1-2. 奇跡なき世界:気高き乙女と冴えない刑事は、譲れぬ誇りを抱きて立つ


 世界は巻き戻った。だからといって、タチアナのやることは何一つ変わらないのだった。


「いやいやっ、洗濯物までしてもらって本当に助かるよっ」

「構いませんよ。部屋を借りている身ですもの」


 干したての衣服の皺を伸ばし、手際よく畳んで小さなテーブルに積み上げる。天秤屋という名の骨董品アンティーク店は、店主一人が切り盛りする男所帯だった。だからか、あちこちの部屋で家事の手落ちがある。今使っている卓も機械油を拭き取らなければ使い物にならなかったし、彼女の手の中にあるタオルも、漂白しなければ、黄ばんだままだっただろう。


 洗濯物が終われば、台所の整理かしら。次の掃除場所へと思いを馳せたタチアナを見抜いたように、カウンターで機械いじりをしていた店主が笑った。


「それにしても、タチアナさんは肝が座ってるねぇっ。時間が巻き戻ったり、共喰いに襲われないように避難してきたり、色々と落ち着かない状況だろうにっ」

「まぁ、店主さんったら。褒めても何も出ませんよ」


 タチアナは手を止め、にこりと微笑んだ。


「私にはどうしようもないことで悩むわけにもいかないでしょう?」

「んふふ、頼もしい限りだよ。ねえっ、君もそう思うよねっ。神父さんっ」


 ヴィンスは応じなかった。カウンターの端で、脚の長い椅子に浅く腰掛けた彼は、しきりに指先で髪飾りをいじっている。壊れたそれが卓上照明の灯りを弾くたび、ヴィンスの能面のような横顔に光の欠片を散らした。


 タチアナと店主は顔を見合わせ、そろって息をつく。


「ねぇっ、神父さんっ。君ってば、日がな一日中そんな調子だろうっ。大丈夫なのかいっ」

「た、体調に不備はない。い、いらぬ心配だ」

「そんなこと言って、食事もほとんど残してるでしょう」タチアナは眉を吊り上げた。「大切な人を亡くしたのは知っているわ。けれど、いつまでもそんな調子じゃ、いざという時に体を動かせなくなりますよ」

「ぷ、プレアデスは沈黙した。お、俺の果たすべき役割はない」

「あのねぇっ、神父さんっ。役割がなくとも生きていかなきゃ、いけないんだよっ」


 思いのほか厳しい店主の言葉に、タチアナは驚いて口を閉じた。店主は動じた様子のないヴィンスの方へ体を向け、両手を組んで息をつく。


「星の守り人、プレアデスの管理者。君たちの成り立ちについて、僕は十分に承知してるさっ。バックアップのために常に二人の守り人が存在することも、プレアデスに従順な性格が設定されていることもねっ。君の弟は随分と異端のようだけどもっ」

「そ、そうか」

「真面目に話を聞きなよっ」店主は机を拳で叩き、ヴィンスを睨んだ。「いいかいっ。設定だろうが役割だろうが、君の積み上げてきた時間が、そのまま君の人生なんだっ。なら良きにしろ悪きにしろ、それを頼りに生きるしかないんだよっ」

「な、何を馬鹿な。お、俺は守り人だ。そ、それ以上でも、それ以下でもない。ぷ、プレアデスの意思を体現する、そのための道具で、」

「なら、その髪留めはなんだいっ」


 ヴィンスの指先が止まった。光の欠片が消え、彼の横顔が沈黙に沈む。


「……こ、これは、エドナのものだ」


 ややあって、ぽつとヴィンスが呟く。


「か、彼女のもの、だった。こ、これは」

「そして君はそれを捨てられないっ。そうだろうっ? ならもう、それが君の答えじゃないかっ。君が気づいていないだけでさっ」


 店主の言葉に、ヴィンスの前髪が僅かに揺れる。垣間見えた深緑色モスグリーンの目が刹那に閉じられ、彼はふらりと立ち上がった。


 扉に掛けられた小さなベルを鳴らして、ヴィンスは店を後にする。張り詰めた空気が緩み、店主はやれやれと椅子に身を沈めた。


「はぁ……本当に手間がかかるなぁっ……」


 タチアナは微笑んで、労いの言葉をかけた。


「ふふふ、でもなかなかの説得だったわ。店主さんは、ずいぶんと神父様のことを御存知なのね?」

「仮にも骨董品屋の店主だからねっ。収集した書物を紐解けば、情報を得ることなんて難しいことじゃあないっ」

「それもそうなのだけれど。なんというのかしら、神父様のことを買ってらっしゃるみたいだったから」

「んー、そうだねぇっ……別に、あの人だけを贔屓ひいきにしてるわけじゃあないけどっ……」


 ぐっと伸びをした店主は外を見やった。彼の視線を追いかけたタチアナは、秋の日差しが差し込むショーウィンドウに描かれた紋様を目にする。


 天秤だ。片側の皿には蛇がとぐろを巻き、もう片方の皿にはドラゴンが止まる。

 

 「しょうがないよねぇっ」という、店主の笑み混じりの声が聞こえた。


「なんというか、バランスを崩されるのは我慢がならないからねっ。ほら、僕は天秤屋だからさっ」



 *****



 ラナ達を乗せた車は時計台に辿り着いた。快晴に古びた塔が突き刺さる。科学都市サブリエの観光地はしかし、やけに人通りがない。


「幸か不幸か偶然か、って感じだわな」

「茶化してる場合じゃないでしょう、刑事さん」


 車のボンネットに、エメリのそれとは一回り小柄のカラスが止まる。連絡用の黒鳥を介して届く軽快なロウガとシェリルのやりとりに、車から降りたラナは胸をなでおろした。


「二人とも、今のところは問題なさそうだね」

「もちろんよ」シェリルが力強く返した。「ちゃんと時間が巻き戻る前に、時計台の中に入ったわ。どさくさに紛れて、なんて無茶な計画だとは思ったけど」

「にしてもだ、お嬢ちゃん。ここにアラン達がいるってぇことで間違いねぇんだな?」

「うん。それは間違いないよ、ロウガさん。エドがテオドルスの持ってたパソコンを壊してくれたんだ。ならもう、アラン達は時計台に直接出向いてプレアデス機関を守らざるを得ない」


 ラナの肩を軽く叩いて、エドが時計台の入り口へと進む。それにほんの少しだけ微笑んで、ラナも鴉と共に彼の後を追いかけた。


 年月を感じさせる木製の扉はぴったりと閉ざされている。先に到着していたマリィは、鞘に収まった剣で無造作に扉を叩いた。


「いやー、駄目だな。ぴったりがっちり閉まってるって感じ」

「ちょ、ちょっとマリィさん」診察鞄を両腕に抱えたヒルが、控えめにマリィをいさめた。「それはいくらなんでも不用心ってやつじゃあ……」

「おうおう、なんだ。ヒル先生。さっきまでの男らしさはどこ行っちまったんだよ?」

「う、ぐ……そ、それはアイシャちゃんが可愛……じゃなくって! 僕は当たり前の用心をしてるだけですってば!」

「ははっ、心配しなくてもだいじょーぶだよ! いざとなったら、私がどーんっと守ってやるからさ!」

「ううん……僕としては、それも心配であうっ」


 ヒルの後頭部を蹴りつけ、エメリの連絡口となっている鴉が彼の頭に止まった。


「やかましいぞ。子供のように騒ぐのはやめたまえ」

「ううう、なんで僕ばっかり……」


 ヒルが涙目で呻く。扉をじっと眺めていたエドは肩をすくめた。


「目立った細工はなさそうだ。こんな時間に閉まっていること自体が怪しいけど」

「普通に考えると、扉を開けるにはカードキーがいるよね」ラナは壁にめられた電子パネルから、エメリの方へ視線を移した。「それとも、鍵が無くても入ることはできるのかい?」

「愚問だな、ラトラナジュ・ルーウィ」


 応じたエメリは、ラナの肩に止まった小柄な鴉へ指示を出した。


「刑事と小娘、そちらの子機に解錠用のプログラムを送信した。それを持って、とっとと警備室へ向かいたまえ」


 ロウガが感心したような声を上げた。


「ははぁ、便利なもんだねェ。ちょいと待ってくれよ。警備室はすぐそこに見えてるんでね」

「調子に乗って、変なボタンとか押さないでよ」

「やや、シェリルさんよ。さすがのオジサンも、そこまでのヘマはしねぇぜ? で……、だ。警備室には着いたが、ここからどうすればいいのかね?」

「子機の尾を引け。コードが出てくるだろう? それを接続口ポートつなげばいい」


 エメリの淡々とした指示に、ラナ達は思わず顔を見合わせた。


「え、待って」ラナは自身の肩に止まった鴉の小さな尾をつついた。「この子達、尻尾にそんな仕掛けがあるのかい……?」

「なにをくだらんことを。精密機械なのだから、この手の機能は実装されていてしかるべきだろう。貴様らよりも余程使い勝手の良い端末だぞ、このcrowシリーズは」


 ヒルはまじまじとエメリの鴉を見やった。


「それって、口からビームが出るとか?」

「え、なにそれ。かっけえじゃん」


 マリィが素直に感心した声を上げる。ラナは曖昧に頷くので精一杯だった。エメリならば、それくらいのことは平気でやりそうだ。しかも、かなり教育上よろしくない方向で。


 口をついて出かけた言葉を飲み込んだところで、かたわらのエドが「大丈夫かな」とぼそりと呟く。ラナが見上げた先で、彼は渋い顔をしている。


 その真意を問おうとしたところで、二つの音が響いた。一つは扉の鍵の解除を告げる電子音。そしてもう一つは、ラナの肩に止まった鴉から聞こえた不穏な警告音。


 ラナ達の視線が一斉に鴉へ刺さる。シェリルの低い声が聞こえた。


「……ねぇ、刑事さん? 今、何のボタンを押したのかしら……?」

「いやー……いやいや……押したわけじゃあ……ただちょっと手が、」

「ただちょっと手が?」


 シェリルの声音が、上機嫌なまま冷ややかになる。


 開け放たれた時計台の扉の向こうから、しわがれた鴉の鳴き声が聞こえた。何かを警戒するような鳴き声は一匹に留まらず、二匹、三匹と不協和音を重ねていく。


 ラナは顔を引きつらせた。


「気が利くじゃないか、エメリ教授ドクター エメリ? まさか私達のために沢山鴉を用意してくれるなんて」

「そんなはずがなかろう。どこぞの脳みそ足らずの愚か者が起動させた罠だ」

「いやいや、教授さんよ、遠回しに言うのはやめてくれねぇか!? 地味に傷つくんだが!」

「自分で起動させたんだから、自業自得でしょ。刑事さん」


 シェリルのすげない返事を肯定するように、エドが一つ咳払いした。


「いずれにせよ、ここでじっとしているわけにも行かないでしょう。誰かさんのせいで手間は増えましたが」

「ううう……エドくん、君の言ってることは正しいけど……やっぱり入るんだね……」

「ははっ、ヒル先生! そんな辛気臭い顔すんなって!」


 青い顔するヒルの背中を力強く押して、マリィが走り出す。二人を追いかけて時計台へ足を踏み入れたラナは、シェリルへと話しかけた。


「ねぇシェリル! そっちの状況はどうなんだい!?」

「扉の向こうで鴉の鳴き声がするわね。幸か不幸か」皮肉げに言い捨てて、シェリルは言葉を続けた。「でもこっちには来なくていいわ。私と刑事さんで何とかする。元より、そういう計画でしょ」

「……ごめん。でも任せた……!」


 小柄な鴉の向こうで、シェリルは笑った。


「馬鹿ね。任せただけで十分よ」



 *****



「さて、と」


 ラナ達からの通信を受けていた鴉が沈黙する。シェリルは改めて、硬い床の上で正座するロウガを見下ろした。肩を落とした彼に降りかかるのは、毒々しいまでに赤い光だ。警備室唯一の光源である大小様々な画面モニタは今や、絵に描いたような赤色の警告表示で埋め尽くされている。


 肩に鴉を止まらせたまま、シェリルは両腕を組んだ。


「刑事さん、いい加減に良い案は浮かんだかしら」

「いやだからだな……」ロウガはそろりとシェリルを見上げた。「俺が鐘のところまで行くから、嬢ちゃんはここに残っ、」

「却下」


 シェリルはロウガの膝を足蹴あしげにした。呻く男を一瞥いちべつし、彼女は扉に向かって歩き始める。


「呆れた。ここまで来て、まだ私を守ろうとか考えてるわけ?」

「当たり前だろうがよ」ロウガはよろよろと立ち上がって反論した。「嬢ちゃん、あんたは一般人だ。自分を守る力なんてねぇだろうが」

「ヒル先生もそうでしょ」

「あいつは医者だ。いざって時は覚悟もあるだろうさ」

「私だって覚悟はあるわよ」

「シェリル」

「この子は渡さないわよ」


 ロウガの手から逃がすように、シェリルは肩に止まった鴉を両手で抱えた。くちばしを閉じた機械仕掛けの鴉が、つぶらな黒目を瞬かせる。その頭を撫で、彼女はロウガを睨んだ。


「子供扱いは結構。この子を使って時計台の鐘に細工をする。私とあなたでね。それがラナとエメリ教授が立てた計画でしょ」

「……いや、駄目だ。やっぱり良いわきゃねぇ」

「ちょっと刑事さん!」


 髪を乱暴にいたロウガは、シェリルの手から鴉を強引に取り上げた。彼はそのまま鴉を小脇に抱え、拳銃を取り出しながらドアノブをひじで押す。


「いいか、お嬢ちゃん。手柄はいくらだって譲ってやるさ。とにかく、あんたはここにいるんだ。そっちの方が安全だろうよ」

「冗談じゃないわ! ちゃんと覚悟して来てるってば!」

「遊びじゃねぇんだ、これは」


 シェリルが眉を吊り上げてさらに一歩詰め寄る。それを無視して扉を開け、ロウガは構えた拳銃を廊下に向けた。騒がしい羽ばたきの音と共に、無数の鴉が迫る。その体躯は、ロウガの脇にいる鴉より二回りほど大きい。


 ロウガが渋い顔をして引き金を引いた。銃声は数度。だが、そのどれも鴉を撃ち落とすには至らない。


 舌打ちしたシェリルは、さらに一歩前に踏み出した。白い鴉の凶悪な鳴き声に怯みそうになりながら、ロウガの手から拳銃をひったくる。


「お、おい!」

「場所言って!」

「はぁ!? 場所って、」

「良いから! 鴉はどこから来るの!」

「っ、三時の方向だ!」


 シェリルは間髪入れずに引き金を引いた。あやまたず、弾丸は間近に迫った鴉を撃ち落とす。

 呆然とするロウガに、シェリルは鼻を鳴らした。


「ちょっと、ぼうっとしないで。刑事さんの拳銃の腕が恐ろしいくらいに下手糞なだけよ。でも見えてる。そうでしょ?」

「い、いやいやいや……だからってよ……」

「ほら次来るわよ! ちゃんと指示出して!」


 ロウガがあたふたと居住まいを正す。シェリルは汗ばんだ手で拳銃を握りながら、次の鴉へと狙いを定めた。


 *****


 飛び交う純白の鴉を、ヒョウを模した仮面をつけたエドの刃が裂く。


「やっぱり機械ですね、これ」

「私の猿真似とは、ずいぶんと笑わせてくれる」


 不満げな教授の声を聞き流しながら、ラナは時計台の本塔へと続く細い廊下を駆ける。


 ひやりと冷たい空気を震わせ、ひっきりなしに白い鴉が飛んできた。ひねった攻撃はないものの、大柄な体躯たいくが持つくちばしや爪は、それだけで殺傷能力を持つ。ましてそれが無限に湧いてくるのだから、かたわらでヒルが悲鳴を上げているのも無理ないことだった。


 なにより、視界が悪い。ラナは唇を噛む。白黒しか見分けられない上、先の時間の巻き戻しで右側の視界が欠けた。そのせいで白い鴉の動きの全てを追いかけることができない。


 ラナの指先が、宝石を納めた腰元の小袋に向かう。彼女の肩に止まっていたエメリの鴉が、爪を立てた。


「やるなら一発で仕留めたまえ。無駄にする石は一つもないぞ」

「分かってるってば! エド、足止めを!」

「承知した」


 淡々と請け負ったエドが飛び出した。仮面のこめかみを叩き、彼はぐっと身を沈める。


生体骨格変化:type 馴鹿Binomen change: Rangifer tarandus


 仮面の切り替わりと同時に、エドは地を蹴った。間近に迫った三羽の白鴉を手早く撃墜する。切り開かれた射線に、ラナは輝石を掴んだ右手を掲げた。


『冠するは雷 怒りを放ち悪しきを裁け!』


 指先で電気石トルマリンが砕け、白光と共に稲妻が細い通路を走った。ぎ、と軋んだ音を立てて、飛び交っていた白い鴉が地に落ちる。その隙をついて、一行は通路を駆け抜ける。


 空間が開けた。薄暗闇は相変わらずだが、分厚い天窓を通して、灰色の光が塔の内部に注ぐ。響きわたるのは重々しい歯車の音と、鴉の羽ばたきだ。


 そして吹き抜けの空間に突き出した踊り場から、二人の男がラナ達を見下ろす。


 無数の白鴉が止まる手すりに頬杖をつき、黒シャツを着崩したテオドルスが面白がるように目を細めた。


「なかなかに感慨深ぇじゃん。悪い王様を倒しに来た騎士とお姫様一行って感じ? 嫌だな、俺たち殺されんのかなー」

「馬鹿なことを。騎士に惑わされた姫を救い出すのが俺の役目だ。ならば、死ぬのは向こうだろうさ」


 テオドルスの傍らで、アランが興味なさげに返した。手すりにかけられた左手の上で、輝石に彩られた装飾腕輪レースブレスレットが輝く。質の良い外套がいとうが僅かに揺れ、首元を緩めた黒のスーツが覗いた。


 そうしてアランは、ラナを見下ろし艶やかに微笑む。


「さぁ、ラトラナジュ。君の紡ぐ戯曲は愛らしいが、そろそろ舞台の幕を下ろそうじゃないか」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る