~異世界賭博法~

金橋御調(かなはし みつき)

第1話 この世界の始まり

 この世界はすべて賭博で勝負が決まる世界。この世界は、勉学などは関係ない。すべての能力は賭博で決まる。地位や名誉なども賭博で決まる。この世界は賭博が正義なのだ。

 だが、数10年前はこんなことはなかったのだ。ある、事件が起きてこの世界は大きく変わってしまったのだ。


~~1~~

 俺は、王都キャピタルの王ベルスカが所有している土地の一画にある西のカーストスに住んでいた当時15才程度の若者だった。

 ここでは、若者の仕事は畑仕事などの農業だった。勿論、ここの町には学校などもあるが当時は金持ちしか行けなかった。当時の俺は、畑仕事がメインだったので勿論、学校なども行けなかった。

 そして、畑仕事をしていたある日、王都キャピタルのベルスカ王が亡くなったとの報告が町中に広まった。

 このベルスカ王が亡くなったことにより次の王を決める国王選定戦が始まったのだ。

 この国王選定戦とは、文字通り国王を決める戦いなのだ。この頃は、王になりたいもの同士で争っていた。まだ、武力で戦うというのもあって次の国王は、1ヶ月程度で決まった。

 そして、今の国王ナーアクとなった。

 この国王が進めた政治は賭博決定法 というものだった。

 賭博決定法というのは、すべての争いをギャンブルで決めるとゆう政治だった。

 そして、ナーアク王が賭博決定法を正式に発表したのは、ナーアク王が就任して3ヶ月後だった。勿論、反対意見も出たがこのナーアク王の権力によりその反論は沈められた。

 こうして、ナーアク王により賭博決定法が政治の中心部のルールとなった。

 争いが起きたらギャンブルですべての物事を決めるように世の中は進化していった。

 だが、この政治の在り方に口を出したのは当時の隣国の国王スマットだった。

 この政治のルールは、他の国にも適用されるという政治だった。

 国王スマットは、この政治のルールを改変することを条件にギャンブルを挑んだ。結果、国王スマットは惨敗。

 その後、国王スマットはナーアク王によって処刑されるのだった。

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