初の数話くらいでキリがいい分を一挙にアップ、残りは毎日~3日おきくらいに更新する。
この方法だと、最初の数話で一気に小説に引き込まれ内容が定着します。そして、残りは楽しみに読み続けられるのです。
なろうでは、著名な何人かの作者様がこの方法をとられていて、内容も面白いこともあり、よく考えているなと思ったことがあります。
あとは、全てを一挙にアップする。
ただ、これはPVを稼ぎたいのであればおすすめできません。運がなければ誰にも見つけてもらえないことになってしまいます。
変化がないと認識してもらえる可能性が下がります。
できるだけ少しずつ投稿する方がいいです。たとえはじめの方は見られなくても、投稿を続けるかぎり誰かの目にとまります。
『完結ブースト』これは、完結作品しか読まない読者が完結後に押し寄せる現象です。
完結が好きな気持ちは理解できます。
はじめから最後まで一気に読む。途中で記憶違いが発生しにくく、情熱を保ったまま、最後の盛り上がりを駆け抜け、オチに感動する。
一番その小説の良さを味わえる方法ではないでしょうか?
書籍化後の作品なんかだと基本的にこれですよね。
ところで、記憶力といえば……、むつかしい一般的でない漢字の名前にはぜひふりがなを付けてください。毎エピソードで。エピソード内の初出だけで大丈夫です。適当にランダムでもいいです。
難しくて読めない場合が多々あります。作者様的にはよく考えてひねったか、かっこいいか、と思った名前でも、読者的には慣れるまでは、何だったかな(?)となります。それは、ものすごいブレーキ作用です。
読み手の漢字読み能力とか記憶力がどうとかの問題ではないです。ふりがなさえあれば気持ちよく読めるのです。そのサービス精神をお願いします。
たまに適当に自分で脳内変換した名前で読み続ける場合もあります。だって読めないもん、そんな難しい漢字の名前。何だったかな~とエピソードを
さて、読者の記憶を補助する仕組みがあると好感度がアップします。
以下は、その例。
・ 章が変わるときに、キャラクター紹介(名前にふりがな付)や前回までのあらすじを書く幕間のエピソードをいれる。
・ 別作品で設定集を公開する。特にネタバレのない登場人物一覧や、主な設定の説明が効果的。「ネタバレ有り」だと、読み中だと見られません。
何か読者の記憶を助ける工夫をすると、読者的にはうれしいです。
作者様への好感度アップですね!
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