桜の木に宿る悪魔~こ~
「おつかれさん」純次は
「あ、ありがと、じゅんさん! あんまーい。疲れ癒えるー」純次から板チョコを受け取るなり、すぐに口いっぱいに含む。
「それにしても凄い汗だな。それに、目が充血してるようだが、大丈夫なのか?」そう言って、
だが、反射的に動いてしまうのは仕方ない。そう割り切って、今日を生きている。
「実際に大丈夫とは言えないでしょうね。検査なんかもしたことないようですし、あらの能力についてはまだ未知数なところも多いんです。簡単な能力の行使であれば、これほどにはならないのですが、今回観たものがそれだけ『想い』といえば良いのか、『記憶』といった方が良いのか、それらの量が多かったということに他ならないでしょう」
「ほう」そう一言呟き、
「良いものを見せてもらった……。いや、良い情報を掴ませてもらった」そう言って、
続けて、伸ばした
その顔はなんとも言えない顔をしている。恐怖にも似たような、恥ずかしいとも感じている顔だ。兎にも角にも、警戒音が
「ほう。このワタシを拒むか。この、ワタシを……」平然とした様子の
「ふん。もうよい。お前の頭を撫でるのは、次の機会にとっておくとするよ」そう言った
「……に、しても、やはり『やつら』絡みか。悪魔。ふふふ、いい例えだ。『奇蹟者』共が聞いたら、なんて言うだろうか」
「ん? なんだ?」純次の質問に、なんでもないと一蹴した
「さて、ワタシはこの後、イタリアに飛ぶ。後は頼んだぞ。
「はい。お気をつけて」
敬礼する
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