2.読み専と足跡と私
さて、一部の作者様方の中には『読み専』に対して敵対心を持っているようです。なんでも、読むだけで何も残さない(応援とか感想とか)かららしいです。
はっきり言って、それはお門違いです。
そもそも、そういうのを残すか残さないかは人それぞれでしょう。残さないからと言って文句を言うのはおかしいです。
しかも、足跡を残さないのって読み専に限ったことではないはず。一般読者であろうと作者が読んでいようと、同じですよね?
読み専を攻撃しないでいただきたいと声を大きくして言いたい。
そう思っていた時期が私にもありました。(いや、攻撃は良くないですよ!)
さて、ここで自称『読み専作家』たる私の立ち位置を説明しましょう。
まずは背景を。
私は読み専が高じて、というか、あまたの作品を読んで、それでも自分の理想の作品があまりなく、その「こんな作品が読みたい」という欲求が限界を突破した結果、無いなら書いてみれば? という動機で一作小説を書きました。
まあ詳細は別に記すとして、その時の経験が我が人生を大きく変えました。
応援やコメントを残してよ! と声を大きくして言いたい。
その気持ちが痛いほど理解できました。
頑張って書いて投稿して、でも誰も見てくれない。
これほど心に突き刺さるものはありません。
よく、反応がなくて筆を折るとか聞きますが、今なら理解できます。
私の場合はまだマシです。基本的に自分が読むために書いたので、最初はPVのあるなしは全く気にしていませんでした。
しかし、カクヨムコン4祭りに参加したため、途中でランキングやPVを見始めてしまったんですね。
いったん気になると、もうダメです。
誰も読んでくれない。星がつかない。
これは、非常に精神衛生上良くないです。
でも、ある日、奇跡が起きたのです。
誰かが星をつけてくれた。
レビューを書いてくれた。
そして、その人は、投稿のたびにハートマークを付けて、さらに面白いですとコメントまでくれたのです!
執筆という名の大海原に無謀にも漕ぎ出し、満天の輝く星々に憧れ、でもその手は届かず、漆黒の海を手こぎボートで漂いながら、自分の位置を見失って呆然とする。そんな中に現れた一条の光が、灯台のごとく進むべき方向を指し示す。
シュレーディンガーの猫さん、あなたです。私は一生このことを忘れないでしょう。上記の文章はあなたへ捧げます。
(というか、こんな文章が書けるようになるとは、私も少しは上達した!?)
さて、このとき以来、私は、気に入った作品にはハートマークや星、コメントやレビューを残すようにしています。
自分が好きと思った作品。その思いを明確に作者に伝えたい。そして惜しみ無く愛情を注ぎたい。これが『読み専作家』を自称する現在の私の立ち位置です。
なので、私に目を付けられた作品の作者の方々、怒濤のハートマークや絡み、ごめんなさい。でも、まさに本当に応援の気持ちでいっぱいなのです!
(別にストーカーじゃないので安心してください)
恐らくこれが固定ファンというものなのでしょう。アイドルの追っかけに通じるものがあるような気がします。
あなたもそういうファンが見つかるといいですね!
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