第2話 あなたの死体への応援コメント
文明が進むと、死体を見る機会は減ってゆく。さらに進むと、死体を見る事は禁忌となる。すると、擬似死体が現れ、死は安らかな眠りのように見えてくる。AIを用いて、生死の曖昧さを見事に映し出している。いつか戦禍で失われる命さえ、幻覚のように思える日が訪れるのかも知れない。諧謔的に描いているが、実はとても怖い。
作者からの返信
@ugauganaさま〜
大好きな落語「粗忽長屋」をベースにして、恋愛未満の女の子のお話を……というだけの拙作から、死について、しかも戦死者について、思いを馳せていただけるとは。さすが@ugauganaさま。深いっす。読みながら「おお〜」と声が出てしまいました。
そういえば、この短編だけ、タイトルの「With the Lights Out」が最後にくっついているのには、理由があります。
これはNIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」の歌詞の一部で「明かりを消して」というような意味でして。
もともと、こうしたAIと人間の会話を集めた短編集にしよう〜と思っていて。
@ugauganaさまにお読みいただいた長編小説にも、ちらっと、出てきましたが、人間側の都合により、気軽にスイッチを切られてしまう、AIの喜劇&悲劇を書きたかったのです。
結末はいつも、ブチッ、と切られて終わりにしようと。
AI側の気分で書いているので、「了」の代わりに「With the Lights Out」って書こう〜と思ったのです。
でも、書いてみたら、自由に書く方が楽しくなってきて、脱線中ですが(笑)また書きます〜〜
素敵コメント、ありがとうございます〜〜
第1話 したくない恋への応援コメント
この世界の話をもっと掘り込んで欲しいです!同性だけの世界、繁殖はどうするのか気になります。これからも期待してます!
作者からの返信
@usasu-kさま〜
コメントありがとうございます〜
繁殖方法、実は考えてあります!
が。ジャンルをSFにする場合は、もっと詰めて考えたい。
なので保留にさせてくださいませ〜。
これからもよろしくです(^^)
第6話 エロティシズムの宇宙論への応援コメント
乙一さんを彷彿とさせます。剥がされた爪痕から流れる血液が象徴する、まだ生きているという自覚。しかし、快楽が概念でしかないと気づいた時、微小な幾千のと舌感じたものは「時間か」と驚嘆する。その瞬間から、未来永劫終わることのない「刹那」に焼かれ続ける事だろう。物語をラスト一行が鮮烈です。第5話の『残響世界』にも通じる「永遠」を底流に据えた世界観でしょうか。この世界観をもっと膨らませて、観念的で甘美な物語を創り出して欲しいです。
作者からの返信
@ugauganaさま〜
いつもありがとうございます〜。
乙一さん! デビュー作だけ読みました。いや、もっと読まなければいけませんね(^^;;
日本文学を好きになれず、読まない時期が長かったので、読むべき有名作家さんが、未読のままであることに、最近、小さくなっています。。
「エロティシズムの宇宙論」は、性を真面目に考えると、生に通じて、死に通じて、結果(なぜか)仏教について考えてしまった、という感じです。
なので、この男性は、こんな長い時間待たなくても、どこかの段階で、輪廻転生して、救われるのかもしれません。
第5話「残響世界」は、長編『斜面世界』に通じる、私の長年の悩みから生まれてきました。
罪を犯さない人なんて、いないのですが、だからといって、「許すよ」で終わる物語が多すぎて、若い頃の私はイライラしていました。
当時、私は「贖罪は不可能だ」と強く思っていて。
例えば映画などで、教会の小さな部屋で懺悔をして許されるシーンがありますが、あれが不愉快でたまらなかったのです。
あと、加害者が一念発起して、被害者(あるいは死んだ被害者の家族)のもとを訪れて、話し合って、「許すよ」と言われて、号泣するシーンがものすごく嫌いで。
安易にバカな物語をつくらないで。お涙頂戴で許されるわけないじゃない? ……と思っていました。
罪は永遠に残るから、もっと普段から気をつけて、言動を選べよ? ……と、イライラしていました。
被害者の傷は永遠に残るのに、なんで加害者が許されるんだよ、ありえねーよ、永遠に苦しめよ、……などと。
で、考えた結果、どんなに頑固で、どんなに乱暴で、どんなに物を考えない人間でも、そのことを知る方法が、一つだけあると思いました。
加害者が被害者を心から好きになったら、その罪は、何をどうしても許されない、ということが、自然に身にしみてくるはずだと思いました。国や人に裁かれる必要なく、自然にボロボロになっていくはずだ、と思いました。
その後、ボロボロになったあとの加害者ですが。
それで贖罪ができるのか?
ボロボロになれば許されるのか?
……という答えは、まだ出ていません( ^ω^ )
なので、時々、こういう小説を書きたくなるんだと思います。
ちなみに、私は小さい頃、軽くいじめられた経験くらいは、ありますけど、いわゆる暴力被害者になったことは、一度もありません。
なので、なぜ、贖罪について、こんなに気になるのかは、我ながらナゾです。
あんまりナゾなので、いずれまた、同じような話を書くだろうなとも思います。
それこそ、私の魂は、死んでもこのことばかりを、ぼーっと考えていそうな気がします。
これは私の永遠の物思いです(笑)