「角冠」という言葉がある

 「角冠」という言葉がある。竜は神聖かつ天にて平和を司る存在だが、角に携える王冠に触れると激しく憤るという説話がある。どんなに慈悲深い者でも憤る意味として用いられる。

 しかしその昔、ある国の王は角冠を保管していたらしい。何でも、霊淵の赤眼の黒龍に勝って得た物だと言う。

 ある日、一人の学者は王冠に興味を持ち、王の許可を得て調べた。が、裏に奇妙な文字が彫られていたらしい。名前は分からないが、最後に「国王」と記された刻印だそう。

 その詳しい名前は今でも不明だが、霊淵はかつて赤眼を持つ者達が国を築いたらしい。その国はいつの間にか滅んでしまったが、関連は不明だ。

 

 

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