あとがき


 この話は、私が見た夢――から、断片的に思い出せる分をまとめて、いろいろと補完して書いたものです。


 まあ、正直言うと遊園地辺りは完全に補完です。

 実際の夢では、ただぼーっとしつつ、バスに乗ったりしてうろちょろしてました。ただ、誰かが一緒にいたような気もするので、〝彼〟を出しました。

 ただ、うろちょろ間は難しいことは考えられなくて、夢だからか、現実ではありえないだろうということも若干ありました。

 まあ、それも起きてから思い出して、思ったことですが。


 私がこの夢を見て、少し冷静になってから考えたことは、

 〝救いがない〟

 ということでした。


 ぼーっとして徘徊して、思い出したらもう自分は死んでいる、とか。

 もう戻れない、もう誰とも話せない。もう――自分というものが、現実にない。

 そんなの、〝救いがない〟じゃないか、と。


 ついでに言うと、最後の事故辺りも補完です。最近、高齢者や、それ以外でも自動車の事故が多いので、自分でも注意するためにも死因を事故にしました。車を運転していようが、していまいが、巻き込まれる可能性はあるのだ、と。

 夢の中で自分がどうやって死んだのかは覚えていません。そのあたりは、実は夢の中では死んだという状況はなくて、ただ、〝死んだ〟と突き付けられただけだったのかもしれません。

 それに、この話では断片的に記憶のフラグ(ノイズ)を立てていますけれど、私の見た夢の中ではどういうふうになっていたのか、もう覚えていません。

 救いがないな、と考えたところで覚えているだけメモを取りましたが、夢は忘れるもの、そのため、もうかなり忘れていました。

 ……まあ、覚えている分だけでもう、微妙な気分になりましたけど。


 それでも、この〝救いがない〟モノを形にしたくて、これを書きました。


 本当の死の前にこうやって楽しい記憶を作れば、それは〝救い〟と言えるでしょうか。

 書き終えた今、そんなことを考えています。

 でも、楽しい記憶の後に突きつけられる〝真実〟がある以上、それは何であっても救いにはならない。〝救いなんてない〟と私は思います。


 だからこれは、〝救いのない〟お話しです。

 〝救いなんてない〟んです。


 こんな夢を見せられると、目覚めは悪くなりますよねえ。

 実際、涙を流しながら目を覚ましましたよ。この主人公は泣いてないですけど。



 覚えてるモノを参考にして無理やり書いたので、おかしい部分はあると思います。

 いくらメモしたとは言っても、夢なので、曖昧な記憶も多かったですし。

 書いているうちに、自分でも、若干混乱してきたので。

 そういうものは追及いただければ、覚えていたメモで補える分は補い、補えない分はちょいと考えて補完します。


 では、最後に。読了ありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢の終わり 真紅 @scarlet-b

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ