4.読み専が見る『あらすじ』
さて、次は「あらすじ」(カクヨムでは「紹介文」)です。これが第二の関門です。
いわゆる
もちろん
何よりもその情熱がすごい。一体何が彼らを動かしているのか(!)と思うくらいです。でもその情熱は本物です。口は悪くとも、辛辣だとしても、彼らが伝えようとしている意図をしっかり理解すれば、文章力が上達すること間違い無しです。
なお、別に自作品を晒す必要は無いですよ。でも他の方が晒して批評を受け取っているそのやりとりを見るだけでも勉強になると思います。
さて、直すに当たって具体的にどうしろとは物書き初心者の私からはお教えできませんが、以下の内容を取捨選択して(できれば全部)記述すればいいのではないでしょうか。
- どういう世界観かをほのめかす
- ざっとした主人公や主要登場人物の説明
- 話の始まりの理由
- 最初のクライマックスまでの大雑把な内容
- エンディングの傾向
こういう情報がきちんと記述されていれば私はうれしいし、それが読むかどうかの判断につながります。
そういえば、「世界観」ですが、単なる舞台となる世界設定という意味では無いです。
その物語の背景に、作者がどういう意味・思いを持たせているか、という大切な情報です。知らない人はネットで確認してね。
まあ無いならないで、読むのに問題は無いですが、ほのめかす程度でもあれば「お!よく考えてるな!」とポイントが高いです。
エンディングの傾向というと意味不明ですが、例えば「ハッピーエンド」かどうかですね。これは、タグにハッピーエンドを付けてもいいです。
あとは、謎を解けるか!?とか、ハーレム完成!とか、世界を救う!とか、そういう感じの、最後に大体どこへ向かっているのか、ということです。
何が目的の話が分からないと読まない人も多いです。「完結済」しか読まない読み専はその最たる例でしょう。
あ、完成済み専門の読み専は単に一気読みしたいという重要な目的がありますね。もしくは、連載の更新を待てない、待ちたくない人たち(笑)
私も少しその傾向があります。更新が遅いと脱落しやすい方です。または、一挙に読んで感動したい。
もちろんあらすじでネタバレする必要な無いです。あと、短編や、ミステリー・ホラー系は最後にどうなるかは秘密で大丈夫です。まあ常識の範囲内で。
ちなみに完結予定が見えない長すぎるものは、面白ければある程度まで読みますが、途中で諦めます。さすがに飽きます。
延々と続く物語を読むたびに、私の大好きな昔の映画「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」を思い出します。永遠に楽しけりゃそれはそれで幸せかな(?)という感じですかね。
完結せずに続けたい気持ちは大いに理解します。それはそれで有りな場合があるとだけ。
実務的に見れば、そういう作者はそもそも何でこの小説を書き始めたのだろうかとその動機をまず疑います。そして、そのプロット・計画性・遂行能力は(?)と疑問を持つわけですね。連載中で長い間放置の小説は絶対読みません。
せめて近況ノートで中断理由くらいは報告するべきですね。
読み専は好き嫌いが激しい、というか、好きなものが明確です。
だからピンポイントで検索しまくるわけですが、そういう主要属性があらすじ、もしくは、タグに載っていると、検索以外でたどり着いた場合に即内容が把握できるので助かります。つまり、それを探している読み手に見つけてもらいやすいということです。
なので、特定の属性の読者を想定しているのであれば、積極的にあらすじやタグで示すべきでしょう。
「人気のタグ」というのが、カクヨムでも小説家になろうでも表示されていますが、タグにする参考にもなるし、どういう内容をあらすじで強調するかという参考にもなると思います。
属性についての注意事項ですが、特に好き嫌いの激しそうな属性は明記してほしいです。いわゆる地雷要素ですね。NTR注意とか、奴隷注意とか。
読者の好き嫌いに対する配慮をご一考ください。
ところで、あらすじの最初の2行くらいは、検索結果などに表示される場合があります。なので、その部分はある種のキャッチコピーの一環として使えます。「キャッチコピー以上、あらすじ以下」の内容を書いておくといいでしょう。
ランキングトップに載っている小説や自分の好きな作家の小説でどう書いてあるかを調べて、自分なりのスタイルを確立するのがいいのではと思います。
あなたの個性を表現してみせましょう。
なお、あらすじを読む時間はわずかです。ざっと眺めてせいぜい5~8秒というところでしょうか。その短時間で売り込む必要があります。
ということで、あらすじは、おおまかな内容を見せて、読者が「あ、読みたい!」「うん、自分の求めるものに近い」と思わせる必要がある大事な要素であることをお忘れ無く!
あなたも「ぜひ読みたい!」と思わせるあらすじを頑張って書いてね!
次回は第三の関門についてです。
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