次回予告

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たった一人、去りし世界の記憶を持った少年は決意する。

彼女を守り、全ての過去から遠ざけることを。


ひたすらに、誰かの幸せを望んだ少女は希求する。

綴られた日記と、その先に待つ真実を。




そして、奇跡を探し続ける男が最後に辿り着くは――




「その部屋に入っては駄目だよ、ラトラナジュ。雇い主の秘密は覗かない。そういう契約だったろう?」



「それで、勝手に救って、勝手に背負って、勝手に死ぬのか? 誰も信じてないくせに、誰も彼もを信じてる顔をして? ふざけんなよ! ふざけるな! それが傲慢ごうまんだって、いい加減に気づけよ……!」



「ありえない話じゃないでしょう。そもそも、エドワードさんったら性格もいいし、ラナのことを大切にしてくれてるじゃない。あとはもう少しだけ身なりに気を使えれば完璧だけど」



「この私に助けを求めようと言うのだ。それ相応のデータを提供する覚悟はあるのだろうな?」



「そんな顔なさらないで、神父様。貴方やアイシャと過ごした時間は、確かに私にとって幸せな時間だったのだから」



「いやー……その、なんというか……エメリ先生には毎回厄介事を頼まれ……じゃなかった、大変お世話になってて……」



「もう二度と、後悔するような生き方はしない。これが私の、私達の覚悟ですにゃ」



「傍観者じゃいられねぇんだ。ならもう、俺の願いを叶えるために行動するしかないだろ」



これは来たるべき夜明けを迎えるための、最後の落日の物語。

真実を知った少女は、かくして彼と対峙する。



「だから教えて、アラン。貴方の人生を。貴方の想いを。貴方の言葉で、私は全てを知りたいんだ」





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> EP4:SIO2 貴方が残した感情の名前

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