第6話 ライトノベル

一体、俺が何処で浅間さんと出会ったのだろうか?

その様に考えながら、顎に、うーん、と手を添える。

だが、全く思い浮かばない。

歩きながら、目の前の浅間さんを見る。


「ねえねえ羽山くん」


こっちをニコッと見てきた。

茶髪を翻して良い香りがする。

俺は少し赤面した。

更に考えて.....赤面をする。


今から俺は.....浅間さんの家に向かうのだ。

何でこんな事になるのか俺にも分からないが.....。

俺は.....ボッチだったのに。

浅間さんの手によって.....全てが変わって行く。


「.....何、浅間さん」


「.....私、楽しみなんだ。君が家に来るの」


「.....」


浅間さんは笑顔を見せる。

正直言って何で浅間さんがこんなに俺に関わるのか分からない。

だけど俺の心も少しずつ変わっている様な.....。

気の所為だろうか。


「.....浅間さん」


「何?羽山くん」


「君は凄いね。本当に.....俺は.....」


「.....おーっと!それは暗くなり始める言葉かなぁ!?」


浅間さんは大声を上げた。

通行人がビックリしている。

そんな事は御構い無しに俺の手を握る浅間さん。


「.....君は君の個性を生かせだよ?だから大丈夫。君は色々持っているさ。話を逸らして.....所で羽山くん」


「.....何、浅間さん」


「ライトノベル、通称、ラノベって知ってる?」


「.....知ってるけど.....」


あれって凄いよね、何が凄いって.....私以上に君を魅力しているから!

と、言った。


また凄まじい言葉を.....。

俺は頭を掻いた。

そして赤面して浅間さんを見つめた。


浅間さんは嫉妬している様に見える。

盛大に溜息を吐いた。

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後ろの美少女がボッチの俺にちょっかいを出して来ますが、如何にかならないでしょうか。 アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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