白絵師のエリー・ハミルトンが異世界から帰国した

 214年10月10日、白絵師のエリー・ハミルトンが異世界から丁度3週間ぶりに帰国した。

 彼は「真昼の夜空」の顔料を得ようと計画したのだが、その度の詳細を言おうとしない。だが彼の描く絵はそれ以降、白を描いた部分は夕焼け色に、そして真っ暗に変わってしまうのだという。

 彼はそのまま数年後に自宅の浴室で眠るように逝去した。それと同刻に彼のアトリエにあった夕焼けの絵は突然真っ白になったらしい。

 彼がどんな世界に行ったのかは、誰も知らない。

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