2020年から1964年にタイムスリップしたオヤジバンドの面々。それだけでなく、見た目まで二十代に若返ってしまう。 過去は物価から文化まで何から何まで違う。キャバレーの雰囲気や、漂うカレーの香りまで、ディテールの拘りが光る。 バンドメンバーはマネジメントを買って出た男、マサと共に懸命に生きる当時の人達と触れ合い、人生の価値を見つめ直していく。 今を生きるとはどういうことか、忙しい毎日に埋没して大切なものを見失っていないか。 内容は平易だが、突きつけられる問いは重く突き刺さる。
久々に涙が出て感動してしまいました。本を読んで泣いたのはいつぐらいか忘れていたかな...