4日目
朝
次々と目を覚ます人間たち。
全員が起きたかと思ったら、カミラがまだ寝ている。
カミラを起こそうと体をこちらの方に向けると、そこには人狼の爪で体がまるごと引き裂かれたカミラの遺体があった。悲鳴が聞こえる。また、憂鬱な一日が始まった。
いつものようにGMが屋敷に姿を現す。
GM「それでは、今日も誰を処刑するか話し合って下さい。」
そう言ってすぐに姿を消した。
一方その頃...
強欲な人狼「カミラの役職は?」
賢狼「○○です。」
強欲な人狼「キターーー!!順調だなぁ!!」
サンドラ「えっと、昨日はカミラさんが死亡して、朝を迎えたんですよね。」
マイク「まああんな引き裂かれ方だったらそりゃ人狼でしょう。」
トーマス「カミラの役職なんだろう。」
ゲイル「じゃあいつも通り結果を聞こう。」
スーザン「私は、サンドラを占って人狼じゃなかったよ。」
ソフィア「私は、トーマスを占ったけど人狼じゃなかったよ。」
マイク「じゃあ人狼どこだよ。」
アンナ「私、まだ新聞配ってないので明日配ります。」
クリス「偽物なのによくそんな口が叩けるよな。」
アンナ「はぁっ!?」
リリアン「それよりもさ、霊能結果聞いた方がよくない?」
サンドラ「そっか。霊能者2人いるんだっけ。」
ソフィア「じゃあまず、2日目に処刑されたロディはどうだったか一斉に答えてね!せーのっ!」
チャン・ビル「白!」
トーマス「人狼じゃなかったのね。」
ソフィア「じゃあ次は、メリル!せーのっ!」
チャン・ビル「白!」
マイク「どっちとも人狼じゃないってこれかなりヤバいぞ。」
フェイ「メリルの遺言からしてカミラがゾンビでない限り、まだゾンビはいるってことでしょ?」
トーマス「まあそうなるな。」
屋敷にしばしの沈黙が訪れた。
すると。
トーマス「いいことを思いついた!!!」
リリアン「わっ!びっくりした!また寿命が縮んだわ!」
トーマス「今日、新聞配達のうち誰か1人を吊って翌日に新聞を配る。どうじゃ?」
チャン「おー、それいいね!僕は賛成!」
ビル「いいや、反対だ。」
トーマス「なぜじゃ?ビル?」
ビル「もし今日仮にその作戦で吊ったとする。今日吊った人が本物なら、処刑を1回無駄にしたことになる。ただでさえ余裕がないのに、そんなことしていいのかな?」
チャン「は?こんな無能な賢者が3日連続人狼を見つけられなかったらそういう勝負に出る気持ち分からない?」
スーザン「無能で悪かったな。」
ソフィア「私ゾンビマニア当てたよ!」
チャン「ここは素直に認めろよ。もうそんなに慎重になってるならお前を吊るよ。」
ビル「慎重になることの何がいけない?そっちこそ余裕がないんじゃねぇのか?」
チャン「じゃあお前は誰が怪しいんだ。」
ビル「リリアンだよ!あんな俯瞰で見てる人人狼に見られてもおかしくないだろっ!!」
スーザン「私も、新聞配達吊るのは飲めないな。」
ソフィア「私は勝負したい!」
サンドラ「完全に意見が真っ二つ。」
フェイ「これじゃ何が起きるか分かんないな。」
トーマス「票が割れると危ないぞ。市民を処刑したら大変だろう!」
スーザン「じゃあ、呪われし者は覚醒してないの?」
トーマス「それはまだ分かんない!」
リリアン「あーあ、怪しいなートーマス。」
トーマス「根拠もなしにそんなこと言いやがって!」
リリアン「根拠ならある。トーマスは今日たびたびボロを出す。呪われし者がどうかとか噛まれた人は何かとかはっきり言って関係ないことばっかり言ってるし。もう二度と、そんなこと言って場を乱さないで。」
トーマス「じゃあ今、俺の発言で100%混乱してるのか?皆。ほら、言ってみろよ。今、俺のせいで混乱してるって!!!」
再びこの屋敷に沈黙が訪れる。
トーマス「ほら、リリアン。お前は間違っている。お前は勝手に被害妄想を広げ、自分があたかも市民であるかのように振る舞っている人狼だ。だから、」
フェイ「ちょっと待って!」
トーマス「ん?何だ?フェイ」
フェイ「トーマスおかしいよ。新聞配達を処刑することを提案したのに、リリアンの反対意見に過剰に反応してリリアンが狼だとか言い始めた。矛盾点が多少はあると思うんですが。」
トーマス「新聞配達はゾンビも含めてだぞ。だから、」
フェイ「普通村っぽく弁明するなら、そういうことを付け加えるはずでしょ?」
トーマス「それはどういう根拠から来てるの?」
フェイ「ただ、新聞配達を吊ることを提案して終わりじゃなくて、ゾンビもいるからその視野も入れて吊ろうねとか。何か一つ付け加えてるはずでしょ?」
トーマス「フェイ。それはリリアンに指摘されたんだぞ。リリアンが間違ってるって言いたいのか?」
フェイ「...」
トーマス「ほら見ろ。フェイもボロを出した。だから、リリアン、フェイを先に吊るべきだ。リリアンが水を差したんだよ。自爆したんだよ。だから、リリアン、お前が死ねや。」
リリアン「はぁ?そんな言い方ないだろ!?」
我慢できなくなり、トーマスのほおを1発渾身の力で殴った。
トーマスは、あまりに痛かったのか呻き声をあげる。
GMが怒りの表情で屋敷に姿を現す。
GM「暴力はやめて下さい。さて、投票時間です。処刑したい人をこの紙に書いて、箱に入れなさい。ギャンブラーは昨日と同じです。」
票が割れるだろうと不安が募る中、投票が行われた。
そして...
GM「投票結果を発表します。」
アンナ1票
トーマス3票
クリス3票
リリアン4票
以上。
GM「よって、リリアンが処刑されます。」
リリアン「嘘だろ!?はぁ?ふざけんじゃねぇよ!!」
ソフィア「リリアン。男...出てるよ...」
マイク「あと、化粧もはがれてるよ。」
リリアン「うるさーい!うるさーい!うるさーーー(ry」
GM「それでは処刑台へ...」
GMは、男が出てしまったリリアンを力ずくで連れて行く。
GM「何か言い残したことは?」
リリアン「あなた、ほんっと不細工ね!?それにねぇ!私の○○○○触るのやめた方...」
言い終わる前にロープを引っ張り首を絞めた。GMが何か呟いているようだったが、リリアンの叫び声で全く聞こえなかった。
そしてしばらくして、リリアンが動かなくなった。その死に様を笑っている人もいた。死んでしまったリリアンを奥の部屋へ連れて行く。
GM「間もなく夜になります。おやすみなさい。。」
GMはそう言って姿を消した。
それぞれがそれぞれの行動をする。
不安な夜を過ごしている一方。。。
強欲な人狼「2人に使うわ。」
賢狼「まじで?猫又噛まないようにね。」
強欲な人狼「大丈夫。絶対に猫又を踏まない噛み方をする!」
賢狼「それフラグに聞こえるのは俺だけ?」
---深夜---
ワオーーーン!!
三度狼の遠吠えが響く。
2人噛むと言っていたが、誰が犠牲になるのか?
4日目 終了
概要
市民3
賢者1
霊能者1
医者1
呪われし者1
猫又1
新聞配達1
ギャンブラー1
強欲な人狼1
賢狼1
妖術師1
ゾンビ1
ゾンビマニア1
data
生存者
スーザン サンドラ ゲイル トーマス
クリス フェイ アンナ マイク
ビル チャン ソフィア
残り11人
死亡者
(処刑)
ロディ メリル リリアン
(死亡)
(無残)
カミラ モブ爺
CO一覧
賢者CO
スーザン、ソフィア
新聞配達CO
アンナ、クリス
霊能者CO
チャン、ビル
明日、狼が大勝負???
次回をお楽しみに!!
僕らの人狼(ジャッジメント) 大和田 蓮 @pdt81jeps
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。僕らの人狼(ジャッジメント)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます