半人前の魔女
半人前の魔女は好奇心旺盛だ。レシピに載っていない薬を作ろうとするし、イモリやら猫の涙やら入れる。誰もが通る道だから、大人も微笑ましく見守るが……成人の儀に使われる森に入ることは禁じられている。
ある晩、二人の少女が肝試しにその森を潜ろうと提案した。道に迷わないように、先頭は輝く金の髪の少女。後ろは魔物避けに光る赤い目の少女。お互い手を取りあいながら、そのまま森の中を入った。
翌朝、少女の両親達が帰ってこないと血眼になって探した。どこにもいないと分かると、彼らは森の入り口に集まった。
だが出てきたのは金髪と赤目の子供一人だと言う。少女二人はとうとう見つからなかった。
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