次回予告

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 願いは届き、かくして時間は巻き戻った。

 

 それは彼女の養父が死ななかった世界。

 それは私怨を抱く画家亡き世界。

 それは彼が彼女を護るための世界。


 新たな世界で、人々は役割を変えて動き始める。


「心配、するよ。当然だろ。だってあんたは私の養父とうさんで……それに……私は……」


「――お、俺はプレアデス機関の導いた結論に従うのみだ。そ、それこそが存在意義なのだから」


「誰か……私を見てくださいにゃ……お願い……」


「そんなの言われなくても分かってるよ、タチアナさん……! それにしたって、どうしてこんなところに魔女様が……」


「久しぶりね、ラナ。え? こっちはロウガ刑事よ。刑事っていうか、私のパシリだけど」


「この私と敵対しようというのかね? 君も随分と凡人に堕ちたようだな」


「俺は、ラナを助けられなかった……助けられなかったはずなんだよ……だから……」



 かつて世界は救われた。奇跡の悪魔と輝石の魔女によって。

 その言葉をなぞるように世界が動く。



 すべての始まりは、この言葉から。


「キセキは、どこから生まれると思う?」







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> EP3:Al2O3 ただ、君を想う

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