「猫水」の中には極稀に乳白色のものもあるという

 「猫水」の中には、極稀に乳白色のものもある。

 それも通常のものと同じく、瓶やコップ等の狭い場所を好むだそうが、他とは異なり自らが飲食とすることを非常に嫌う。実際にある女性がミルクと間違えて口にしたところ、鼻を引っ掻かれて逃げられたらしい。

 だが、シラスを一つまみ彼らの上にかけると、口にすることを受け入れると報告が出ている。味は、濃厚で、あるいは淡白で、甘くて、あるいは無味らしい。

 ちなみに食事に成功した者は23人、どれも皆現在白い肌をして白い部屋に閉じこもったままという。彼らは皆味覚障害も患っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る