読み専作家の心象風景を晒してみる
譜田 明人
1.読み専の誇り
『読み専』とは『読み専門の人』の事。
ふつうは『作者』の反対の言葉としては『読者』ですよね。
けれど、そう言わずにあえて『専』をつける理由。
それは、単なる『読者』よりもより「読む」事を「専門」にするほど情熱を持っていると言うことを自負しているからです。
毎日毎日、時間が許すかぎり、好みの小説を探してネットを彷徨う。あっちのサイト、こっちのサイトでランキングをチェック。
ブックマーク・フォローしている小説の更新チェック。新着や関連小説のリンク先をチェック。お気に入り小説の更新通知があれば速攻で読みに行く。
ちょっとでも空いた時間があれば読む。スマホでベッドの中で読みながら寝落ちすることなんて日常茶飯事です。
(でも目に悪いので止めた方がいいです)
自分好みの小説を見つけたとき、そしてそれが本当に面白かったときの感動を一度味わうと、止められない。同じような体験を求めて、夜な夜な探しては読みふける。
ある種の中毒と言っていいでしょう。
一般読者とは一線を画す、超積極的貪欲な読者としての誇りを持つ種族。
それが『読み専』なのです!
……とはいっても、人によってどのくらい『読み』として活動しているかは違うので一般化はできませんが、自らを『読み専』と名乗る人たちは、多かれ少なかれそんなこだわりを持っているということは覚えておいた方がいいでしょう。
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