書跡を餌とするマモリボタルにより、古代史図書館の資料は保存されている

 書跡を餌とするマモリボタルにより、今日まで古代史図書館の資料は保存されている。しかし司書によると、時折奇妙な事もあるという。

 その日、ある司書は学者から「■■地方にまつわるもの」を要望された。司書は資料を探そうとするも、マモリボタルは黄金色の光から一斉に青白く光出し、気付いた時には門前にいたそう。

 後日、資料を見つけられなかったことを学者に詫たが、学者は怒らずに受け入れた。「まだ許されないか」とだけ呟きながら。

 なお、史実には■■地方なるものは存在しないらしい。彼は何を探しているのだろうか。

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