3日目
朝
雑魚寝になっていた皆がぞろぞろ起きはじめる。
誰かが死んでいるのではないかと不安な雰囲気が屋敷を包む。ところが、、、皆はあることに気付く。
あれ?死体がない...
それを悟った瞬間、喜ぶ者、胸をなで下ろす者、不安そうにしている者もいた。
そして、いつものようにGMの姿が屋敷に現れる。
GM「それではまた、日没までに皆さんで話し合って下さい。」
GMの姿が消えた。。。
一方その頃...
強欲な人狼「うーわ、ミスったわ。」
賢狼「仲間は増えてないよね?」
強欲な人狼「恐らく注射したところを俺らが襲った。くっそー、ミスったか。」
今日のGJ(狩人などの護衛先が人狼の襲撃先と被ること。)は、いいことを表しているだけではなかった。むしろ悪いことの方が多かった。
まず、上の人狼のテレパシー会話にあるように襲撃に失敗すると、それだけゲームの日数が伸びる。つまり、占われたときに、それだけ見つけられやすくなる。
次に、ここにいる人達全員が思っていたこと。。。
フェイ「これさ、GJとも見れるし、覚醒とも見れるね」
(覚醒とは、呪われし者を人狼が襲撃し、呪われし者が人狼になること。)
スーザン「今日犠牲者が出なかったせいで、狼が何人いるか分からなくなった。」
それからあと一つ、不安なことがあった。
クリス「今日犠牲者が出なかったのは、ゾンビが感染させられる期間を増やしたってことでもあるよね。」
ゾンビは自分以外の生存者が感染者になると、即勝利となる。そのため、日数が伸びれば伸びるほど、村に危険を及ぼす。
昨日より張り詰めた空気がこの屋敷を襲う。
皆が、黙っている。
重い口を開いたのは、ゲイルだった。。。
ゲイル「えっと、まず、賢者の占い結果を聞こっか。」
スーザン「私は、ゲイルを占ったけど、、ごめん。人狼じゃなかった。」
ソフィア「私はメリルを占ってゾンビマニアだったよー!!!」
全員「えっ...」
チャン「メリルがゾンビマニア...」
サンドラ「もうこの人吊りでいいんじゃない?」
メリル「私は、、、違うわよ!!!」
クリス「もう占われてるんだから、吊った方がいいんじゃない?ソフィアが賢者であれ妖術師であれ。」
メリル「あ。クリス、、その言い方。出てるのが妖術師だって確信があるみたいじゃんね。」
リリアン「確かに。。。」
マイク「でも、賢者に出てるのが妖術師じゃないとしたら、誰が出てるの?」
アンナ「それ、悪あがきとしか思えねぇ。あとクリスは謎の思考な。じゃあ妖術師がどっちか分かるなら言ってよ早く。」
クリス「...分かんないけど」
アンナ「ほーらやっぱり。分かんないだよ結局。」
ビル「まあまあ喧嘩はやめ...」
アンナ「じじいに何が分かる!!」
ビル「.....」
あまりのアンナの剣幕に皆が静まりかえりました。
また、張り詰めた空気が屋敷を包み込む。
そしてこの張り詰めた空気を壊したのは、またしてもゲイルだった。。。
ゲイル「とりあえず、私は今日メリルに入れるよ。。」
マイク「もうそれしかないだろ!」
カミラ「まあそうでしょうね...」
ソフィア「他に何か皆に言うことない?」
チャン・ビル「俺、霊能者です。。。」
スーザン「2人同時!?」
リリアン「待って混乱してきた。」
マイク「5人村じゃない人がいて、少なくとも3人がCOしてる。。。」
フェイ「役職明かしてる人を順に吊っても間に合わなくない?」
サンドラ「だから、メリルを吊ろうって言ってるの。」
メリル「でも私どうせ、ゾンビマニアって明かされたんだけどさ、ゾンビマニアってゾンビに噛まれない限り、無害なんだよ?」
チャン「そっか。。。」
ビル「じゃあ昨日と同じようにする?」
フェイ「メリルに対する発言変なすり寄りすると、変な処刑してしまうと思うんだがね。」
トーマス「でも、ゾンビマニアって分かったなら、吊って安パイだと思うんだが。」
メリル「あれだけ無害って言ってるのに?」
トーマス「こんなババア信用するわけねぇだろwww」
メリル「何だよじゃあどこがババアだよ言ってみろよ!ジジイ!!」
メリルがトーマスに詰め寄る。
ゲイル、トーマス、マイクが止めに入る。しかし、メリルの巨体は3人を容易に弾き飛ばす。トーマスに迫るメリルを止めようと全員が騒ぎ始める。トーマスは屋敷の中をドタバタと逃げ回る。
騒がしくなった屋敷にGMが現れた。
GM「そろそろ日没の時間です。」
しかし、皆は一向に聞こうとせず、騒ぎ立てる。GMは、再び、
GM「そろそろ日没の時間です。」
しかし、まだ一向にGMの言葉を聞こうとせず、どんどん騒ぎ方が大きくなる。
GMの頭の中で、
プッツーーーン!
と何かが切れた。
GM「静粛にしろやーーーーーーーー!」
今まで、騒がしかった屋敷が静まりかえった。声の余韻が残っている。
GM「あー、取り乱して失礼しました。そろそろ投票の時間に入ります。昨日と同じように処刑したい人をこの紙に書いて、箱に入れて下さい。ギャンブラーは、票を貯めたい場合は、票をためますと書き、投票する場合は、名前を書きなさい。」
投票後...
GM「投票結果を発表します。」
全員が固唾を飲んで聞いている。
クリス3票
アンナ4票
メリル6票
以上
GM「ということで、今日はメリルを処刑します。処刑台へどうぞ。」
メリルは、いやいや処刑台へゆっくり向かう。
GM「何か言い残したことは?」
メリル「ゾンビ、、、頑張って。。。。」
GM「分かりました。それでは。」
昨日の処刑より、首を絞める力が強かった。衝撃に耐えきれなくなり、すぐに気絶した。気絶したにもかかわらず、ロープを引っ張り、とどめを刺す。そして、息絶えた瞬間、メリルの体重の重さでロープで千切れた。
GM「マイク、運ぶの手伝ってくれない?」
と言い、つらそうな顔で2人でメリルの遺体を奥の部屋へ運んでいった。
昨日のような喚く声が聞こえる屋敷とは、今日は全く違う雰囲気が流れている。こうやって毎日1人が目の前で死んでいく状況に慣れてしまい、無力感や、呆然とした雰囲気が流れている。
GM「それでは、間もなく夜になります。皆さん、おやすみなさい。」
GMの姿が屋敷からいつものように消えた。
強欲な人狼「きょうどうする?」
賢狼「昨日襲撃した人が人外とみなされない限り、襲撃は成功する。だから○○噛もう。」
強欲な人狼「オッケー。役職教えてねー。」
賢者と妖術師は誰かを占い、医者は誰かに注射し、ゾンビは誰かを感染させる。
そして...
---深夜---
ワオーーーン!!
また、狼の遠吠えが屋敷に響く!
果たして、犠牲者は現れるのか!?
明日に続く!
3日目 終了
概要
市民3
賢者1
霊能者1
医者1
呪われし者1
猫又1
新聞配達1
ギャンブラー1
強欲な人狼1
賢狼1
妖術師1
ゾンビ1
ゾンビマニア1
data
生存者
スーザン サンドラ ゲイル トーマス
クリス フェイ アンナ カミラ マイク
リリアン ビル チャン ソフィア
残り13人
死亡者
(処刑)
ロディ メリル
(死亡)
(無残)
モブ爺
CO一覧
賢者CO
スーザン、ソフィア
新聞配達CO
アンナ、クリス
霊能者CO
チャン、ビル
明日は、攻めの作戦が吉と出るか?凶と出るか?
次回を、お楽しみに!!
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