思いが炸裂したパラレル

小説の作者であるCarasOhmiさんが産み出してしまった不満やら葛藤やらを、版元への最大の配慮の元に作り込まれた12話のパラレルでした。正直な所「これだけ変えて配慮も糞もないだろ!」と思われる方もいるのかもしれませんが、けものフレンズ2が持っているポテンシャルを最大限引き出そうとしている描写や、あとがきにも書かれている二次創作に対しての姿勢を見てもらえば、かなり苦心された中で作られた作品であったのだなと思います。
自分は正直な所「にわか」と称される程しかけものフレンズシリーズに触れていないのですが、けものフレンズ1期、そしてけものフレンズ2と続けて見た者の思いとしては1期は確かに面白かったと思います。2期に対しては制作体制が変わっていることもありどうしても先に「何か違う」と比較してしまう見方をしていました。短期間に視聴した自分でさえ細部に批判的な思いがあったのですから、本放送時ではその思いが更に積み重なり練られていき今現在のけものフレンズの評価に繋がっているのだと思います。
そういった思いを作品または制作者への批判に繋げてしまっている人が多い現状ですが、そうではなくあくまでもCarasOhmiさんなりのやり方でけものフレンズに対する思いを形にしている良い作品でした。

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