めいろ、めいろ、目がまわる

春野 秋

ぐるぐる…

ここはどこだろう


なんとなく、入ってみた

大きな大きなお城の中に入った


たくさんのお姫様、王子様がいて

王様、女王様もいて…


私はちっちゃな迷い人だ。


『お話』

と書かれた部屋が沢山あって、

適当に入ってみた


そこは大きな迷路だった。


初めは迷路をすふむのが楽しくて

どんどん、どんどん突き進んで行った。

その中でいろんなお姫様、王子様に会った

そこでの会話はほんとに

自分を変えるものもあった




でも、慣れれば慣れるほど…

会えば会うほど、心に余裕が持てなくなった。


いつになったら…

いつになったら私はこの迷路から出られるの


早く出たいのに出れないのはきっと

私が適当に決めてしまったからに違いない


あぁ、沈んでいく


あぁ、落ちていく


私は私が見えなくなっていった


どうすればいいんだろう…


どうしたらいいんだろう…


ぐるぐる、ぐるぐる、目がまわる

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めいろ、めいろ、目がまわる 春野 秋 @akiharuno

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