怪人と少女

矢田誠一

第1話

オペラ座の怪人のマスクを

取った 後は、

焼けただれていた。

彼が、19の 頃、

工場で 煙草に

火を点けたせいだった。

彼の引火の為に、

工場の一部は

爆発し、辛くも生き残った彼は、



笑顔を、

心掛けた。


顔の 半分 以上が 爛れ、

それでも 仕事を し、 恋を しようとして、




彼は



ある、盲目の 少女と 出会った。



彼女の 心には、



彼の、

元の 顔が、

映し出され、



引火の、原因も、 間接的である事を、

知った。




その街に 30年、

一人で、

住んでいた、

怪人と 呼ばれる

男に

春が来た。

彼は、マスクを、 外し、

爛れた顔を、

さらけ出し、

二人で、 街を、 歩いた。

振り返る

街の 人達・・・・。

怪人と、呼ばれる男と

盲目の美少女。

二人はよく、 歌を 唄った。



その歌が、

その街の

オペラ座に、 響き 渡り、

彼はオペラ座に



出入りする様に なり、

彼の恋の賛歌を、

唄った。




彼の歌は、

人々に

親しまれ、

死後、

オペラ座の 怪人と、

呼ばれる様に、

なった。





彼らの 間には、

二人の 美しい男の子と 女の子が、

育ってた。

奇遇にも、



肌艶も、良く、

目も、 美しい、

瑠璃色に、輝いて いた。 終わり

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怪人と少女 矢田誠一 @yattyann

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