※作品は絶対評価したいので星の数は適当です。
※最後まで読んだ感想です。
これまで二作をレビューしてきた『鬼祓い』シリーズ。番外編とはいえ、ボリュームとしてはもっとも長い作品になっています。今までどおり、直球の怪奇譚にキャラクターが活き活きと動いていました。
今回はタイトルにある通り、シリーズの主人公一弥の妹彩加が主人公のラブコメ……ラブ……うん、ちょっと殺伐としてますが、ラブコメディです(断言)。
兄を色んな意味で慕う少女が変な石を拾ったところ、運気が爆裂に上がり、調子に乗って暴走。最終的にとっちめられるお話です。
ラブコメです(大声)!
なかなかのヤンデレっぷりを見せつけてくれる下りは面白いし、前回から(最初から)碌な目に合わん一弥くんがまた碌な目に合いません。女難だ。祓ってもらえと思いました。こいつも祓い屋なのに。
そんな女難キャラな一弥ですが、今作の最後に、とんでもなく壮大な夢というか、願望を持っていることが明らかになります。
この兄妹、別々のベクトルでヤバいんじゃないか。むしろお似合いなんじゃないか。
そんなことを思いながら、最後は爽快な読後感でした。