亡き来う私を見つけて

 アベリカ合衆国ジア州にベティという少女がいたが、「泣狂い」と人からそう言われていた。

 彼女は毎日事ある毎に泣いていた。精神的な疾患もなく、彼女にも特に以上はないにも関わらずだ。親が営む武器屋の火薬庫の出火にて5歳で亡くなるまで、彼女のそう言った奇妙な行動があったという。

 焼失した彼女の家の近くには新しくホテルが建てられたが、怪現象が後を絶たない。どこからともなく少女の啜り泣く声が聞こえるという。某日、地元で高名な霊媒師は地下倉庫にて、啜り泣くベティに対話を試みた。彼女は、口寄せでただしきりにこう言っていた。

「どうして私に気づいてくれないの」、彼女は当時、友達とのかくれんぼで火薬庫に隠れていたそう。

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