ズボンに入ってるこの財布の中では丁度、1円玉が皆に話しかけていた。「そりゃ、僕は1円玉さ。確かにお札さん達より、価値は安いって言われているけど君達って品がないよね。お金って本来、僕みたいな小さくて、陰ながら真に人の役に立たなきゃいけないよ」擬人化小説です。オチ。。
虚勢を張る1円玉は見ていて悲しくなり、憐みながら距離を置く他のものたちの気持ちも痛いほどわかります。私も財布の中の一円は早く一掃してしまおうと考えるタチですが、あのきっちりと払い終えた時の小さな爽快感は、もう味わえないかもしれません。 面白かったです。
読めばわかります、この作品の面白さが
という言葉はありますが、では当の1円はどう考えれいるのか。読んでいて何処か切なくなるお話でした。